クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

アプトの道で熊ノ平へ H-27-11-12

2015-11-13 14:29:45 | 安中・松井田
11/1の山レコに投稿された「ゆうやけ」さんの記事に熊ノ平駅跡に猿軍団出没の
様子が載っていた。最近、この時期になるとyou-tubeでもここの猿集団が話題に
なっているので爺イも好奇心で猿たちの画像を撮りにアプトの道の散策を試みた。
昨年の今頃も行っているんだが猿の気配は全く無かったので今年を期待しながら。

坂本ダムのある碓氷湖に駐車(10.53)。ここの湖畔の紅葉は完全な植栽なので自然のもの
とは趣が異なるが、まあ我慢の範囲。



アプトの道に通ずる坂道を登りながら駐車場を見下ろすと時間が早いせいか人出は少ない。



遊歩道となっているアプトの道を三号トンネルに向かう。碓氷湖入り口で既に二号は過ぎているから。
横川駅 - 旧熊ノ平信号場間のアプトの道、全長5.9kmが整備完成したのは2012年の事。
この道は碓氷線の旧上り本線跡で下り線跡は峠の湯と鉄道文化むら間のトロッコ列車となっている。



トンネルは三号(78m)、



四号(100m)、



五号(243m)と続く。



五号を抜けるとそこはもう「めがね橋」の上。正式には「旧信越本線 碓氷第三橋梁」で煉瓦アーチ橋
径間数4、長さ91m、高さ31mでわが国最大の煉瓦づくりアーチ橋(11.12)。



山手上方に新線の橋梁が見える。アプトの道になっている旧碓氷線は1963年にこの碓氷新線の
開通に伴って廃止となり1966年の碓氷新線の複線化によって、熊の平駅も信号場に降格、
1997年の新幹線開通でその使命を終えた。かって特急あさまなどはあの新線を使っていて
新線と旧線は熊ノ平駅で合流していた。


多くの観光客とすれ違いながら六号トンネル546mに向かう。トンネル歩きの500m超は
薄暗いせいもあって異常に長く感ずる。



途中にこんな穴が開いている箇所がある。「乙横坑」と呼ばれるんだそうだが、この6号隧道は
長い為、工期短縮を図って、途中からもトンネルを掘ったとの事でこの穴はトンネル出入口以外
からも入れるように造られ、掘削寺に発生した湧き水や土などをここから外に出したり、
トンネル内に空気を送り込んでいたとの解説。普通はトンネル完成後に穴は塞がれるらしいが、
6号隧道ではそのまま残されたらしい。



横穴から下を覗くと直ぐ下にR-18の車道が見える。



第四橋梁の表示を通過すると前方に七号トンネル。



七号トンネル75m



八号トンネル92m



九号トンネル120m



十号トンネル103mと続く。



漸く十号の出口に到達。快晴の天気予報は大外れで風の冷たい曇り空。しかも猿の気配は
全く無しでこちらも大ハズレ(11.36)。



今、出てきた横川側をみるとこの写真では良く判らないがトンネルは四つもある。
左から新線上り線、次は新線下り線(旧線上り突っ込み線)、その右が歩いてきた旧線の単線
アプト道、右端は旧線下り押し下げ線。
昔から良く言われる様にトンネル間の短い熊ノ平では突込線によっていったんトンネルに
突っ込んでから本線脇の引上線に後退して停車する、一種のスイッチバックをやったと
聞いているので多分それ。



南側に母子像もある殉難碑。母子像は事故後の救出作業で発見された子供を抱いたまま遭難した
母子を悼むために建設されたもの。語り継がれていることをそのまま記録すると、
1950年6月はこの周辺で降雨が続き、上旬だけで150ミリメートルもの雨量が観測された。
そして6月8日の午後8時半頃に熊ノ平駅構内の第10号トンネルで約3,000立方メートルの土砂が
崩壊して本線・突込線が埋没。翌6月9日午前6時6分頃にその上方で7,000立方メートルほどの
崩落が発生し、作業中の人員や宿舎4棟・8戸が埋まった。
6月11日午後11時半頃に3回目、6月12日午前7時24分に4回目の崩落がそれぞれ起きた。
最終的にこの事故による死者は50名、重軽傷者は21名、線路は延長70メートル幅60メートル
深さ2メートルの土砂が堆積した。復帰は6月23日。



稲荷神社



軽井沢方面に線路端を歩くと直ぐに停止ロープで行き止まり。写真のトンネル三つは
右側から順に、新線上り線(旧線上り押し下げ線)、新線下り線(旧線の本線)
旧線下り突っ込み線(保線路として利用)。



この周辺の山もまずまずの紅葉。



南に新しい木枠段が作られていてその下にR-18と駐車場が見えたので下に降りてみた。957



下には30台は入れそうな立派な駐車場があったが車両は数台のみ。



近くの道標にはめがね橋まで2.6Kとあったので丁度よい機会なのでR-18を歩くことにして昼食休憩。
カーブの番号は82、碓氷峠全部のカーブは184曲がり。



めったに機会は無いR-18の下り歩行(12.05)。周辺は紅葉真っ盛りだが下に行くに従って薄くなる。



標高の僅かの違いで紅葉にも差が出るのか? やや緑が入り混じる。実はこの辺から
何かのカメラ操作の間違いで選択ダイヤルがずれていて写真がお化け状態。後で
修正を試みたが直らなくて色調が狂ったままだが仕方が無い。
977 978



漸くめがね橋駐車場を過ぎて300mも先のめがね橋へ。途中に写生をしている人が
多いのには驚いた。



めがね橋を通過しながら数枚(12.44)。



橋を過ぎたところに路傍駐車多数、それに写生の方々も大勢。わが身に比べて結構な
趣味をお持ちなのが羨ましい。



目の前に三号トンネルの西口が現れたのでアプト道に復帰。



この休憩所をみれば碓氷湖も近い。



碓氷湖について反時計回りの一周に掛かるが未だカメラの設定が狂っていることに
気付いていなく折角のチャンスを無駄にした(13.01)。



約20分で周回も終わって駐車場に帰着(13.21)。二時間半13.000歩のハイキングだった。














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