FPはベンチャー。大きく構想し、地味に地道に行動して、誰にもできないFPになれ。

FPというのは、可能性に満ちたビジネスで、
人によっては「ベンチャービジネス」だと言う人が
いるぐらいです。

僕もそれは大いに賛成の考えで、
ビジネスモデルが確立しておらず、難しいけど、
チャレンジしがいのあるビジネスだと思っています。

だからまぁ、これだけ多大な時間と労力をかけて、
ビジネス展開をしているわけで。

これがもう、確立したモデルのビジネスで、
集客はそこそこできてしまう仕組みがあるけど、
でもビジネスの制約条件が厳しくて
手足が縛られているような感じがするようであれば
僕はわざわざ独立してまでチャレンジしようとは
思わなかったはずですからね。

目次

FPは誰にでもできる。だから、誰にもできないFPになれ。

FPの中には

「独占業務が無いから、集客もしづらいし、お金ももらいにくい」

「フィーを払って相談する文化がなく、本当の意味で独立するのが難しい」

と嘆く人もいるかもしれません。

確かに気持ちは分かるし
実際そういう場合も多いのですが
僕は違う考えを持っています。

独占業務があれば、
それで万事OKなのでしょうか?

例えば弁護士などであれば
「弁護士費用 相場」などで検索すると、
費用の相場が手に取るように分かります。

宅地建物取引士でも、片手3%、両手で6%と、
手数料は決まっていますよね。

成功されている方もたくさんおられるので
独占業務ビジネスがダメと言うつもりはありませんが
だからといって皆成功しているわけでもありません。

弁護士などは「高給取り」というイメージがあるので
余計に取り上げられがちなのですが、
例えば「イソ弁(居候弁護士)」や「ノキ弁(軒先弁護士)」
という言葉が示すように、決して全ての弁護士が
安泰であるというわけではありません。

むしろ、その格差は広がる一方ではないか?
と思われるぐらいなのです。

先程、弁護士報酬は型があって、しっかりした相場がある
といいましたが、それでもこんな状況なわけです。

比較されたら価格競争→終わり

このような状況となった要因の一つはネットが発達して、
誰でも簡単に相談内容や費用を検索して
比較ができるようになったことが挙げられます。

当たり前の話として、
「同じものならできるだけ安く買いたい」
という経済行動原理があります。

ですので、たとえ弁護士とは言え
誰でもできるような、比較されやすい相談業務だけやっていると、
需給関係が悪化すれば年々相談料が減り、
その格差が広がっていくのは当たり前です。

まず最初に、そのことに気づかないとダメです。

じゃぁどうやって他人と差別化していくのか?
ということが次のステップになります。

大きく構想せよ

他人と差別化しなければ、
大きな報酬はもらえません。

それは分かりました。

もちろん他人と違ってればそれでいいというわけではなく
顧客に大きな価値を与えられるような差別化でないと
意味がないわけです。

ここでモノを言うのが「構想力」です。

要は、顧客にどういった価値を与えられるのか?
その構想やイメージをふくらませることです。

ビジネスモデルと言ってもいいと思います。

それができるだけ幅広く、
また与える価値が大きいものであれば、
どう考えたってもらえる報酬も大きくなります。

構想は人それぞれ違いますので
教えてくださいといって教えられるものではありませんが、
自分の中にあるもの、それを出発点として考えを深めていけば
なにか見つかっていくはずです。

例えば僕の場合だと、自分が

  • ITに強い
  • 数字に強い
という特長があるのは独立前から分かっていました。

コレだけ見れば、なんてことのない、
誰でも持ってそうな特長ですが

ITに強い → じゃぁネット相談をメインにしてみようか。

数字に強い → じゃぁ、お金の悩みを解決できないかな。

という、たった二つのシンプルな掛け算だけで
なにか大きな価値を与えられそうじゃないですか?

このアプローチであれば、例えば毎日仕事や子育てで忙しすぎて
土日にわざわざ事務所に足を運ぶ時間ももったいないような人に
マネー相談を提案できますよね。

僕の場合はさらに「資産相談」という強みを掛け算して、
お客様の期待に応えるようにしています。

だから実際、僕の元にはそういう依頼が多いんですね。

で、このアプローチなら
潜在顧客は日本全国にいます。

一人や小規模の事務所でアプローチするには
ほぼ無限大とも言える潜在需要じゃないでしょうか?

もちろん、この二つをしっかり掛け算して
ビジネスとして実のあるものにするためには
周辺の様々なアイデアや工夫が必要になってきます。

それを支えるのが「行動力」ですが
それは後ほど。

FPは制約条件がほぼない

FPという職業は弁護士や税理士のような独占業務がない代わりに、
制約条件もほとんどありません。

単にファイナンシャルプランナーと名乗るだけなら、
資格すら不要なぐらいです。

それぐらい、緩い資格で、一見頼りないですが
制約がないぶんいくらでも自由にビジネスモデルを
描けるので、僕にとっては非常に魅力的です。

しかも、知識(資格)そのものは
金融リテラシーが低いと言われている日本人全員が、
知りたいことばかりです。

上手く集客ができれば、
成功できない方がおかしいぐらいの
状況であることに間違いありません。

ただし、何度も言いますがみんなと
同じようなことをしていてはダメです。

得意分野をもっと尖らせるか、
顧客層を変えてみるか、
いろいろ方法はあると思います。

そしてそれは自由に構想すればいいことです。

分からなければ、ネット集客というのも
一つのウリにしていいと思います。

これをやっているFPはほとんどいませんので。

しかもターゲットは日本全国、
潜在需要は恐らく数千万人以上ですから、
市場は莫大です。

どう考えたって、僕一人ではムリです。
競合なんてしませんので、
いくらでもやってください。

FPビジネスの構想を実現するために、地味に、地道に行動する

ということで構想が出来上がったら、
とにかくそれを実現するために必要な行動を
毎日毎日、コツコツと続けるのが
成功への近道です。

具体的には、集客です。
特に最初は集客に全力をそそぐ必要があります。

ビジネスとは、その労力の半分以上が集客です。
オシャレな言葉で言えば、マーケティング。
どちらでも構いません。笑

そしてここが結構失敗するポイントでもあるので
気をつけて欲しいのですが、

「大風呂敷を広げる人ほど、行動できない」

だったり、

「大風呂敷を広げる人ほど、行動の意味を履き違えて
大胆に、目立つ行動ばかりをとったり」

する傾向があるように思います。

例えば僕の構想も、大風呂敷といえば大風呂敷です。
なにせ潜在顧客は日本全国ですからね。

ある意味、日本語でさえあれば、
ターゲットは世界中だとも言えます。

(実際、海外からの依頼もあったりします)

でも、行動はひたすら地味で地道ですよ。
一体僕が、毎日何をやっているか
知らない人がほとんどだと思います。

知りませんよね?

当然知らないはずです。
言ってませんから。

でも、ちゃんと集客は出来ています。

今月も、もう6件以上の依頼が入ってきて
これ以上のペースで入ったら
事務所がパンクしそうな勢いです。

こんな感じなんですが、
今はわざわざそれをアピールする必要が
特にないから目立たず行動しているだけです。

全てはビジネスを成功させるため、
全ては、構想を実現するため。

そしてそれは顧客の利益に直結しています。
それがビジネスというものです。

自分が目立つかどうかなんて、
正直どうでもいいことです。

そうですか…
目立たずに集客できるだけじゃ、不満ですか?

目立つ行動をとりたがる人にアドバイスですが
自己アピールするのも確かにある意味大事なんですが
「それって結局誰のためなのか?」
をしっかり考えてみることです。

それがもし、自分をアピールするためだけだとしたら?
自己アピール欲を満たすため?

お聞きしますが、

それって、お客様に何か関係ありますか?

だって、お客様はお客様自身の悩みを解決したいのであって
あなたの悩み(自己アピール欲)が解決されても
全然関係ないし、別にうれしくもなんともありませんから。

まぁ、社交辞令で多少は喜んでもらえるかもしれませんが、
だからといってお金を払ってはくれませんよね。

つまりそれはお客様にとっては(お金を払う)価値が無いんです。

だからそれはビジネス上、無意味な行動です。

あなたはビジネスがしたいんですよね?

それなのになぜ無意味な行動を取るんでしょうか。

それとも自己アピールができればそれでいいんでしょうか。
あなたの構想は、そんな小さなものでしたっけ…?

よく考えてくださいね。

逆に、お客様の胸に響くような実績なら、
それがたとえどんなに小さくとも、
積み上げていくべきです。

要は最初に言った「構想(ビジネスモデル)」の中に
あなたの行動と実績がきちんと位置付けられているか?

これを確認しながら進めないと
ものすごく無駄な行動になってしまう可能性や
とんでもない方向にフラフラと突き進む可能性があるよ
ということなんですね。

で、それを突き詰めていくと
結局「地味で地道な行動」に行き着くことが
多いんだと思います。

もし仮にあなたの構想を実現させるために
「目立つこと」が必要なのであれば
是非そうすればいいですが、それは稀(まれ)でしょうね。

アイドルみたいになりたいなら別ですし
もちろんそういうFPさんもおられるようですが
一般的にそちらを目指すべきではないです。

なぜかというとそれには「タレント性」が必要だからです。

そしてこのタレント性は、
全ての人が持っているわけではありません。

誰もが芸能界で成功できるわけではない、
という事実を考えれば、当たり前の話です。

あなたがそうだとおっしゃるなら、
もちろん止めはしませんが…。

少なくとも僕にタレント性はありませんので、
そちらは目指せませんね。汗

普通のFPなら、地道に行動する。

そして地道に行動し続けたら
普通のFPじゃなくなってきます。

それが大きな構想を実現するための
一番確実な方法だと思います。

これさえ理解できれば、
FPは自由なんで、
成功の幅は大きいですよ。

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2018年9月、日本FP協会の機関紙「FPジャーナル」(約20万部)の特集「長期x分散x積立投資を徹底検証」に林の記事が掲載されました。(→プロフィール



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