医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

閉店処分市

2017-03-22 06:24:32 | 薬局
まさかの在庫処理なのか。

広島県福山市の精神科病院で統合失調症の患者6人に対し、期限切迫の薬を必要もない患者に投与していた。
1人の患者が体調不良を訴えているそうだ。
信じられない出来事である。

使用期限が迫ったパーキンソン治療薬が70錠残っていたらしい。
もったいないと思ったのか元理事が62錠の投与指示を出している。
それを薬剤師が不適切だと指摘して発覚した。
指示を出した元理事は「患者にパーキンソン病の症状があり、改善すると思い投与させた」と話しているそうだ。

話は後からいくらでも作れる。
まるで築地の豊洲移転や森友学園のやり取りのようだ。
明らかにうそ臭いが今の法律ではどうにもならないのが不思議だ。
自分が正しいと自分自身に思い込ませるのも実力なのか。

これも嘘か本当か曖昧な噂だが、ある薬局では期限切迫品を大量に、しかも破格で仕入れていたそうだ。
期限切迫なので使い切る前に期限が切れることもあったのではないだろうか。
だからかどうかは分からないが、本社が一括で仕入れて各薬局には箱なし、添付文書もない状態で届くらしい。
現場の薬剤師は何も知らずに患者に投薬する。
その内に、在庫がなくなると本社からの指示は「次はこちらの薬に切り替えてください」になる。
次の期限切迫品を探し出してきたのだろうか。
これも究極の在庫処理である。

在庫処理ではないが、先日ある医薬品卸の人と話をしていると、今期はかなり業績が厳しいらしい。
薬価が引き下げになった。
C型肝炎治療薬が下火になった。
後発医薬品への切り替えが進んだ。
これに加えてまさかの6種類以上の処方薬を2種類以上減薬した場合に、月1回に限り250点が算定できる「薬剤総合評価調整管理料」が、昨年の4月から始まっている。
これが意外に進んでいるようだ。
今までの薬は何だったんだろうか。

医師の処方は”さじ加減”である。
薬局の投薬も”さじ加減”では困る。
誰かがどこかでチェックできる仕組みがないと安心できない。

それが薬剤師であって欲しいと思う。








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