医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ハブに噛まれる

2016-10-25 06:07:47 | 薬局
調剤工場が出来そうだ。

昨日(24日)の日経新聞を見ていたら「調剤 専用拠点に集約」の見出しを見つけた。
クオールがヤマトHDと組んで、自宅などで療養する患者に処方薬をお届けするサービスを作るとある。
同じ様なサービスはMSN(メディカル・システム・ネットワーク)でもゆうパックを利用して行うとの記事があった。
これはもう始まっていると思う。
その後、実体の把握をしてはいないが、この仕組みの是非が問われていないので違法性はないかもしれない。
何と言っても日本薬剤師会でさえも異議申し立てがないので合法的なんだろうと思う。

さて、新聞紙面にはクオールの仕組みが図になっている。
先ず、病院が患者宅に往診に行く。
こだわるが往診と訪問診察は異なるが細かいことはいい。
その往診の結果、処方せんが出る様だが、図では患者宅から処方せんが薬局に届く流れにはなっていない。
病院と「最寄りのクオール」が線でつながっている。
きっと病院から「最寄りのクオール」に処方せんが何らかの形で届くのだろう。
まさかFAXで直接なのか。
これが良いのかかどうかは定かではない。

さらに「最寄りのクオール」からの処方せんは、クリーンルームや大型の調剤機器や薬の保管倉庫を導入した「調剤ハブ」と呼ばれる薬局に流れる様だ。
調剤の作業分担となる。
ただ受け付けた薬局で調剤をしなくても良いのだろうか。
その「調剤ハブ」で調剤された薬はヤマト運輸の宅配便で患者宅に届けられる。
受け付けた薬局ではない薬局から薬が届く。
これもいい様だ。
この薬が届くタイミングを見計らって、処方せんを受け付けた薬局の薬剤師が、患者宅に赴いて服薬指導を行うそうだ。

素晴らしい仕組みである。
新聞記事からの情報なので今の記述が正しいのかどうかは定かではない。
ただ、この仕組みに問題がないとしたら、ドラッグストアなどは処方せん応需がしやすくなる。
各店舗には薬剤師が1人いて処方せんを受け取る。
在庫などは持たなくてもいい。
薬が届くタイミングでちょっこり出かけてくる。
もっと言うと服薬指導専門の薬剤師が複数店に登録になって走り回ることも可能になる。

今回のクオールも以前発表したMSNも上場企業である。
コンプライアンスには細心の注意を払っているはずである。
事前に厚生労働省にも確認しているだろう。
でも、これでいいのか。

中小薬局の在宅が無くなる。
それでもいいなら静かに見守ればいい。





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