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※今日の記事の文章にはトイレネタが含まれております。
苦手な方、お食事中の方はご遠慮ください。
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前回のおはなしはこちら ⇒ 母と子で行く宮古島～初めての2人旅～14
那覇から羽田へ向かう全日空の便が遅延していたため、空港でのんびり過ごしていた私たち。
搭乗時間４０分前。
息子が「う○ち！」というのでトイレへ。
本当だったらこの時間に出発していたのにな～、暇だな～なんて思いながら息子が用を足すのを待つ。
ここでものんびり息子のお尻をフキフキ。
息子が「今日のう○ちはまるまるう○ち～？」と聞くので、
「うん！今日もまるまるう○ちで健康！健康！うふふふふ～♪」なんて言っていると・・・
化粧室の外から
「全日空○○○便にご搭乗予定のお客様いらっしゃいませんか～！？」
と男性の声も女性の声も聞こえてくる。
かなり切羽詰っている様子だ。
ふふふ、誰か乗り遅れそうなのね～なんて悠長に手を洗い、化粧室の外へ出ると、
「お客様全日空○○○便じゃありませんか？チケットを拝見させてください」と言われるので、
「あ、違うと思います、が一応・・・」とチケットを渡す際に、便名を再度確認すると・・・
私が乗る便じゃん！！
「あれ？４０分遅れって放送流れていませんでした？」
「それ、次の便です！！」
「出発時刻が迫っています！走れますか！？」
「はい！！」
大きなリュックと息子を抱っこして走るも、重くて重くて歩いているのと同じような速度。
見かねたスタッフさんが「リュック、持ちます！」と荷物を持ってくださり、搭乗口へ。
ボーディング・ブリッジを走っていると通路両端がＡＮＡの職員であろう方々で埋め尽くされている。
私が中央を通ると
「ご搭乗ありがとうございます！気を付けていってらっしゃいませ！！」と深々とお辞儀をされる。
ええ？これは乗り遅れそうになった私が気負わないように
「気にすんなよ！？」的なサービス？？
逆にプレッシャーだぜ！？
なんてアホな考えは搭乗して一気に吹っ飛んだ。
プレミアムクラスが黒服で埋め尽くされていたのだ。
「え？なにこの光景？」と思って辺りを見渡すと、一番前の席に知っている男性が。。。
あれ、誰だ？
このおじさん知ってるぞ！？
全速力で疾走したあとだからかなかなか頭が働かない。
ん～、誰だっけ～？？
・・・・・
・・・・・
総理じゃないかい～～～～Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！！！
まさかの総理！？
まさかの一緒の便！？
しかも私、そんなお偉い方が搭乗される便に乗り遅れてる！！
総理って政府専用機以外にも乗るんだ。。。
生まれて初めて内閣総理大臣にお目にかかることができた。
もっときちんとした形でお会いしたかった。。。
呆然としていたのは時間にして５秒もないが、
びっくりしている私を見て、総理は軽く微笑んでくださいました。
こんな小娘に！しかも遅れてきた小娘に！！そんな微笑を！！
「あなたを支持します！！」
叫びそうになったが、グッとこらえて自分の席へ。
席へ案内される時もＣＡさんがものすごく親切だった。
「慌てさせて申し訳ありません。まもなく搭乗いたしますので、すぐにシートベルトの着用をお願いします。」
こちらが悪いのに、それを感じさせない接客。さすがだ。
席へ付きシートベルトをしめると、１分とかからず飛行機は動き出した。
時計を見ると出発時刻２分前。
間に合った！！
（間に合ったけど皆さんハラハラされたことでしょう。
もうもう同じ便だった皆様、本当にごめんなさい。
もう二度とこのようなことがないように致します（＞＜））
総理がいた！総理がいた！という興奮と、乗り遅れそうになり全力疾走した疲れから
朦朧としていた頭を落ち着かせてから自分の航空券を確認。
すると、遅延すると放送が流れた時に見た航空券は行きの便だったのだ。
あぁ、凡ミス。。。
本当にすみません。
そして搭乗してからもなんとなく気が休まらない。
というのも、
CAさんが乗客がトイレに入るたびにトイレチェックするのだ。
今まで何度も飛行機には乗ったが、こんなにトイレチェックする便は初めてだ。
総理がいるからなのか！？
テロ対策！？
行きの便は満席だったのに、この便はものすごく空いているし。
もしかして・・・
人選している！？
子連れ（害がなさそう）だから乗れた？
なんてよからぬ考えが頭をよぎる。
あと総理がいるからなのかはわからないけど、接客も行きの便とは比べものにならないくらい良かった。
呼んでもないのにいろいろ話しかけてくるし、質問されるし。
「観光ですか？」「お住まいはどちらですか？」とか。
探られてる！？
普通、ＣＡさんが雑談で住まいまで聞きます？
ビジネスクラスやファーストでの雑談だったら普通なの？
そして「長野です！」と答えると「え！そうなんですか！？」とＣＡさん驚かれていたんです。
え？何？？
すごく不安になりました。
もしかして遅れて搭乗したのを、凡ミスだとは思っていないのではないだろうか。
もしかしたらエコノミークラスのＣＡさんにはなぜこの乗客が遅れてきたのか伝わっておらず、
政府関係者だと思われているのか。
誰かの隠し子かなんて思われてる？？
ま・・・まさか愛人！？
なんて妄想族の私の頭ん中はすごいことに。
そしてその後もたびたび訪れ、「何かお困りなことございませんか～」、
「絵本良かったらどうぞ～」と渡されたものが
「おやすみ、ロジャー」
（子供が自然と眠くなる絵本といわれている）
ええ？寝かせろってこと？？
うん、きっとたびたび訪れていたのは優しさありの、
VIPがいるんだから、子どもが騒がないように注意せねばという配慮があったのかもしれませんね。
ちょっとドキドキのフライト、
でもいい記念でした。
ただ私が総理に会えたのはもしかしたら遅れて搭乗したからなのかもしれない。
なんとなく他の乗客は気が付いていない様子だったので。
またＣＡさんがいろいろ気を遣ってくださっていたので、
ＶＩＰがいるから子供が騒がないように気をつけているのかもと感じ、
「総理もいらっしゃいますもんね、騒がせない様気を付けますね。」とお伝えしたら、
「あ・・・それは・・・内密なのでなんとも・・・」と濁したお返事だったので、
やはり他の乗客には知られないように乗り込んだのだなと。
確かに会えた感動はあるけれど、あまりのＣＡさんたちの接客態度がいつもと違うので、
乗客が鉢合わせた場合、何かと不安になってしまうのかもしれないなと感じた。
そんな私をよそに、息子は終始大人しく。
ず～っと起きていたけど愚図ることも騒ぐこともなく、お喋りしたり、オモチャで遊んだり、外を眺めたり、絵本を読んだり、音楽聞いたりと楽しく過ごせた♪
そんなこんなであっという間に羽田空港に到着。
既に総理やＳＰの姿はなかったが、
飛行機から降りたときにボーディング・ブリッジにはまたもＡＮＡや羽田空港職員のお偉いさん方がザザザ～と並んでいた。
乗客が通るたびに「お疲れ様でした、またのご搭乗お待ちしております。」の一言を添え、
深々とお辞儀をしてくださった。
なんだか私まで偉い人になった気分だ。
そして荷物を受け取り、出口へ。
迎えに来てくれていた母が「２人旅どうだった！？宮古島楽しかった？」と尋ねるも、
「総理が！！総理と一緒の便だった～！！」
と、このときの私の頭の中宮古島の思い出は総理で埋め尽くされていた。
総理パワー恐るべし！！
しかしながら、初めての母と子の２人旅。
トラブルもあったけど、ものすごく楽しかった。
母と子旅のメリットは、まず時期を選ばずに行けるから安い時期に旅ができる。
あとはペース配分がうまくいく。
誰かのペースに合わせることなく、母と子だけのペースで動けるのは意外と良かった。
パパやばあばがいる安心感はないかな。
何かあったら自分で全て解決するぞという気合いがないとやっていけないかも。
なので、パパやばあばがいる心強さを実感できるいい機会にもなった。
そして、また母と子だけの旅をしてみたいかと問われたら、
大きな声で
ＹＥＳ！！
だ。
また今すぐ行きたいくらい。
宮古島を旅してからすでに８カ月が経過しましたが、
読んで下さったみなさま、ありがとうございました。
これからの季節、沖縄旅行おススメですよ
完
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