楽しみにしていたコウノドリ

 

  昨夜のテーマに思い出す …

 

 

 

 

 

 

ご覧になっておられない方には恐縮ですが

昨夜のドラマの内容は、未熟児に関するお話でした。

 

私の一度目の妊娠は流産で、二度目の妊娠も切迫流産。

フルタイムで働いていた仕事も辞めて、寝たきり状態。

 

つわりも重くて、のたうちまわり、

それでも誰も助けてくれる人もいないので

 

自分は全く食べられなくても、夫の食事は作らねばならず

 

這うようにして買い物に行けば、入り口に立っただけで

普段は全く気にならない、食品の臭いでウッとなり

 

トイレに急いで駆け込んだ後、タオルで鼻を押さえて

涙目で買い物を済ませて、やっと作った夕飯なのに、

 

炊飯器のフタを開けた瞬間、吐きそうになった私に

あの時の夫は言いました。

 

 

 

ゲーゲーゲーゲー気持ちが悪い!

 

こんなんで飯なんか食う気がせんわ!

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

妊娠なんて病気じゃない。

 

つわりがあるのは嫁の甘えだと言う親が

育てた息子ですから、あの発言も当然かもしれません。

 

現に同じ女同士の兄嫁様も、私にハッキリ言いました。

 

アンタが、つわりなんかになるのは、気楽な次男の嫁だから。

 

自分につわりが全くなかったのは、つわりになる余裕さえない

自分は大変な、長男の嫁だったからだ。

 

とにかく体が辛かったので、里帰り出産をしたいと言ったら

義母は、こんなセリフでダメだと言いました。

 

 

 

アンタが留守をする間の、爺やの面倒は

 

   誰がみるんや!

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

それでもまだ、自分の身体だけを気にしていたらよい

一人目の妊娠はマシでした。

 

二人目の妊娠の時には、まだ1歳だった長女を抱えて

やはり一度目と同じく、つわりで苦しんで

 

体重が5キロも減って、お医者様から入院を勧められても

 

長女を置いて入院なんて無理、どうにか辛い時期を乗り越えたら

義父から畑仕事を命じられ、お腹の中の赤ちゃんを気にして

 

どうしても私でないといけないのですかと尋ねたら

文句を言わずに、すぐに来いと叱られて …。

 

そんなこんながあったからか、次女は予定日よりも

ずっと早く、この世に飛び出すことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日のドラマは、赤ちゃんをお腹から出す時期を

 

母体の命と赤ちゃんの状態を秤にかけて

28週にするか、30週を過ぎるまで待つかで

 

苦しい選択を迫られるという内容でした。

 

あの時、32週、1644gで生まれた次女の姿は

夏場のアスファルトの上で干からびた カエルみたいに

 

手足だけがダラリと長く、沢山の管に繋がれて

うつ伏せで横たわっていましたが

 

母親のお腹の中にいる一時間が、外に出ての一日くらい

赤ちゃんにとっては大切な時間になるのだと

 

私は分娩台の上に運ばれてからも

ギリギリまで、陣痛を止める点滴を打たれ

 

赤ちゃんの心拍が、これ以上延ばすと危険だと言われるまで

 

先生方は何とか少しでも長くお腹の中にいられる

努力を最後まで続けてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの当時よりも、医学が大きく進歩しているとはいえ

32週の赤ちゃんの頼りなさを経験している私には

 

28週での出産が、どれだけ不安なものかよく分かり

いくらドラマの中のお話だとはいえ

 

父親となる男性が、この子は自分達二人の子だと

どんな状態で生まれてきても

 

一緒に育てていこうと、力強く優しく妻を支えてくれた場面と

 

母子ともに無事で生まれた場面では

ぐうたら母さん、涙も鼻水も大放出!

 

 

 

 

   良かったね~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがたいことに次女は、スポイドで1ccからお乳を飲んで

3歳までの数々の後遺症検査を、一つ一つクリアして

 

背は中学二年で、母も姉も抜きさって

 

まさか将来、スポーツで生計を立てるようになるなんて

誰が想像できたでしょうか …。

 

長女が妊娠した時に、出産は、

あの時、次女を取り上げて下さった先生のところにお願いに行き、

 

当時の事を覚えていてくださった先生も

次女の姿を、チームのウェブサイトで見て喜んで下さいましたが

 

臨月まで無事に育ち、もういつ生まれても良いと言われた子が

その検診の次の日に、突然、心臓が止まったお宅もあれば

 

今、生まれたら、とても無理だと心配された命が

無事に育つこともあり

 

病気ではないといわれる出産ですが、やっぱり裏では、

 

 

 

 

綱渡りの末の奇跡の命

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにあの時、私のつわりに怒った夫には、

その後の長女の出産の際に、きっちりと指摘をしておきました。

 

もしも今、ゴリ君が長女に、お前のつわりが気持ちが悪い

飯なんて食えるかと怒鳴ったら、あなたはどう思うの?

 

無言の爺や、反省したのか、より私に優しくなって

 

ついでに白状しますと、久しぶりに見た母子手帳では

次女を妊娠した時の体重と、今の私の体重が

 

ピッタリ10キロ増でございました。  てへぺろ

 

はい。あの時、兄嫁様から、気楽な次男の嫁と言われた私。

 

 

 

 

まさしく現在、ホントに気楽で

 

 と~っても幸せで~す!