発熱の報告のタイミングなんだけど、一番大事なポイントは「変化」だと思う。
 
例えば、誤嚥性肺炎で入院してきて、熱が39℃あったと。
ドクターは抗菌薬を投与する。
 
ペニシリン系 βラクタマーゼが多いよね。
ユナシンやスルバシリンやゾシン
 
高齢者が入院してきて、抗生剤を見るだけで、肺炎? なんて推測できるぐらい
使われている。
 
入院した当日は、ドクターが診断して抗菌薬をだして、熱も39℃でていることを知っている。
まぁ 当たり前の話。
 
問題はそこからだ。
 
まず、解熱したのか、もしくは解熱してきているのか。
変わらず、高体温は続くのか。
 
この変化がまず大事になる。もちろんドクターも気にしていると思うが。
きっちりバイタル測定をして、記録を速やかに入れる。
 
今は電カルが多いから、入力すればどこでもドクターは確認できるでしょう。
 
3日も4日も高体温が続く場合、抗菌薬が当たってない可能性がある。
喀痰培養、血液培養、尿培養 
この辺りの検査結果で抗生剤が変更になることもあるよね。
 
無事解熱してきた場合、嚥下評価をして、食事を開始することになる。
 
誤嚥性肺炎の患者にとって、嚥下評価が重要なのは言うまでもないよね。
それが、疾患の元になっているのだから。
 
嚥下機能、食事形態、食べ方
これらを評価して、食事形態を決定して開始する。
 
開始した後・・・発熱がでた。
これをどうとらえるか。
 
再び誤嚥したのか・・・・それとも他に熱源があるのか?
ドクター回診時に報告し、相談することが大事だね。
 
レントゲンや採血のオーダーが入って、評価。
欠食にして熱の下がり具合を見たり
嚥下機能の再評価。
 
もしかしたら、尿路感染症などを合併してるかもしれない。
結構多い。
尿の性状とかにも注意しなければならない。
もし怪しい尿がでてれば、報告も必要だ。
 
今の時期だと・・・インフルエンザにも注意が必要だ。
 
解熱鎮痛剤を内服すると、解熱するので、(臨床ではマスクされると言われたりする)
評価が難しくなったりもする。
 
抗菌薬を投与されてても高体温が続くのか・・・
それとも解熱したのか。
 
解熱した患者さんが、再び発熱した。
 
抗生剤の投与、中止、食事の開始、痰や咳の増減
 
そんな変化に敏感になろう。