医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

懲りない、めげない、あきらめない

2016-07-28 06:28:15 | 薬局
悶々とした門内薬局とは。

先日、滋賀医科大学病院に”敷地内薬局“が出来るとの記事が出た。
敷地内だから、いわゆる門内薬局である。
コンビニエンスストアなどと調剤薬局2社が入るそうだ。
滋賀医科大学は国立大学法人である。
国が医薬分業を進めるのは理解できるが、門内薬局も国が進めるのか。
どう考えても医薬分業の主旨には反するような気がする。
わざわざ院外にする意味があるのだろうか。
この重大な局面に日本薬剤師会は黙って指をくわえているのか。

そんな矢先に千葉大学病院でも門内薬局が出来るそうだ。
千葉大学も国立大学法人である。
滋賀医科大学は分からないが、千葉大学病院の場合、薬局の誘致の権利は大学内の財団法人「同仁会」が仕切っている。
この法人は大学のOBで成り立つ、いわゆる天下り先である。
今回のテナントの募集は3つあり、薬局用店舗として1つは契約金約1,021万円、賃料が月額約85万円だそうだ。
2つ目は契約金が約956万円と賃料が約80万円、さらに3つ目は調剤薬局副室として契約金が約389万円、賃料が約32万円とのことだ。
この調剤薬局副室とは何ぞや?
合わせると契約金が約2,366万円、賃料が年間で約2,364万円にもなる。
これってかなりの暴利だ。
こんな事を許していいのだろうか。
国がやる事じゃない。
薬剤師を代表をする国会議員は黙った“貝”なのか。
まぁ選挙が終わったので挨拶すら来ないって噂だから仕方がない。

既に、始まっているのが新潟大学医歯学総合病院である。
国立大学法人は門内薬局を推進しているのだろうか。
ここも敷地内に薬局が2軒あるが、この敷地を取り仕切っていたのが同大学の関係先である。
何だか寄ってたかって薬局を食い物にしている。
と言うか、薬局も上手く乗せられている。

厚生労働省が出した「患者のための薬局ビジョン」の報告資料に2035年には「立地も地域へ」となっている。
遅すぎると思うが、2035年には門前も門内も薬局として成り立たない仕組みを作るとしている。
私が想像するに、先ずは患者自己負担を増やす。
今年から特定機能病院や500床以上の地域医療支援病院では、初診患者には最低でも5,000円を、再診には2,500円以上の追加負担を決めている。
この負担額の議論は、初め初診は10,000円と再診が5,000円だった。
ところが急増はふさわしくないと引き下げられたが、負担増が高きに変更になる可能性は高い。
また、紹介外来率が50%になっている。
これが80%になる可能性もある。
外来患者が1日1,000人来ていても一般外来は200人弱となる。
この200人弱に処方せんが出る。
私の記憶が確かなら初めて特定機能病院の制度が出た時には、紹介外来率が80%以上だったような気がする

国は儲かっている薬局から金だけ巻き上げて、梯子を外すことを考えているのか。
高度医療を進展させるために。




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