■なぜ、韓国の親は揃いも揃って皆「親バカちゃんりん」なのか? | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

早朝に突然帰ってきて妻の瞬発力で牛ステーキにありついている我が息子。私も一緒に食べました。


●息子の奇襲帰宅に即対応の妻


今日はまた突然の用事で朝け方、息子が帰ってきたのですが、妻がものすごい瞬発力で、息子に持たせる「チャンジョリム(牛肉とゆで卵の醤油煮)」を作り、近所の肉屋で上等の牛ステーキ肉を買ってきて、私を使って焼かせました。♪ヽ(´▽`)/


なんかこんなことばかり書いていると、「韓国親バカ日記」みたいになってしまいますが、これは我が妻が特別なのではなく、韓国の母親は皆、こんな感じです。日本文化が社会中心文化であるとしたら、韓国文化は家庭中心文化であり、社会自体が家庭を中心として成り立っているので、社会に何の気兼ねもなく誰もが家族愛を謳歌します。そもそも永い儒教国家として親子の情を「天理」とし、むしろそれに背くことをすれば国家や社会によって罰されたのがこの国です。そういう意味では、日本でなら「社会性がないモンスターペアレンツ」のように見えるようなことであっても、韓国では逆にそちらが社会的に認められるふるまいであることもあるわけです。


たとえば、日本では子供同士が喧嘩をして親が学校に呼ばれた場合、自分の子供を叱って相手の子供に謝るのが当然、良識ある親のふるまいとして認められるだろうと思いますが、韓国では、お父さんならまだしも、お母さんがそうした場合はとても変な母親になってしまいます。「母親は子供の絶対的な味方」であるという「天理」が先に立つため、母親は当然のこととして我が子を背後に「うちの大切な子供に何をするのか」という立場に立つし、逆にそのような時に我が子に無条件に味方しないのは、児童虐待か、冷たい継母のようにも見られてしまうことでしょう。


なぜなら、繰り返しますが、韓国文化の構造から、韓国人にとっては宇宙の中心が家庭であり、親子関係であるためです。そのため、韓国人は、「私の親は、たとえ私がどんなに社会で否定され、無能者やあるいは社会の敵となって、たとえ全世界が私を見捨てたとしても、最後まで絶対に私を見捨てない永遠の私の味方である」という「天理」を子供に教えてあげようとして、あえてそのように行動するし、そうすべきだというのが韓国的常識であるわけです。



●日韓の高校生の意識調査に思う


こういう話をすると、日本の多くの方は「やれやれ、だから韓国人は…」と思われるのではないかと思うのですが、そういう中で、先日、日本のニュースを通してとても考えさせられるデータを見ました。独立行政法人「国立青少年教育振興機構」が調べた「高校生の心と体の健康に関する意識調査―日本・米国・中国・韓国の比較―」の今年の調査結果(→ホームページ )です。その報道の中で、私は三つのデータに注目したのですが、一つ目は4ヵ国の子供たちの「自己評価」でした。



びっくりするのが日本の高校生の「私は価値ある人間だと思う」という回答が、他の3国に比べて半分にしかならないというところです。「私は今の自分に満足している」という回答も同じく著しく低く出ていますが、そもそも「私は価値のない人間だ」と思っている人が半分以上というのはさすがに衝撃です。そこで、その理由として相関関係を感じたのが、「親子関係」のデータのほうなわけです。



特に韓国と比べると、日本の子供のほうが、親と一緒にいるのが好きじゃなく、親があまりほめてくれないという人が多いということになります。逆に韓国人のほうは、ほぼ9割が、親と一緒にいるのが好きで、親は私のことを分かってくれると思っていて、悩みも聞いてくれるし、ほめてくれている、ということになります。そして最後に、「他者との関わり」を見ると、日本の高校生は、学校に何でも相談できる先生がいるという子がとても少なく、その上で一人でいるのが好きなようです。


これらを相関関係的に並べれば、人間の基礎が親子関係から出発するということゆえに、親子関係がいいと自己尊重感が高くなり、学校の先生との関係がよくなり、一人でいるよりも人と一緒にいるほうが好きだ、ということになるだろうと思います。さらに親子関係がよくない人は友達関係を頼りとするようになる反面、友達に合わせていないと心配になるということになるのだろうと思います。韓国人の場合は、友達が自分をどう思っているかは気になっても、別に友達に合わせていなくても心配にはならないということで、そこには不安が少ないということも読み取れます。


もちろん相対的にということなので、日本人でも韓国人でも割合の問題ではあるのですが、とりあえず、どの国においても親子関係の重要さを読み取ることができるのではないでしょうか。両国の文化は、互いによしあしではあるのですが、たとえ日本人が自国の文化の常識から見た時に、韓国人の持つ文化が自己中心的で「良識」に欠けるように見えたとしても、それが意外と人間の本性に合っている側面もあるのではないか、ということを考えてみたのでした!(決して我が家の親バカに対する弁護ではありません^^;)



妻が息子に持たせるためにあっという間に作ったチャンジョリム(牛肉と卵の醤油煮)です。


牛肉は私が焼きました。左には味見をしている妻。


息子のご飯は白いです。右は栄養満点の「ミヨックク(わかめスープ)」。


食べている息子の手。


ミディアムでやわらかく焼きました。♪ヽ(´▽`)/



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