「我が家の魚料理」シリーズ、今回は韓国でおそらく最も庶民的な魚として愛される「コドゥンオ(고등어)」、鯖(さば)ですね。ヾ(≧∇≦)〃♪
昔からいちばん一般的なのが、「チャバン・コドゥンオ(자반고등어)」といって、開いて内臓を取り除き、塩に漬けた、いわゆる「塩鯖」ですが、冷蔵庫のないような時代から一般的だった食べ方であり、日本だと江戸時代からあった「刺し鯖」ということでしょうね。
これは、かつての韓国の家庭で、家族で食事をする時に、まず父親の前に「チャバン・コドゥンオ」が置かれ、父親が箸をつけてある程度食べてから、母と子供たちの前に渡すとそれを皆で食べた、みたいな思い出話も、貧しかった時代の話としてよく聞きます。
それゆえ、韓国人が鯖に持つ親近感、そのイメージは、映画や小説の題名になっていることからもよく分かりますが、一貫して貧しい民衆や労働者のイメージです。
映画『トガニ 幼き瞳の告発(도가니)』や、『私たちの幸せな時間(우리들의 행복한 시간)』などの原作者である女流作家・孔枝泳(コン・ジヨン)さんが、80年代の学生運動時代を回想して1994年に発表した長編小説の題名が『鯖(고등어)』であり、またそれとは別に、2000年には『塩鯖(자반고등어)』という社会派の映画もありましたよね。
最近では、ゆずに漬けた鯖を柔らかいホイル焼きにしたりして高級料理にもなりましたが、いっぽうで昔ながらのしょっぱい「チャバン・コドゥンオ」が、けっこう懐かしくて美味しかったりしますよね。(^^;)
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