「忘れ得ぬ映像で、見る者に傷を負わせたい」とは、
アレハンドロ・ホドロフスキー監督の名言。
あらゆるものづくりに携わる人々、クリエイターたち必見のドキュメンタリー。
「サンタサングレ 聖なる血」。ホドロフスキー監督自身が「初めて観客のために撮った」と言わしめたこの映画を
一番好きな映画としているうちの父。昔その影響で観てから、過去に遡り
「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」など全て観て来たので馴染み深い鬼才。
1975年、ホドロフスキーは、フランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。
その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、
注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。
が、このプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。
本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”
この原作「DUNE」というと、デビッド・リンチ版「デューン 砂の惑星」もあるけど、
(本作では、素晴らしい監督に撮ってもらったけどといいながら出来には苦笑?)
未完のままに幻となったそれとは別の、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、
ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていく。
なにしろ、これはすごい。ホドロフスキー本人が考える、一歩も譲れないキャスティング。
妥協せずに各界から一流のメンバーを集結させた
まず、メカ・デザインはSF画家のクリス・フォス。
バンド・デシネのカリスマ作家のメビウスが、クリーチャーとキャラクターのデザインを担当。
特撮担当はダン・オバノン。(←のちに、同じスタッフで再結集させてリドリー・スコットの「エイリアン」を制作。
H・R・ギーガーが悪役・ハルコンネン男爵の城のデザイン。
いやもうほんと素晴らしい。
とにかくこのデザインなどもまたその後のあらゆる映画に影響を与えたり
起用されたりしてる。
劇中のキャスト。集められた戦士たちは、
ハルコンネン役にはあのオーソン・ウェルズ! あんなに太っちゃったなんて知らなかった
皇帝役にはサルバドール・ダリや、ミック・ジャガー、ホラーでも有名なウド・キア、
タランティーノの「キル・ビル」のビルこと、デビッド・キャラダイン(故)などがキャスティングされた。
当時、ぴたりとくるイメージで考えられたようで、今聞いても超豪華。
加えて、音楽はピンク・フロイドやマグマ が担当することになっていた。
プロデューサー、ミシェル・セドゥーや、
「エル・トポ」で息子役だったホドロフスキーの長男、
監督のファンで親交もある「ドライヴ」などの監督ニコラス・ウィンディング・レフンなどがインタビューに登場。
このメモパッドも劇場で購入可!
本作「DUNE」の予定されていたキャスト&スタッフ詳細 ここ
7/10(76点)
ホドロフスキー作品ファンはもちろん、とくにクリエイターには
「DUNE」は未完成だったが、これで1本の映画が出来ちゃってるんだからすごい。
とにかく話のうまいホドロフスキー監督。
うまいというのは、過去のエピソードを、それはもう面白く語るんだ。
そんなわけでそれぞれのキャスティングにした理由や出会いの場面には思わず笑いが。
数々の名言、語録も多く
JODOROWSKY'S DUNE 2013年 アメリカ 90min
6月14日~公開中~
映画『ホドロフスキーのDUNE』予告編
23年ぶりに公開中の「リアリティのダンス」は次のレビューにて
あんまりホドロフスキーに詳しくない私でも、これすごい好きになったから。
リアリティ・・も行っとかないとなーと思いました。
DVDでよいかなと諦めたけど今回間違えて購入して正解★
Twitterでも話してたけど
うん、リアリティのダンスよかったー!
早くかかないと思ってたこと忘れちゃう!
ぜひみて!