TVで織部をやっていた。
あらためて感じたが、あまりにも高く評価されすぎている。
まぁ古田高麗は別として、だが。
歴史的な評価、つまり歴史の流れのなかでの価値、
そういう点でみれば非常に価値が高いとは思う。
それとは別に、いわゆる織部好みとしてイメージされるものの多くは
僕の感覚からするとまったく美しくない。
不調和が過ぎるのだ。
うえに書いたことには
ぼくがはっきり織部が嫌いだ、というのもある。
もうすこしいえば、あれらはうるさすぎる。
美術館にあるうちはいいが、目の前にいくつも並べられて
どうだと言われれば顔に出てしまうだろう。
ここまで書いて気づいたが、
距離感や空間に対する比率が重要だ。
あまりにタイトだとイライラするだろう。
織部風の焼き物も
食卓に並んだなかの一つであればよいが
ふたつみっつとなるとうんざりだ。
織部のことをほとんど何も知らず、
少しTVでみただけのことだが、
古田高麗を見れたのはよかった。
没後400年が近いということでの番組だったんだろうが
古田高麗だけでも観る価値はあった。
最後に。
自由、自由といっても
誰も時代から逃れられない。
人は時代を選べない。