・オープンキッチンで見せる本格広東料理,中華料理「えん」 in 神戸北野

どうも、ｎａｔｓｕｋｉです。

テーマ　:　「神戸の上質グルメ」

今回はをご紹介します。

・えん

場所は神戸北野のハンター坂沿いにあります。
ビルの一室に入っており、少し奥ばった所からエレベーターで上がります。

店内は横長のフルオープンキッチンになった、ライブ感溢れる内装です。
割烹料理やフレンなどのオープンキッチンはもはや主流ですが、中華料理でこの作りはまだ一般的には少なく、料理に自信のないお店だとまずしない設計なので期待が膨らみます。

予約も当日予約はほぼ取らず、事前の完全予約制で予約分のみの食材を仕入れるのがベースです。

メニューは5000円、7000円、10000円の3種のコースがベースになります。
それぞれその日仕入れた食材やコンディションで内容が決まる、完全なお任せ内容です。
中間の7000円でお願いしました。

では料理詳細に。

・前菜の盛り合わせ

・海鮮と野菜の炒め物

・淡路産ハモといんげんの炒め物

・但馬鶏

・空心菜の海老味噌炒め

・夜光貝と春雨

・ヘダイの蒸し物とジャスミンライス

・デザート、ウーロン茶とレモンのゼリー

以上のコース内容です。
オープンキッチンのため、手なれた手さばきの料理風景がライブで楽しめます。

まずは前菜から、味付け良く、同時に素材の良さも感じられる美味しい始まりです。
続く海鮮の炒め物も、炒め物ながら食材の良さをしっかりと感じられ、さらに火入れ具合も抜群。この鮮度と火入れの掛け合わせが見事で、この一品だけで食材のこだわりと技量の高さを同時に実感しました。
苦手なセロリが入ってましたが、おそらく初めて嫌味なく割と普通に食べる事が出来ました。
他メニューも、北京ダックという王道を外した但馬鶏の皮と身の食感のギャップが見事だったり、空心菜もシンプルながらとても美味しかったです。

ただ、こちらのメインとなる鮮魚料理が、個人的にあまり魅了されなかったのが残念なところ。
ハモはごく普通に美味しくといった感じで、ヘダイの蒸し物も個人的には組み合わせも含めヒットしなかったです。
それとこちらのお店の決まったこだわりとして、メインの魚の蒸し物と一緒に提供されるライスが、残念ながら相性良く感じられなかった。
このスタイルは日本の中華料理に馴染みはなく、香港の日常といった文化を取り入れられています。
ここは大きく好みが別れるのではないかと思います。

サービスは暖かく気さくでという程までいかないが、不備なく丁寧で料理説明もしっかりとしてくれ、質問しても丁寧に教えてくれる十分な対応です。
最後も大将と女将さん共に、丁寧に見送っていただきました。

総合的に見て、技量の高さと食材の良さは間違いないですが、合う合わないというのが大きいかと思います。
ただ仕入れによってメニュー構成が変わるので、日によって感想が変わりそうな気もします。
お店側のこだわりがしっかりとある分ターゲット層が狭いですが、それは大将自身も感じられていました。

このタイプのお任せコースの流れ自体は僕は好きですが、料理によって感想が複雑に絡み合ってしまいました。
技量は高いがなかなかマニアックな構成なので、神戸ではおそらく被ってくるお店は無いと思います。