休題閑話:事故経過報告【第18週】 | 軽キャン♪銀色テントむし660

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今週は「長野」!デカ盛り・SL・道の駅!このキャンピングカー「テントウムシ」ですか?いいえ、「テントむし(テントムシ)」、「eK-Camp(ekキャンプ)」です。
家族4人、軽キャンカーで日本全国行脚します♪たまに、車中泊しながらお城と新撰組も巡ります。

3週にわたってしまいましたが、免許センターで受けた講習の内容の続きです。
蒸気機関車デカ盛り道の駅を求めて毎週末、家族旅行しているのにキャンプ歴のない軽自動車キャンピングカーeK-Campテントむし屋根開き(ROTUS(ロータス)RV販売 )」銀色テントむしテントむしオレンジ乗りのnorizoです。

7月末の週末にスクーターを巻き込む人身事故を起こしてしまってから3か月、事故管轄の検察庁から書類が届き、指示に従って免許センターへとやってきました。

交通事故を起こしてしまった場合、加害者には3つの責任が発生します。
1.「民事上の責任(賠償責任)」
  ※現在、支払継続中です。
2.「行政上の責任(免許停止・取消等、交通反則金の納付等)」
  ※10月末より処分期間中です。(本記事)
3.「刑事上の責任(罰金、禁固刑、懲役刑の刑事罰等)」
  ※10月末に完納しました。

今回も「行政上の責任」の続きです。
内容は「免許停止処分の執行」についての第4回です。
免許停止処分の開始には警察署の指示に従って免許証を警察に預けるところからスタートします。
この提出にも手続きがあり、警察からの指定日の指定時間に指定場所に行くことで成立します。
処分については特定の講習を受けることにより停止期間を短縮することができます。
免許証の提出の際には、併せて講習の受講受付も行われます。
※期日変更は可能ですが、出頭しないことによる時効はありません。
 また、出頭前に違反や事故を起こすと、出頭理由の違反点数に後続の違反点数が加算され、より重い行政処分を受けることとなります。


今回は「免停講習(中期2日目・検査結果について)」(減免講習)の様子・考査終了後の受講内容フィードバックについてです。

火曜日の出頭にて免許証を返上した後、受講料(22,000円)を支払って違反者講習を受けることにしました。(前々々回参照)
2日間の講習を受講し、2日目午後の考査の点数を受けた結果如何で、停止処分期間が減免となります。
考査は40問2択のマークシートを20分間で解く方法で、34点以上なら30日間、33~28点で27日間、27~20点だと24日間の処分期間の短縮となります。

1日目の受講は訪庁(免許提出日)当日に受講し(前々回参照)、2日目は翌日の朝10時からの講習開始となります。
ただ、1日目の終わりに「10分前に来ていただければ、午後の考査対策にご参加いただけます。」と言われるので、2日目の実質のスタートは9:50となります。
※2日目の講習は水曜日または金曜日に行われています。
 1日目の受講を終えていれば間をあけても水・金のどちらかで2日目を受講することができます。


2日目は10時に講習が開始され、13時過ぎに考査を行い、事故被害者の悲しい現実をビデオで確認すると(前回参照)、各種検査の結果が返却されます。

2日目
≪15:00≫
10分間の休憩後に各種検査結果の返却処分終了後の免許の受け取りについての説明があります。

【各種検査結果の返却】
①運転適性診断票
1日目の午前中に行われた繰り返し作業のテストとメンタルチェックの結果です。
11種類の評価項目を9段階と25段階に数値化し、2種類の総合判定結果を出します。
「性能別判定(行動面)」として、動作の正確さ動作の速さ精神的活動性衝動抑止性情緒安定性の5項目を評価します。
「情緒安定性(性格面)」として、自己顕示性神経質傾向抑うつ性感情高揚性攻撃性協調性の6項目を評価します。
全体像とした「総合判定」は、上記11項目に最低ボーダーラインを設けて、ライン以下の項目数にて判定値を測定し5段階評価します。
数字の羅列だけなので解りづらいのですが、左から右に大きくなる数字に付いた赤丸の位置が右側に近いものが多いほど適性が高くなります。
内容の詳細については別紙「運転適性検査結果票」で評価されています。

②運転適性検査結果票
先の「運転適性診断票」の点数から、各項目を言葉に置き換えて評価しています。
《性能別判定》
動作の正確さ…評価点が低いと「徐行すべき時は確実に徐行し、いいかげんな操作をせずいつも初心を思い出し、着実な運転操作を心がけてください。」に赤丸がついてしまいます。
動作の早さ…評価点が低いと「車間距離は十分とり、割込まれても気にせず自分のペースで走るようにしてください。」、高すぎると「優れていますが過信、冒険は禁物です。」に赤丸がつきます。
精神的活動性…評価点が低いと「運転中は運転以外の事に注意を向けてはいけません。無理は絶対に禁物。交通のルールを守り控えめな速度で運転してください。」に赤丸がつきます。
衝動抑止性…評価点が低いと「発進、進路変更、追越などの時、これでいいと思ってもすぐ動作せず、行動の開始、変更の前には必ず一呼吸おいてください。」に赤丸がつきます。
情緒安定性…評価点が低いと「運転中は常に心を張りつめ、運転に専念し、考えごと、気になることは車を降りてからにしてください。また気分が上々でも控え目な気持で運転するように心がけてください。」に赤丸がつきます。
《精神安定度》
自己顕示性…評価点が低いと「カッコよいスマートな運転は実力がついてからやってください。地味な運転に心がけ、スレスレ、ジグザグはいけません。」に赤丸がつきます。
神経質傾向…評価点が低いと「くよくよしやすい傾向がみられます。運転中は過ぎ去ったことは忘れ、余計なことに神経を使わぬようにしてください。」、高すぎると「細かい心遣いをしてください。」に赤丸がつきます。
抑うつ性…評価点が低いと「気分の重い傾向がみられます。運転は控えてください。判断、行動への決断も鈍りがちです。」に赤丸がつきます。
感情高揚性…評価点が低いと「運転中同乗者と話しに夢中になり、運転がお留守にならぬよう、また、気持をやや抑え気味にするよう心掛けてください。」に赤丸がつきます。
攻撃性…評価点が低いと「いくら自分が法規通りで、優先通行権があっても、譲るべき時はいさぎよく譲りなさい。事故を起こしてからではなんにもなりません。」に赤丸がつきます。
協調性…評価点が低いと「道路は、自分だけのものではない、自分が道を譲られた時のことを思い出し、積極的に道を譲ってください。」に赤丸がつきます。
《総合評定》
実際には1番上にある項目ですが、上記11項目のなかで評価が低い項目数により結果に赤丸がつきます。
・評価の低い項目が多いと「運転には人一倍の注意が必要です。自分の欠点をよく自覚し、助言を守り全力を尽し、慎重に運転してください。」に赤丸がつきます。
・評価の低い項目がやや多いと「運転することには支障ありません。さらに安全運転に努めてください。」に赤丸がつきます。
・評価の低い項目が1つ程度までなら「運転に適しています。さらに安全運転に努めてください。」に赤丸がつきます。

ただし、どの結果になったとしても、事故または違反を積み重ねてこの検査を受けることになった事実にはかわりはありません。
自分の在り方を見つめ直し、免許証が返却された際には慢心することなく、運転する姿勢を見直すことが重要です。

③運転結果(2枚)
1日目の午後に行ったシュミレーターの結果です。
問題①右折する対向車の後ろの死角からついてくる右折の特攻バイク
問題②左折時に左後方死角から巻き込まれてくる特攻バイク
問題③追い越し車線に車線変更する際に邪魔になる追い越し車線後方車輛
問題④夜間見えない横断歩道に出てくる歩行者
問題⑤右折時に点滅信号を守らない危険車両と追い打ちをかける直進特攻バイク

の運転結果について減点式で評価されます。
個別評価や総合評価が良かったとしても、それは「事故が起こる」と分かっているから避けられただけの事。
やはり、普段から「事故が起こるかもしれない、飛び出してくるかもしれない。」と言う注意力の継続が重要だと気付かされます。

④運転適性診断
講習2日目の午前中に実車実習と入れ替えで行ったCRT(Cathode ray tube)検査の結果です。
①3色のボタンを押し続け、画面に投影された色と合致するボタンだけを一度離し、すぐに押し戻す。(1分45秒)
②カウントアップする1桁の数字が重複したり抜けたりした際のみ手のボタンを離し、画面の四隅に「×」が出た際に赤(足)ボタンを離す。(1分45秒)
③ハンドルのみを左右に操作し、2本の縦線の間に自身の位置を意味するバーを間に納める(3分45秒/195回)


上記の3種のテスト結果から5つの判定と総合評価、それに各項目の所見が解説されます。
①反応動作の速さ…行動的要素:判断的動作/信号確認検査(秒数/評価値)
②適度な精神緊張の維持…行動的要素:反応むら/信号確認検査(秒数/評価値)
③動作の確かさ・見込反応…行動的要素:誤反応/信号確認検査(個数/評価値)
④注意の配分/認知/集中分散…行動的要素:誤反応/側方警戒検査:中心・周辺・全領域(個数/評価値)
 行動的要素:反応速度/側方警戒検査(秒数/評価値)、行動的要素:バランス/ハンドル操作検査(回数/評価値)
⑤状況処理の巧みさ…行動的要素:節約率・バランス/ハンドル操作検査(操作率/評価値)
 行動的要素:操作の早さ:ハンドル操作検査(個数/評価値)
※④・⑤の評価値に「L」が付いていると、注意力が左に偏っている事が現されています。
⑥総合所見…5段階の総合評価と運転への注意点

結果は総じてのんびり屋の性格ながら反応速度や注意力の維持には問題がないようでした。
とはいえ、あくまでも「事故を起こしたに人間」と言うカテゴリの中でのお話しですから、慢心は出来ません。         

≪15:40≫
「運転免許停止処分書(副本)」が返却されます。
書類にはホチキス止めでハガキ程度のサイズの「運転免許停止期間短縮通知書」が貼付されています。
ここには道路交通法第103条第10項の規定に基づき、停止期間を短縮した旨が記載されています。

書類を受け取ると、処分期間終了後の免許証の受け取りについてと、その後1年間の特別ルールについての説明があります。
特別ルールとは、処分基準の条件点数の縮小についてで、1年以内に事故や違反を起こした場合、今回の事故が「前歴」となり最低「4点」でも60日の免許停止処分となります。
たとえば、今回の事故を再発させた場合には、減点は「9点」となり、免許停止期間は「120日間」となります。
逆に1年間無事故無違反であれば「前歴」は消え、処分点数短縮のペナルティからは解放されるそうです。
…とは言え、一度は事故を起こしてしまった事実は消える事がありませんので、免許が戻ってきても、今までよりも何倍も注意深く運転する必要があるのは間違いありません。

≪16:00≫
一通りの説明が終わったところで、講師の方からもう一つお話しをいただきます。
以前、ある少年事件で裁判官が犯人の少年たちを諭すために用いた歌の話しです。
その歌は、さだまさしさんの「償い」と言う曲です。
交通事故で人を死なせてしまった人と死んでしまった人の家族のその後の人生を詰め込んだその曲に、心打たれました。

また、あらためて、交通事故は傷害・殺人事件であり、私自身がその犯人であることを痛感します。
幸いにも被害者の方は生きてくれていましたが、まだリハビリ日常生活に支障が続いているとのことでご迷惑をかけ続けてしまっています。

受講を終えた帰り道、何となく家までの20キロ弱の道のりを歩いて帰りたくなりました。
歩いてみると、歩道がなかったり、すれ違いに不便だったりと、クルマでは気づかなかった危険を垣間見る事が出来ます。
そんな帰路からも、今回の講習の尊さと、起こしてしまったゆえに感じる思いやりを再認識できました。
今回の免停期間と、講習を無駄にしないよう、お詫びの気持ちを忘れず、被害者の方の早期の社会復帰を祈るばかりですが、合わせて自分自身も成長できるよう心がけたいと思います。

※休題閑話とは…
正しくは「閑話休題(かんわきゅうだい)」で、本来のハナシから逸れる場合に使う「それはさておき」と言う場合に使う言葉だそうです。
本来は「余談をやめて、話を本題に戻すとき」に使うそうですが、長いこと間違えて使っていました。
「銀色テントむし」では記事検索の際に条件に合いやすくするため造語として利用しています。


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2014/11/27 07:30 天候:晴れ