フィンランドでかれこれ7、8年務めている、日本語講師のお仕事。
今年は秋から、洋裁教室に通ってる市民学校でも、
初級を1コース担当させてもらえることになった。
定員の18人ぎりぎりいっぱいのクラス。
一番若い子は中学生から、
上は40代まで。
全体的に10代や20代前半が多くて、
元気が良くて、フレッシュなクラス。
すぐに、大好きになった。
生徒一人ひとりの個性や興味の対象がわかってくると、
どういうふうに説明したらわかりやすいかな、
どんな方法だと楽しく学べるかな、と
自然にいろいろと考えをめぐらせて授業計画を立てるようになる。
日本や日本語に興味しんしんのみんなだから、
それに応えたくて、
その意欲をさらに先へつなげていきたくて。
時間が足りなくて、
自分の満足のいく授業が用意できなかったときは、
悔しくて、とっても申し訳ない気持ちになった。
大学の教育実習を受けて、そのとき学んだことが、
いろいろな形で今も活きている。
自分がおもしろいと思うような授業をすること。
私自身が飽きっぽいから(笑)、
なおさらこのバロメーターは役に立つ。
そうして今週、最後の授業があった。
最後なので、
今までの感謝も込めて、リラックスして楽める授業にしてみた。
数字のおさらいでビンゴゲームをしてみたり、
フィンランドでもおなじみのクリスマスソングを
日本語の歌詞でみんなで歌ってみたり。
授業が終わったら、かけよって声をかけてくれた。
「とてもおもしろくて勉強になるコースをありがとう!
1月からはじまる 続きのコースも楽しみにしてる」
「すごく楽しいコースだったし、
すごく良い先生だったよ」
涙が出そうなくらいうれしい言葉に、
プレゼントまで…!!
ムーミンが多かったのは、
一番最初の授業で
私がムーミンがきっかけでフィンランドに来たと話したのを
覚えてくれていたんだな…じーん。
学校の授業が終わってから、
夜に通うのは大変だと思う。
でも、来年の1月からのコースでも、
けっこう多くの人たちとまた再会できそうで、
これまたとっても楽しみ♪
共に、人として成長していける、
そんなお仕事。
そのおかげで、
こんなにもたくさんの素敵な出会いがあって、
なんて私は幸せ者なんだろう。