■国境を越えて家族になることができる韓国文化の距離感! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

ホームステイも終わり、最後は観光客向けの韓服無料体験で盛り上がっています。♪ヽ(´▽`)/ 



昨日ご紹介した日韓交流プロジェクトの最終日の様子です。私はホームステイを終えた二人の日本人青年を集合場所に送り届けたのですが、そこでの韓服体験の様子を写真に収めてきました。♪ヽ(´▽`)/


ソウルの真ん中、鍾閣駅の近くには外国人が無料で韓服体験ができる場所があるんですね。ちっとも知りませんでした。「K-Style Hub 韓食文化館」という建物の5階です。毎日午前10時から午後6時まで開いて、係りの人が一人ずつ着付けも手伝ってくれます。火曜日が休業だそうです。建物全体がそういうコンセプトのようで、他にも面白そうなものがいろいろありそうでしたよ。(*´ヮ`)/


ということで、反響も大きかったので、昨日に続いて昨年の参加者感想文の残りをご紹介します。たった三日間でいったいどのようなことがあったのか。異口同音の感想の中に読めるのは、心を開いて互いに心で対することの大切さであり、そこにまた見えるのは、国境を越えて「家族」にまで結んでくれる韓国文化の距離感ではないか、と思います。(*´▽`)



●「まだ足りない」と与えようとする韓国の情


 社会人になってから、毎日仕事で夜遅く帰ってまた次の日を迎える。そんな生活をしながら、「自分の人生の目標とはいったい何だろう」と考えていました。そして人生の目標を定めるアクションを起こしたい!という気持ちがありました。そんな中、目に飛び込んできたのがこのプロジェクトでした。異文化の人と交流する機会は今までもなく、韓国語もまったく分からなかったため、行く前はとても不安でした。でもいざ行ってみるとなんてことはなく、自分にとって得るものが多くありました。中でも「このプロジェクトに参加して本当によかった!」と思ったことが三つあります。
 一つ目は「姉妹結縁式に参加できたこと」です。姉妹結縁式とは、韓国の方と1対1で証書に署名し、兄弟姉妹になったという絆を結ぶ式です。私は弟(年下の子)と一緒に署名しましたが、本当に彼と兄弟のようでした。彼は日本語も上手だったため、私の先生になって韓国語を教えてくれました。そして、帰国した今でも連絡を取り合っています。次は私が日本に招待して観光案内をしてあげたいです。
 二つ目は「韓国人の情を知れたこと」です。スケジュールの中に1日ホームステイをする日がありました。私たちを泊めてくださった方は、69歳のおじいさんでした。その方も20年前に日本でホームステイを経験し、そこで日本の文化に感動して日本が大好きになったと語ってくれました。私たちに対してもすごくよくしてくれて、食事やお土産、最後にカラオケにまで連れていってくださり、とても楽しい体験をしました。それなのに、おじいさんは最後にこんなことを言ってくれました。「私は20年前に日本ですばらしい経験をした。あなたたちにも同じようにすばらしい経験をしてほしいのに、何もしてあげられていない」。美味しい食事をご馳走してくれて、自分たちを喜ばそうとカラオケにも連れていってくれたのに、「まだ足りない」と言ってもっと与えようとしてくれるおじいさんの姿にとても感銘を受けました。
 三つ目は「DMZへ行ってボランティア活動ができたこと」です。韓国と北朝鮮の国境付近で生活をしている民間の方の所へ行き、実際に戦争の影響を受けたおばあさんの家で畑仕事をお手伝いさせていただきましたが、日本の畑のように整備されていませんでした。大きい石がごろごろ転がっていたり、土が硬かったり、農作業するにはとてもたいへんな場所で、ふだんすごく苦労されているんだなと感じました。作業を終えた後、おばあさんはとても喜んでくれました。後で話をうかがいましたが、私たちが2時間で作業した内容をおばあさん1人でやると3~4日かかってしまうとのことでした。その事実を聞いて貢献できて本当によかったと感じました。
 思い出は他にも沢山あります。日韓和合のために、現地の方とフリーハグや署名活動をしたり、「チンチルバン(韓国の温泉施設)」へ行ってみんなで騒いだり、どれも日本では体験できない思い出です。私の視野が大きく広がり、そして将来目指す内容も大きくなりました。(T. Mさん/男性)



●国同士仲が悪くとも私たちは分かり合える


 今回のプロジェクトに参加できて本当によかったです。私はもともと幼い頃から言語や世界遺産などに興味があり、将来海外で仕事をしたいと考えていました。特に、日本のお隣の国、韓国には物理的に近いという理由以外にK-POPやドラマなど、私を惹きつけるものがたくさんありました。
 私には韓国と聞いても悪い印象はありませんが、歴史を学ぶと韓国側からは植民地や従軍慰安婦問題など日本にあまりよい印象はなく、むしろ悪い印象の方が強いですし、ニュースをみても日韓関係はあまりよくありません。しかしだからこそ、今回のプロジェクトは日韓をつなぐよい機会だと思ったし、今まで国際協力や異文化理解に関心はあったけれど、実際の行動に移すことができていなかった私にとって、大きな意味を持つものだろうと思っていました。
 実際今回参加してみて非常によく、特によかったのは、日韓の青年・学生たちが一緒になって同じ活動をしたことです。もちろん言葉がうまく通じないもどかしさや悔しさなどを感じることもありましたが、それ以上にお互い分かり合いたいとする中で通じるものがある、という体験を何度もしました。
 最初に日韓の文化比較の講演を聞いて討論をし、少しお互いの文化の違いを理解することができました。その中で印象的だったのは、日本は与えてもらったことに対して喜びを返す受身の意識が強いのに対して、韓国は受けることよりも与えたいとする主体意識が強いという点でした。韓国人が積極的に質問や話をしてくれるのに対して日本人は頑張って答えている、という光景をみても、「その通りだな」と思いましたが、それは仁寺洞で一緒に行なったチャレンジプログラムでさらに顕著に感じられました。
 そこでは、日本では体験できない経験をしました。それは「Free Hug and Handshake」、そして日韓友好のための署名活動でした。ここにおいてまた言語の壁を感じましたし、「実際してくれる人なんかいるのかな」、「自分がやっても誰も来てくれないんじゃないか」と、正直不安というか後ろ向きでした。ところが、韓国メンバーが率先して手本を見せてくれたために、一緒に活動する中で、署名や写真、握手、ハグしてくれる人がどんどん増えていくという不思議な体験をしました。日本と韓国の文化の違いを感じるとともに、分かり合える嬉しさを感じました。その後、ホームステイをする中で、本当の韓国での暮らしを真近に体験しながら、どんどん韓国が好きになっていきました。
 今回のプロジェクトを通して韓国人の心の温かさ・優しさを感じたし、国同士で仲が悪くとも、私たち青年・学生の関係がよくなれば、その関係性も変わってくるのではないか、と希望に感じました。でも「これで言葉が思うように通じたらさらにいいのにな」と思ったので、これから韓国語を勉強してもう一度行きたいなと思います!(S. Dさん/女性)



●会えば家族のような関係築けるすばらしさ


 日韓交流プロジェクトに参加して「近くて遠い国」といわれる韓国の文化に触れ、韓国人の青年たちと共に過ごしながら、日本と韓国の違いを身に染みて実感しました。
 初日に行われた日韓の姉妹結縁式ではとても緊張しましたが、私と結縁を結んだ相手が「オン二(お姉さん)!」と出会った瞬間から、本当のお姉さんかのように親しく接してきてくれて、すごく嬉しく感じました。
 プロジェクト最初の講義で日韓の文化の違いを学び、日本と韓国の青年で討論をする中でお互いの国の違いを知る人が少ないこと、また知ろうとする人が少ないことも日韓関係の溝を深くする原因の一つだと思いました。政治的にもさまざまな問題や多くの情報が飛び交う世の中で、お互いの国を誤解している人も少なくないことも意見に上がりました。今はKポップや韓国ドラマの影響で韓国に関心を持つ日本人も増えています。ですが、多くの人はまだまだ本当の意味で、お互いの文化や国のよさを理解できていない現状です。私も今回、実際に韓国に来て韓国人と接する中で新しく知ることがたくさんあり、実際に交流することが重要であると学ぶことができました。
 2日目、パゴダ公園に行きました。そこは日本の植民地支配に抵抗して市民や学生が独立運動を行った「三・一独立運動」が始まった歴史的な場所でもあり、韓国全土に広がった独立運動の様子を刻んだ12枚もの石塔が並んでいました。石塔に刻まれた人々の姿を見て、日本という国が韓国にしてきた歴史的事実に直面し、本当に申し訳ない思いで胸が苦しくなりました。
 でもだからこそ、これからの社会を担っていく青年が日韓の架け橋になっていく必要があると思い、私自身もその一人として今回のプロジェクトに参加できたことがとても意味のあることだと感じました。パゴダ公園の見学を終えてから、仁寺洞の街に行って、韓国の青年と共にチャレンジプログラムを行いました。練習した韓国語は、いざ韓国人の前になるとうまく話すことはできませんでしたが、「私たちはひとつ!」、「free hug for peace」と作成したボードを手に、カタコトの韓国語で「こんにちは」、「私たちは日本人です」、「握手お願いします」と一生懸命話しながら、すれ違う韓国の方とのコミュニケーションを取り、署名運動を行っていきました。
 韓国の青年たちと2時間近く活動していくと、署名ボードがまっ黒になるほどの署名を集めることができました。目を見て話しかければ、無視する人はほとんどおらず、笑顔で快く署名や握手に応じてくれ、国の壁は自らが心を開いて相手を愛する努力をしていくことで越えていける、と実感しました。
 ホームステイもそうですが、韓国の文化・人との触れ合いの中で、相手のために「~したい」と思ったら、自分のことよりも先に相手に尽くしていく精神、一度会えば「オン二!」、「娘!」といって親しく家族のような関係を築いていける韓国の文化のすばらしさ、韓国人のよさを知りました。国と国とをみればまだまだ難しい問題は多くありますが、今回のプロジェクトのように互いの国を理解し、家族のような関係を築くことができれば、日韓関係は必ずよくなっていくと思います。今後も国境を越えたホストファミリーや妹たちと交流を続けていきながら、まずは今自分にできるところから日韓友好を広めていきたいです。(A. Tさん/女性)



一晩のホームステイを終えて、互いに笑顔であふれているホストファミリーと青年たち。 


向かったのは「K-Style Hub 韓食文化館」という建物。 


観光客向けの施設のようですね。 


韓服体験が無料でできると看板が。 


ここですね。 


いろいろな韓服が並んでいます。 


ふつうの人は絶対着ない王様の衣装までありますね。 


皆、荷物を置いて順番を待っています。 


男性の場合は、パジチョゴリではなくて、トゥルマギだけ上から羽織れます。 


ご立派!でも左の君のはまさに王様の龍袍(ヨンポ)ですね。(^^;) 


盛り上がっています。 


みんな本当にお似合いですね。 


それぞれに、写真撮影会になっていました。(*´▽`) 



【行き方】 地下鉄1号線鍾閣駅の5番出口からまっすぐ行き、橋を渡るとあります。(→ストリートビューで見てみよう!




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