医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あばれるじじぃ君

2017-02-20 05:08:28 | 薬局
どうする!

薬局の受付で何やら高齢者が大きな声を出して怒っている。
薬剤師の服薬指導に腹を立てているようだ。
何があったのかもう訳が分からないが怒っている。
大声は止まらない。

そんな事ってないだろうか。
実は、先日見たヤッホーニュースに「キレるお年寄りにどう向き合う 増える暴言・暴力トラブル」(2/14)が掲載されていた。
65歳以上の高齢者のいわゆる「暴行」が49倍にも激増だそうだ。
2016年版「犯罪白書」によると、少年犯罪や外国人犯罪はピーク時の3分の1までに減少している。
ところが65歳以上の犯罪は急増しており、「暴行」による検挙人数が20年前の1955年では77人だったが、2015年には3,808人になっている。
その他にも「殺人」が約2.5倍、「強盗」が約8倍、「傷害」は約9倍だそうだ。
中でも驚くのが「暴行」の49倍である。
特に急激に増えだしたのは2005年からである。
私鉄やJRなどの計33社局が2016年に発表した、鉄道係員に対する暴力行為では60代以上が最も多く23.8%だそうだ。
この増加傾向はさらに続くと思われる。

そこで心配になるのが初めに書いたように薬局内でのトラブルである。
2013年に私立大学病院医療安全推進連絡協議会が発表した資料では、医師や看護師等が患者やその家族、見舞客の約2万9,000人から「暴言」「暴力」「セクハラ」を受けた経験があるかと尋ねたところ、「暴言」については41.5%、「暴力」が14.8%、「セクハラ」が14.1%だったそうだ。
いずれも50代、60代、70代が多く、「暴力」については70代が24.2%と最も多かった。
気を付けなければならない。

高齢者が暴力行為に及ぶ原因は定かではないが、脳の機能低下と身辺環境変化が大きく影響していると考えられている。
脳の機能低下は脳の神経細胞が減少し、徐々に萎縮し、脳の感情や理性、意欲、思考などをつかさどる前頭葉の機能低下が原因のようだ。
これにより感情を制御出来なくなる。

環境変化は人との関わりが薄れ不満や不安が溜まり易くなり、ちょっとしたことで怒りに転化する。
“寂しさ余って憎さ百倍”って感じかな。(ちょっと違うかな?)
さらに、70代は「会社人間」の始まりでもあり、現役時代を抑圧された環境で過ごしてきた。
その反動ではないかとも言われているそうだ。

そんな原因はどうでもいいので薬局で暴れて欲しくない。
対応方法は極めて受動的ではあるが「受容」となる。
理不尽でも無条件に受け入れることだそうだ。
真摯に耳を傾けて「傾聴」し、相手の気持ちに寄り添う「共感」に尽きる。

とは言っても…。

女性の薬剤師が服薬指導をしていたら、突然おじいちゃんがオッパイを揉んだそうだ。

こんな時こそ社長の出番だ。
可愛い社員に任せるのではなく寛容に受け止めてお帰りいただく技を磨いて欲しいものだ。
って、寛容になれるかよ!

社長は社員の盾になれ!






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