局所陰圧閉鎖療法

 
主に形成外科のドクターが最初使い始めた感じがする。
褥瘡の治療にも使われてるね。
 
消化器外科では、前回書いたSSIの開放創などの治療に使ってるね。
初期の頃は、形成外科にコンサルトして形成ドクターが装着したり最初はしてたかなぁ。
最近は外科ドクターも使ってる。
 
自分が管理した機械は3つ
 
VACとレナシスとSNAP 
 
・V.A.C.治療システム        ケーシーアイ株式会社
・RENASYS 創傷システム     スミス・アンド・ネフユー
・SNaP 陰圧閉鎖療法システム    ケーシーアイ株式会社
 
この3つは使った。これ以外にもあるのかな?この辺りがオーソドックスな気がする。
 
うちみたいなドクターが少ない田舎の野戦病院は、大学病院とは違って、夜間や週末のトラブル時、(陰圧が保てなくなった時など) 看護師で張り替えしたりしている。
 
医師が少ないから、看護師はかなり広範囲に色々やってる。グレーな部分もあると思うけどね。実践的能力は身に着くね。
特定看護師とかそういう流れで作られてきてるのかもね。
 
おっと・・・脇道にそれた・・・・その話は又いづれ・・・
 
ということで、自分も張り替えることができる。
 
最近はレナシスを使うことが多くなってるなぁ。
まぁ この辺りは医師の方針?業者との関係?コスト?
的なことが絡んでいるのかなぁ。 よくわからんが。
 
スポンジみたいなものを切って、創部に入れて、透明のすごく薄いフィルムを貼る
この薄いフィルムを貼るのがけっこうムズイ!
 
手袋はめてるとまず貼れない。クシャってなる・・・・
結構ドクターもミスったりしているような・・・・
 
そんで穴開けて吸引する機会を装着。
 
イメージ的には・・・布団圧縮機な感じ。
 
当然、陰圧が保たれないと意味が全くないので・・・
陰圧が保持されていることが重要になる。
 
陰圧が保持されないとアラームが鳴る。
 
チューブの屈曲閉塞とかだとそれを解除すればいいけど・・・
貼付部から圧が漏れている場合は、張り替えになるので結構やっかい。
 
看護師が張り替えができない病院だと・・・トラブル時はドクター泣かせかもね。
夜間や休日とかは。
 
看護師が張り替えられると、すぐに対処できるけど、それが難しい場合は
呼び出したり、朝までそのままになったりするかもね。
 
うちの病院も全員ができるわけではないので、夜勤の看護師により色々になる。
 
大体、3日位で開けて交換したり創部の様子をチェックしたりする。
明けたとき、壊死組織をセッシで取り除いたり、デブリしたりする。
 
で・・・効果は・・・・
 
すごく綺麗なるし、傷も目に見えて小さくなり閉じてくる。
これはすごいわ。 初めて見たときは驚いた。傷の治癒も早くなってる。
画期的だと思うね。
 
ただ・・・・デメリットはやはりある。
まぁ 世の中にメリット、デメリットはワンセットだ。
 
まず・・・・VACもレナシスも 機械がでかい!
そして、コードやチューブがあって・・・これがやっかい。
そして、1個余計なものが患者さんの体に装着される。
 
このデメリットが一番でかい。
 
離床がしにくくなる。 トイレ歩行も面倒になる。 
首から下げたりするけど・・・・重いしやっかいだ。
 
精密機械なので、落下にも注意しなければいけないし・・・・
患者の負担も看護師の負担も大きくなる。
 
もーーー早く外してくれYO!!になってしまうね (笑)
 
ただ・・・・効果は抜群なので・・・目をつぶるしかないが・・・・
 
その点、SNaPは良い。 バネの力が吸引圧になっていて(古典的)
陰圧もバーを使ってバネを押したりする。
 
機械が軽くて小さい。足や手にベルトで巻いてつけれたりするので良い。
ただ・・・創が大きいと対応できないので小さい創部にしか対応できないのかな。
 
そして、機械アレルギー的な看護師は、苦手意識があるようだ。
 
原理は難しくないんだけど・・・・デジタル物に弱い病棟看護師はけっこういるよね。
アタフタしちゃう人。
その点ICU出身だと、強いのかもな。色々な機械を管理してきたからかなぁ。
 
 
 
 


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