浮世風呂さんのサイトより
http://blog.goo.ne.jp/yamanooyaji0220/e/0539f5e1cc1f2d3cf0f1e8991b123cd7
<転載開始>

中国が南シナ海で不沈空母島を建設、アメリカ海軍空母4隻分に匹敵!

2014/06/29 軍事ミリタリー速報

 中国が2014年2月からサウスジョンソン礁(中国名「赤瓜礁」)を埋め立てて拡張し始めていることは、フィリピン政府をはじめ各国が確認している。フィリピン政府によると、最近は中国船がガベン礁(南薫礁)とクアテロン礁(華陽礁)にも出没して埋め立て作業を開始する気配を示しているという。 

 6月になると、サウスジョンソン礁から150キロメートルほど西方に位置するファイアリークロス礁(永暑礁)に人民解放軍が軍事基地を建設する計画が明らかになった。ファイアリークロス礁は、地表最高高度が海抜60センチで満潮時には海面下1メートル程度に没してしまう暗礁である。 

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 1988年3月にサウスジョンソン礁を中心に勃発したベトナム海軍と中国海軍の軍事衝突に勝利した中国は、ベトナムからサウスジョンソン礁、ファイアリークロス礁、ガベン礁、クアテロン礁、渚碧礁を奪取した。そして、サウスジョンソン礁などいくつかの岩礁(暗礁)に建造物を構築したり通信施設を配置して“実効支配”を開始し、今日に至っている。 そのような経緯により中国が手にしているサウスジョンソン礁では大規模な埋め立て工事が急ピッチで進められており、それに加えてファイアリークロス礁でも軍事基地建設が開始されることが明らかになったのである。 

 形式上は、スプラトリー諸島を含む南シナ海を“領有し管轄している”中国共産党政府の許可が下り次第、軍事基地の建設がスタートすることになっている。だが、すでに中国船舶重工業集団公司(中国海軍艦艇の設計建造を請け負っている)第9設計研究所が青写真を作成し、実質的に建設は開始されていると考えるべきである。 



 これまで中国がスプラトリー諸島に設置してきた建造物や船着場などは、海面すれすれの岩礁や、満潮時には水没してしまう暗礁に建てられた、見るからに頼りない高床式建築物というレベルであった。しかし、サウスジョンソン礁では本格的な埋め立て工事が進んでおり、もはやこれまでのレベルとは違った、岩礁全体の拡張工事という様相を呈している。  そして、サウスジョンソン礁での滑走路建設が開始されるのは時間の問題と見られている。

 しかしながら、ファイアリークロス礁での基地建設は、もはや「埋め立て拡張工事」というよりは「人工島建設」というカテゴリーに属する。すなわち、南シナ海のまっただ中に、中国領土である“ファイアリークロス島”を中国自身の手でつくり出してしまう事業を開始したのである。 

 ファイアリークロス礁に建設される軍事基地の総工費は50億ドルと言われている巨大事業である。また、ファイアリークロス礁や隣のサウスジョンソン礁には、軍事施設とともに漁業基地も建設され、それらを本拠地として周辺の“中国の海”での漁業が大発展することにより、巨額に上る軍事拠点建設費用は簡単に回収できると、事業計画では強気のようである。 

 中国の軍事戦略にとって、スプラトリー諸島海域を管轄する軍事拠点をファイアリークロス礁に設置することは、建設費の回収とは比べ物にならないほど巨大な見返りが期待できる。滑走路や港湾施設を伴った軍事基地を設置することにより、この海域に巨大航空母艦を常駐させることになるからである。 

 中国海軍は訓練空母「遼寧」に加えて、本格的な航空母艦を建設しているが、それらの中国海軍空母は、いまだアメリカ海軍の巨大原子力空母には対抗すべくもないレベルである。しかしながら、スプラトリー諸島の真中に出現する“不沈空母”は、米海軍空母を凌駕する軍事的価値を有することになると、米海軍関係者は懸念している。 

 中国がその9割を“中国の海”と主張している南シナ海の中でも、スプラトリー諸島(南沙諸島)は中国本土から遠く離れており、 ベトナム軍やフィリピン軍に「距離の優位」を与えてしまっている。例えば、中国海南島の楡林海軍基地からスプラトリー海域まではおよそ580マイルあるが、ベトナムのカムラン湾海軍基地からは250マイル、フィリピンのプエルトプリンセラ海軍基地からは310マイルであり、中国海軍は圧倒的に「距離の不利」に直面している。 

 この不利を補うために、中国海軍は本格的な空母の建設に取り組んでいるものと考えられていた。ベトナム海軍がキロ級潜水艦を手にすることにより中国空母に脅威を与える姿勢を見せ始めたが、中国は、新型空母建設と並行して、巨大不沈空母の建設に取りかかっている。完成の暁には名実ともに南シナ海の覇者の地位を占めることは間違いない。 

 軍事的中心となるファイアリークロス礁とその隣のサウスジョージア礁には、軍用滑走路だけでなく軍港施設も設置され、 各種レーダーをはじめ強力な防空ミサイルシステムと対艦ミサイルシステムによって周囲の空と海に睨みを利かせることになる。 これによって、南シナ海沿岸諸国はもとより、アメリカ軍といえどもそう簡単に中国不沈空母を攻撃することはできなくなる。 

 そして、人民解放軍は不沈空母を拠点として、これまで不可能であった南シナ海南部空域での航空作戦が実施できるようになる。 当然のことながら、中国は南シナ海上空域のほぼ全てを中国のADIZ(防空識別圏)に指定し、“侵入機”に対しては不沈空母から発進する戦闘機で脅かしつけることになるだろう。 

 同時に、不沈空母から航空機の各種支援を得ることができるようになる海軍部隊の活動も、ますます強化されることになる。 加えて、不沈空母(この場合は不沈強襲揚陸艦)からは、行動距離が短い各種ヘリコプターや水陸両用艇などを直接発進させて、スプラトリー諸島の岩礁に水陸両用戦部隊を送り込むことも可能になる。 このように、中国が巨費を投じて建設を開始する不沈空母が稼働し始めると、もはや誰も中国に対して手を上げることすらできなくなり、 南シナ海は名実ともに“中国の海”へと化するのである。 

 不沈空母の影響が及ぶのは、中国と南沙諸島の領有権を巡って揉めているベトナム、フィリピン、台湾、ブルネイ、マレーシアだけに限らない。日本も相当深刻な影響を受けることを覚悟しなければならない。 中東方面から原油を満載したタンカーが日本に向かう際、マラッカ海峡を抜けてシンガポールを回りこんでからの最短航路は、南シナ海を北上し台湾とフィリピンの間のバシー海峡を抜けて沖縄沖に達するルートである。 このように、南シナ海には日本の生命線とも言えるシーレーンが縦貫している。その日本の生命線のまん中に不沈空母が鎮座するということは、まさに中国が日本の燃料供給を軍事的にコントロールし得る地位を占めることを意味するのである。 

 万一、日中関係が軍事衝突をも視野に入れるほど悪化した場合、日本に向かうタンカーや貨物船は中国不沈空母が威圧している南シナ海航路を通過することが危険となり、フィリピン海へと迂回しなければならなくなる。 これだけでも、中国は日本に対して経済的損失を強いることが可能となる。 

 それだけではない、南シナ海シーレーンは、日本を本拠地にするアメリカ第7艦隊にとっても東南アジアや南アジア、 そして中東方面と横須賀・佐世保を結ぶ最重要ルートとなっている。アメリカ第7艦隊の空母打撃群や水陸両用即応群がインド洋や中東方面に出動中に日本周辺で軍事紛争が勃発した場合、日本や台湾などの救援に急行するアメリカ海軍艦隊は、不沈空母が待ち構える南シナ海を突破する危険を冒すことはできず、フィリピン海へと遠回りをしなければならなくなる。 

 一刻を争う軍事作戦にとって、南シナ海に浮かぶ不沈空母が果たす役割は極めて大きい。 
 あるアメリカ海軍作戦家は次のように指摘している「ファイアリークロス礁とサウスジョージア礁に設置される中国軍事施設は、アメリカ海軍空母4隻分の働きに匹敵する」 日本は、南シナ海での中国の不沈空母建設を直接阻止することはできない。ただし、1つだけ日本にできることがある。 これら中国不沈空母に隣接するベトナムやフィリピンが占拠している岩礁に、ベトナムやフィリピンが建設しようとしている軍事拠点の建設に協力し、それら友好国の不沈空母を中国不沈空母の正面に出現させることである。 

http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/38849907.html

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41041

◆フィリピン:「南沙で中国が新たに埋め立て」



毎日新聞 2014年06月05日 

 【バンコク岩佐淳士】フィリピン政府は5日、中国と領有権を争う南シナ海の南沙(英語名・スプラトリー)諸島で、中国が新たに二つの岩礁で埋め立てを行おうとしている疑いがあると発表した。南沙では先月、ジョンソン南礁(中国名・赤瓜礁)で、中国が滑走路建設と疑われる動きを見せていることが判明している。

 中国による埋め立てが疑われているのは、ガベン礁(中国名・南薫礁)とクアテロン礁(中国名・華陽礁)。政府関係者によると、二つの岩礁付近で、ジョンソン南礁で活動していたのと似ている中国船が展開しており、デルロサリオ外相は「ジョンソン南礁と同様の(埋め立て)行為が行われている懸念がある」と語った。

http://mainichi.jp/select/news/20140606k0000m030068000c.html

◆中国軍、フィリピンの補給線を妨害。米国も「挑発的行為」と強く非難

アユンジン浅瀬(セコンド・トーマス環礁)の守備隊が飢餓に直面

日本会議地方議員連盟  2014/03/15

 フィリピンの主権が及ぶアユンジン浅瀬(タゴロイ語、英語名=セコンド・トーマス環礁)を守備するフィリピン海軍守備隊(海兵隊十名程度)へ食料を運搬するフィリピン輸送船が、中国海軍のフリゲート艦などによって妨害され、食料をもち込めないとう状況の陥った(3月11日)。

 フィリピンは1999年から同環礁に守備隊を置いてきた。

 『マニラ・タイムズ』(3月13日)は「守備隊は飢餓に直面している」と報じた。
比国防省は空軍による食料投下に踏み切らざるを得ないと記者会見した。米国国務省報道官も「これは航行の自由を脅かす重大な国際法への挑戦」と強いトーンで中国を批判した。

 中国は2002年に突如、セコンド・トーマス環礁を「仁愛礁」などと命名し、中国の主権が及ぶと云いだし、付近に軍艦を派遣してきた。
2013年には中国海軍が付近に出没するようになり、同年6月21日には「フィリピン守備隊の駐屯は違法である」と叫びだした(ロイター、2013年6月21日)。着々と侵攻の牙を研いできたのだ。

 他方、フィリピン国防軍は装備がお粗末な上、空軍はほとんど装備らしき装備を保有せず、戦闘機は韓国製FA50を十二機、購入するという契約を結んでいるが、まだ実戦配備されていない。FA50は13年五月に開催されたバグダットの兵器展示会で契約したとされる。

 しかしながら米比安保条約を締結している米国はスカボロー岩礁をすでに中国が軍事占拠し、コンクリートブロックを工事している事実を目撃しても、アキノ大統領が「中国はナチ」と非難している現実を前にしても、軍事的反応行動を支援せず、このオバマ政権の対応に「ピボット」「リバランス」は単なるリップサービスだったのかという失望が、フィリピンばかりか同じ領土問題で中国に主権を侵されたインドネシア、マレーシア、ブルネイなどアセアン主要国に急拡大している。

 中国は米国の対応を慎重に探りながら、次の侵攻を計画しているのだろう。こうした流れを一瞥するだけでも、中国がつぎに本気で尖閣諸島の奪取をもくろんでいることは明白である。

http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-5471.html

◆ベトナムが仲裁裁判所と協定調印 中国との仲裁訴え視野か

2014.6.26 産経ニュース

 【シンガポール=吉村英輝】ベトナム国営メディアは26日、ベトナム政府が国連海洋法条約に基づき設置されているオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所と、協力協定に調印したと伝えた。ベトナムは南シナ海で領有権を主張して対立する中国との仲裁を同裁判所に訴えることも選択肢にあるとの考えを表明している。

 ベトナムのホー・スアン・ソン外務次官と、同裁判所のヒューゴ事務局長が23日、首都ハノイで調印式を行った。ベトナムは、紛争解決に関する同裁判所からの仲裁などを受け入れる一方、情報提供や人材支援を受けることができる。

 南シナ海での中国との対立については、フィリピンがすでに中国を相手取って同裁判所に仲裁を訴え、手続き中だが、中国は参加を拒否している。

 国連海洋法条約では、海の争いについて(1)国際海洋法裁判所(2)国際司法裁判所(3)仲裁裁判所-のいずれかを選んで訴えることが可能。ただ、(1)と(2)への訴えは、両当事国が裁判所への手続きを事前に受け入れることが条件だ。これに対し、仲裁裁判所へは、一方の当事国が相手国への通告だけで判断を求めることができる。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140626/asi14062617420002-n1.htm

◆中国船がベトナム船に衝突!領有権争いの南シナ海!中共が新たな防空識別圏設定検討!

2014/05/08 反日研究倶楽部2

4日、中国海事局が南シナ海に設置した石油リグ「HD981」で掘削を開始すると通告した。

5月4日、中国海事局が南シナ海に設置した石油リグ「HD981」で掘削を開始すると通告した。

ベトナム外務省は7日、南シナ海で中国の船舶がベトナムの船舶に意図的に衝突してきたと発表した。中国とベトナム両国は石油・ガス資源が豊富な南シナ海をめぐって領有権争いを続けており、ベトナム政府は中国が南シナ海の西沙諸島近くで始めた掘削活動は「違法行為であり、ベトナムの主権や管轄権を侵害している」と抗議、掘削設備などの撤去を要求している。

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◆南シナ海で中越艦船が衝突 石油掘削めぐり、数人けが

2014.5.7 18:08 産経ニュース

AP通信によると、中国が石油掘削を始めた南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島近くの海域で7日、掘削を阻止するために派遣されたベトナム艦船に中国艦船が衝突、放水した。銃撃などはなかったが、ベトナム側の船員数人が負傷、数隻が損傷した。同国側は「中国船が体当たりをやめなければ報復する」としている。


7日、南シナ海で、ベトナム船(右)に向けて放水銃を発射する中国船(左)。中央は中国海警局の船(ベトナム沿岸警備隊提供・AP)

 同諸島付近の実効支配を強める中国の海上安全当局は3日、一方的に掘削活動の実施を発表。掘削地点から半径3マイル(約4.8キロ)以内への外国船の進入を禁じることも通告していた。

 ベトナム側は問題の海域が自国の排他的経済水域であるとして反発。中国側による掘削施設の建設を阻止するため、軍艦と武装した海上保安船など約30隻を現場海域に送ったところ、掘削装置を護衛するため派遣されていた、ベトナム側を超える数の中国艦船と衝突したもようだ。

 中国外務省の華春瑩報道官は7日の記者会見で、同諸島を中国固有の領土とした上で「ベトナム側は中国企業の正常な作業を妨害している。国際法などに違反し、中国の主権と管轄権を侵犯している」と掘削を正当化した。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140507/asi14050718080006-n1.htm
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5月3日午前、中国船がベトナム海上警察の巡視艇の右舷に体当たりし、船の窓が割れた。その後、翌4日にも別の中国船がベトナムの船に衝突。ベトナム外務省当局は、証拠として衝突時のビデオ映像も公開した。

中国外務省は7日の記者会見で、「ベトナムは中国企業の正常な作業を妨害している。国際法に違反する行為であり、中国の主権や管轄権を侵している」と非難し、「妨害行為」を停止するよう求めた。

寝言は寝てから言え!国際法に違反してるのは中共の方だ。そもそも互いに領有権を主張している係争地で一方的に石油掘削活動を決定するなどとは国際常識からしても逸脱している。

米国は中共が西沙諸島周辺で石油掘削活動を決めたことに対して批判してる。

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◆中国の南シナ海掘削活動、米国が非難

2014.5.7 15:47 産経ニュース

米国務省のサキ報道官は6日、中国による南シナ海パラセル(中国名・西沙)諸島周辺での掘削活動について、「係争のある海域で石油掘削活動を決めたことは挑発的であり、地域の平和と安定の助けにならない」と述べ、中国を牽制(けんせい)した。

 中国の海上安全当局は3日、掘削活動の実施を通告。ベトナムは「違法であり、強く反対する」と批判していた。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140507/amr14050715470008-n1.htm
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中共は南シナ海上空にも新たな防空識別圏設定検討しているという。

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◆中国が新たな防空識別圏設定検討…米空軍司令官

2014年05月07日 18時05分 読売新聞

米太平洋空軍のカーライル司令官は5日、ワシントン市内で講演し、中国が東シナ海に防空識別圏を設定したのに続き、黄海と南シナ海上空にも設定を検討していると指摘した。

 その上で、「防空識別圏の設定はいい考えではない。もし設定するなら、近隣諸国などとの協議をしなければならない」と中国をけん制した。
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西沙諸島での中共とベトナムの争いは、日本にとって人事ではない。近い将来こうした争いが尖閣周辺でも起こりうるかもしれない。

http://hannichikenkyu.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

5月11日、ベトナム・ハノイの中国大使館近くで、中国による南シナ海での石油掘削に対する抗議デモを行なう人々。中国は重大な一線を越え、今度は米国やベトナム、フィリピンなどの本気度が試されている(AP)

◆米の「本気度」を試す 中国の石油掘削

2014.5.13  産経ニューース

 中国国有企業による石油掘削作業をきっかけに中国とベトナムの公船が衝突するなど南シナ海の緊張が高まっている。米有力紙は「中国側が一線を越えた」背景として、アジア回帰戦略を掲げる米国やベトナム、フィリピンなど東南アジア諸国の本気度を中国が試していると分析。ただ中国も衝突の拡大や孤立は避けたいのが本音で、“弱腰”なオバマ米政権の足元をみつつ、この海域における実効支配を着実に強める構えとみられる。

「一線を越えた」

 8日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は、ブリュッセルに拠点を置く欧州アジア研究所のテレサ・ファロン上級参与の分析を紹介。ファロン氏は「中国は重大な一線を越えた」と断じ、「中国が巨大な石油掘削設備を護衛船団とともに紛争海域に送り込んだことは、地域のエネルギー関係者にとっては『最悪の悪夢』だ」と言及した。「この巨大な設備は(実効支配の)力を誇示するためのものだ」とも指摘している。

 さらにウォールストリート・ジャーナルは「隣国との協力を強化すると宣言する一方で、領土問題をめぐってはその自己主張を強め、地域における信頼構築を阻害している」と中国の習近平政権を批判した。

 また9日付のウォールストリート・ジャーナルは、「オバマ大統領(52)の(4月末の)アジア歴訪直後に中国が石油掘削設備を設置した意図は、ベトナムやその隣国、米政権の決心を試すテストであることは明白だ」との専門家の見方を紹介した。

 一方、「中国の自己主張の強さは、ある程度は国内向けのもので、政権はベトナムと戦おうとは思っていない」とみるのは米ロヨラ大のデニス・マコーナック教授。10日付の米紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズが伝えた。

ウミガメ密漁船を拿捕

 南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島近くで中国とベトナムの公船が衝突を繰り返していた6日、スプラトリー(南沙)諸島のハーフムーン礁沖ではフィリピン当局がウミガメを密漁していた中国船を拿捕(だほ)し、船長らを拘束した。船内には約500匹のウミガメが積まれ、一部は死んでいたという。ウミガメは中国で強壮剤や装飾材として利用されている。

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 このフィリピンの動きに関して、中国の官製メディアは米軍のアジア回帰と関連付けて報じた。

 9日付の中国共産党機関紙人民日報海外版は、中国国際問題研究所国際戦略研究部の蘇暁暉副主任の論評記事を掲載。蘇氏は、フィリピンが中国漁船を拿捕した背景について、「米国の保護と支持をあてこみ、中国に対して示威行為に及んだ」と分析した。

 蘇氏は、4月末に米国とフィリピンが署名した米軍派遣拡大を可能にする新軍事協定や、今月に両国が南シナ海付近で実施した合同軍事演習にふれつつも、「フィリピンは現実をみていない」と主張する。

 「米国はなんとかして中国を押さえ込もうとする一方で、中国との対決に巻き込まれることは避けようとしている。アメリカは中国との新型大国関係の構築を重視しているのだ」

 つまり、中国とフィリピンが衝突しても、米国は政策のあいまい性を維持したまま中国を過度に刺激することは避ける-との見立てだ。

抑制的な国内報道

 2012年4月、フィリピン・ルソン島沖にあるスカボロー礁で、フィリピン海軍が中国の密漁船を拿捕したところ、中国の警備船が現れてにらみ合いとなり、最後は中国の実効支配を許す結果となった。蘇氏はこの事例を取り上げ、「同じ失敗を繰り返せば、穏便にすませることはない」とフィリピンを威嚇している。

 敵対する隣国に対する居丈高な姿勢は相変わらず健在だ。ただ、今回の南シナ海の衝突をめぐる中国の国内向け報道は、現場海域における強硬な態度とは対照的に、やや抑制的なようにもみえる。

 国内でナショナリズムが先鋭化すれば、対外的な強硬策を求る民衆の批判が政権に向かいかねないリスクもある。

 また、中国と事を構えることに腰が引けているオバマ政権の足元をみてはいるものの、中国自身も東南アジア諸国との本格的な衝突は望んでいないとの見方も根強い。(国際アナリスト EX)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140513/chn14051308080001-n1.htm

◆米長官、初めて中国を名指し批判「中国の挑戦であることは明らかだ」

2014.5.13 産経ニュース

 【ワシントン=加納宏幸】ケリー米国務長官は12日、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島付近で中国とベトナムの艦船が衝突した問題について「最も新しい懸念がパラセル諸島に対する中国の挑戦であることは明らかだ」と述べた。この問題で、米国の閣僚が中国を名指しで批判したのは初めて。シャンムガム・シンガポール外相との国務省での会談で語った。

 ケリー氏は「南・東シナ海の航行に関わる全ての国がこの攻撃的な行動を深く懸念している」と強調。領有権争いの解決に向けた「行動規範」の策定と、国際法に基づいた平和的解決の重要性を訴えた。

 シャンムガム氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が10日、「深刻な懸念」を表明する緊急声明を採択したことを挙げ、「緊張は望んでいない。全ての当事者が受け入れ可能な形で紛争を解決する必要がある」と応じた。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140513/amr14051308250003-n1.htm

◆海洋権益「鉄壁の防衛を」 中国・習氏が演説

2014.6.28 19:54 [中国] 産経ニュース

 中国の習近平国家主席は27日、国境沿岸防衛に関する会議で演説し「国家の主権と安全を第一に据えて、国境管制や海洋権益の保護を綿密に進め、鉄壁の防衛を築かなければならない」と訴えた。28日付の中国各紙が伝えた。

 日本との緊張状態が続く尖閣諸島(沖縄県石垣市)や、ベトナムやフィリピンと対立する南シナ海を念頭に、領土問題や海洋権益保護での強硬姿勢を示した。

 習氏は「国境や沿岸防衛といえば、中国の近代史を思い出さずにはいられない」と指摘。「当時の中国は貧しくて弱く、外敵に何度も陸や海から侵略され、中華民族は深刻な災難を被った」と述べ「この屈辱の歴史を永遠に忘れてはならない」と強調した。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140628/chn14062819540005-n1.htm 

◆房峰輝総参謀長が米副大統領に強くけん制

 房峰輝総参謀長

 2014年5月17日 人民日報

 5月15日、アメリカ訪問中の房峰輝総参謀長がバイデン米副大統領と会見した。その報道は以下のとおり。

 バイデン「米中の新型大国関係構築は極めて重要である。米中両国にとって有益であるだけでなく、世界全体にも有利である。米中は多くの領域で共同利益を融資、協力を強化すべきである」

 これに対し、房峰輝は次のように述べた。「米中両軍関係の発展が今日に至るのは非常に簡単なことではなかった。両国はことのほか重視し、一部の阻害要素が両軍関係の発展を破壊することを防がなければならない」

 房峰輝の発言の後半が重要。「一部の阻害要因」が何を指すのかは明示されていないが、両軍関係の発展を「破壊」すると言ったことが報じられているのだから穏やかではない。「一部の阻害要因」は、アジア歴訪でのオバマ米大統領の発言やフィリピンとの軍事関係の強化を指すものと思われる。

 なお、5月17日付『解放軍報』は「房峰輝解放軍総参謀長の訪米を解読する」と題する訪米の総括記事を掲載している。それによれば、戦略規劃部門の対話メカニズムの構築、陸軍交流・対話メカニズム推進の継続で同意した。具体的には、解放軍総参謀部の戦略規劃部と米軍統合参謀本部の戦略規劃部の定期対話であり、陸軍のメカニズム的対話は初めてのこと。

 また、解放軍総参謀長と米軍統合参謀本部長とのホットラインをテレビ電話にレベルアップすることも決定した。

 房峰輝の共同記者会見での発言も紹介している。

 ―「中国は米国が南シナ海と東シナ海で発生している一部の問題を客観的に見ることを希望する。南シナ海と東シナ海でもめ事を引き起こし、挑発をしているのは中国ではなく、中国が発展、安定を求め、米国がアジア太平洋の『リバランス』戦略を実施している過程での一部の国家の機会に乗じて己の利益を謀るための行為である」

 米中間の軍の交流がいろんな意味でハイレベルで進んでいることが分かる。

 また、南シナ海と東シナ海の問題では、中国が「発展、安定を求め」、米国が「アジア太平洋の『リバランス』戦略を実施している」過程で、米中以外の国が起こしていることとしている点は注目すべきだろう。中国は米国の「リバランス」戦略に理解を示し、また米中は共に迷惑しているということで、一体感を図ろうとしているように思われる。

 16日、欧陽玉靖外交部辺海司司長がベトナムが中国企業の中国西沙諸島での南シナ海掘削作業を妨害することについてのブリーフィングをおこなった。原則論を展開しただけのようだが、次の発言を確認しておきたい。

 ―「中国の今回の作業は今年、今月に始めたことではない。10年来、中国企業はずっとこの海域で基礎作業を進めている。・・・今回の掘削は10年代の関連作業の延長上にあり、中国は断固作業を確保し、完成させる」

 ―「中国とベトナムのあいだの意思疎通、交流はスムーズである。現在まで、中国とベトナム両国の各レベルで20回以上の外交ルートでの意思疎通を行った」

 確認したことは、今回の掘削作業は今急に始まったことではないということ。確かにあのような大規模な施設を設置し、掘削を始めるのには、比較的長い準備期間があったはずである。その間、ベトナムは中国に対し何も抗議行動を行わなかったのだろうか。その点を私は疑問に思っている。

 また、おそらく衝突発生後行われているのだろう外交ルートでの意思疎通が頻繁であることも明らかにしている。遠くなく、船舶の摩擦は解消されるだろう。しかし、中国側が施設を撤去することはあり得ない。これが実効支配のやり方として、肝に銘じておく必要があるだろう。

http://blog.livedoor.jp/zzmzhchina/archives/1003042181.html

◆沖縄には既に大勢の中国人が集合して来ている

FBFよりの報告

那覇市内を散歩中の友人が、中国軍兵士に遭遇した!!

見るからに屈強な数人の中国人を目にした友人が、彼らの乗る観光バスの団体名を確認したところ、 観光バスの正面に表示してあった文字は、
「北京人民在線」

調査の分析、インターネットの監視世論などの専門の研究機関で、民情の
監視測定室となっています。

http://baike.baidu.com/view/2979066.htm?fromTaglist

要するに、中国のスパイ集団が沖縄に来ているということ。

<転載終了>