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リンク:NHKニュース特集「ドイツ連邦議会選挙2017」
日本時間の24日深夜,2017年ドイツ連邦議会選挙の開票作業が始まりました(眠いです…)。
現状では,ドイツ首相であるアンゲラ・メルケル氏率いる「キリスト教民主・社会連盟(CDU/CSU)」が第一党の座を守ることとなりそうです。
このことから,メルケル氏の首相続投がほぼ確実となりました。
もっとも,気になる点が2つあります。
1 CDU/CSUの大幅議席減と右派の躍進
選挙前の議席数が「310」であったにも関わらず,今回の選挙の結果,(まだ確定はしていないものの)200程度に減ってしまうとの予想が出ています。
100近く議席を減らし,それでも第一党の座を守るのですから,底堅い支持を感じるわけですが,そうもいかない。
なぜならば,この代わりに,右派の「ドイツのための選択肢」が今回初めて議会で議席を獲得し,しかも社会民主党(SPD)に次ぐ第三党の座に入ることとなりました。
既存の政党(ドイツで言えば,CDU/CSUとSPD)が議席を大幅に減らし,新興勢力である右派政党が支持を伸ばすという,他の欧州諸国(例:フランスの国民議会)と同様の現象がドイツでも生じています。
「難民受け入れ反対」を標榜する勢力が大きく躍進したことが,今後のEU域内の移民・難民政策に対してどのような影響を与えるのか(まして,EUの盟主であるドイツの選挙結果ですから,相当重い結果です)。
2 社会民主党(SPD)の連立解消
選挙前の連立の枠組みは,CDU/CSUとSPDという組合せでした。
世にいう“大連立”ってやつです。
この二大政党が連立を組むことで,連邦議会の定数の約80%を占めており,超安定政権をメルケル氏は運営してました。
しかし,SPDが連立を解消し,野党第一党となることを表明しました。
つまり,この大連立の枠組みがなくなることになります。
リンク:NHKニュース『ドイツ 社会民主党党首「連立を解消 野党第1党になる」』
CDU/CSUは他の政党との連立交渉をする必要が生じ,仮に交渉の合意が取れたとしても,今までのような安定した政権運営ができるのかが心配なところです。
リンク:外務省「ドイツ基礎データ」
※今回の選挙結果等は反映されていませんが,データがたくさん載っているサイトです。
今日のドイツの選挙結果に関するニュースは,(他の欧州諸国のことも思い出しながら)見てみるといいと思います。