●私の贈り物は失敗し妻のは成功するジンクス
我が母は我が故郷の北海道に一人暮らしをしています。2年前には大きな手術もして、その時には文字通り飛んで駆けつけましたが、その後も後遺症でたいへんそうで、私も毎晩、国際電話をしてはいますが、会いに行くのはどうしても年に1、2度にしかなりません。(´ぅ_ ;`)
この服は、先日の母の誕生日のために我が妻が買ったプレゼントです。デパートに行った時に、「この服を見たとたんに日本のお母さんのことが思い出されてしょうがないので買ってもいいか?」と私に写真を送ってきていました。「北海道は寒いからこんなのは着られないだろうか?」ともいっていましたが、まあ、私は「誕生日も近いから無条件に買ったらいい」といって、妻が買ってきたそれを、誕生日に合わせてEMSで贈ったら、母は「嬉しい、嬉しい」ととても喜んでくれました。
ネットで見ると、「ISAE(이새)」というのは、中高年向けの韓国ブランドで、「化学成分の入っていない生地を使用した自然主義ブランドとして、中高年層を対象とにエコ染色衣類を取り扱っている」、「天然素材と天然染色、韓服と洋装が調和をなして、ラクな着心地のシルエットとデザインが特徴」ということでした。
いずれにせよ、子供の頃から今まで、私が母に選んで贈る贈り物は、ほぼ100%気に入ってもらず、いっぽう我が妻が選んだ贈り物はいつも必ず喜んでもらえます。それは、嫁からの贈り物だから気を遣って喜んだふりをしている、ということではありません。というのは、結婚当初、妻が選んだものに、私が口を出して、「そっちよりも、うちの母はこっちを喜ぶよ」と替えさせてしまうと、「妻が選んだ」といっても、母からは必ず何らかのダメ出しが来ていたからです。結局、妻が最初に選んだもののほうがよかったんだ、ということになったし、それ以来は、私は絶対に自分の意見をいわないようにしています。私のセンスは根本的に母には合わないようだからです。(^^;)
●韓国人は皆「親の愛フィルター」がついている
ところで、我が妻もそうですが、韓国の人々が私たちから見て不思議なのは、何かものを見る時に、どうも私たちの知らない「父母」フィルターというものを持っているようだ、ということです。昔、妻と知り合ったばかりの頃にも、一緒にデートしていていつも不思議だったのが、妻は美味しいものを食べれば、「これ、お父さんに買っていこう」とか、きれいなものを見れば、「これ、お母さんに似合うかも」といいながら、出し抜けに自分の親を登場させる、ということでした。明らかにその場には私と妻しかいないのに、どうしてここにいない人物がいつも割って入ってくるのか、と私は本当に不思議でした。
しかしそれについては、その後も韓国人の心情世界を研究しながら、さらにそれ以上に私自身が年齢を重ねて心の姿勢が変わってきながら、「韓国人は親からの愛を常に感じながら生活している」のだということが分かりました。私たち日本人も、年齢を重ねて父母の心情が分かってくると同じだと思うのですが、韓国人の場合は、すでに子供の頃や学生時代から、その「親の愛フィルター」を持っているということになります。それがまさに、若き日の私には、「韓国人は四六時中親のことだけ考えているのか」などと思えたのでした。
もちろん、今の日本の母の年齢や状況を考えれば、さらにそうなわけですが、我が妻はその日、別に母の贈り物を買いにデパートに行ったわけではないのに、その目にかかっている「親の愛フィルター」が働いて、「この服を見たとたんに日本のお母さんのことが思い出されてしょうがない」という状況が起こったんだろうなあと思います。まあ、私も最近はけっこうそうなんですけどね。(*´ヮ`)/
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