7月30日、朝から快晴。濃霧情報があるにしても爺イは突然の晴れに
戸惑った。当分天候は不順と決め込んでいたので午後には予定を組み込んでいたのだ。
とは云っても折角の晴天は勿体無いので短時間の徘徊として先日来、気になっている
「ウバユリ」の成長具合を見に行く事にした。
今まで知らなかったウバユリとの出会いは7/20に居鞍から掃部ヶ岳への縦走の
終盤、r-28の県道歩きの途中で繁茂する夏草の中で超然と屹立する植物を
見つけたのでブログの載せたら「奥利根山歩き2」のtomoさんから直ぐに
コメントが入りそれが「ウバユリ」と知らされた。その時の写真がこれで
つぼみは緑色の苞に包まれて、上を向いて伸びだしていた。
実はその後、7/29に深谷グリーンパークの帰途に一寸遠回りしてネット情報で知った
吉井・小串カタクリの里のウバユリを見に行き小振りながらも開花していることを
確認し、これなら榛名のウバユリも変化していると想像していた。
(吉井のウバユリ)
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
何時ものr-126で榛名に向かう途中、未だ本格的な山道に入る前の宗教施設の
前で突然路傍にウバユリを発見。但し、一株だけ。
写真を撮りながら漠然と疑念が涌く。ウバユリは「ユリ科」に属するが
ヤマユリなどが属する球根のある「ユリ属」ではなく、根っこに球根の無い
「ウバユリ属」で種子の四散によって増えていくと聞いているので
一本だけの姿にこれは自然ではなく植栽と思った。
特徴としての花数は2-5ヶは予想通りだし、つぶれた筒状で開いていなく
花びらは付け根まで大きく6つに裂けて先端がやや反ったラッパ型との
説明にはぴったり。
しかし、花名の由来で「花時期の葉は枯れる」も疑問、花は終盤の気配なのに
葉は緑を保ってしっかりと残っている。
隣に並んで山百合。何とも豪華でこれと花姿を比較されたら敵わないな。
前後に車の姿も無く、対向車も無いので気楽な運転で榛名湖、既にマンネリ
だが湖畔南岸から景観を撮る。尚、榛名富士の右に小さく写っているのは
榛名の雄・相馬山 1411m。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
r-28で湖畔を時計回りに半周して榛名吾妻荘から湖畔周回から離れて
吾妻へ向かって北上。約 1km地点の県道頂点1173mからP1005地点の
少し先までの約3Kmがウバユリ群落なのでノロノロ運転で花の様子を
撮影。成長の度合い毎にまとめて見た。
資料によるとこのウバユリの一生は蝉の一生に似ていると思う。
種子から芽生えたウバユリは、6年から8年の歳月をかけて少しずつ
大きくなり葉を数枚つけるようになる。或る年、輪生状の葉をつけると、
この株は見る見るうちに花茎を伸ばし一生にたった1度の花を咲かせる。
そして花を咲かせて実を結ぶとそれで命が終わり株は、すべて枯れてしまう
のだそうだ。だから今年見ている株は種子を作ったら永久にこの世から
消えてしまう訳で8年の雌伏のあと、一瞬の夏に最後の花を付けるのだ。
緑の苞に少し変化が見られるもの
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
苞が開いて蕾が現れる
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
蕾が真横になって開花準備
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
筒状でも開花の状態、山ユリのような絢爛豪華さは望めない。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
たった五日の開花期を終えると忽ち茶色になり間も無く散ってしまうが
葉は健在。「葉がない」→「歯がない」→「姥」の図式に疑問。
「枯れ始めの姿」→「姥」ではないか? それにしても「楢山節考」の時代ではあるまいし
精巧な入れ歯の時代だから「歯がない」なんて今の世代に理解できるかな?
又、花名ならよいが「姥」と書くと差別だと指弾されないだろうね!
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
r-28の烏帽子橋の手前でこの群落は姿を消したので、此処と似たような
環境の榛名湖北岸を偵察したら数は少ないが湿った日陰の林間に
矢張りウバユリが見つかった。但し吉井と同じく小振り。
先ほどの要領で若い順に並べてみた。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
榛名湖を後にして伊香保方面に少し下り、森林公園管理棟へ向かう。
最近、赤城自然園のレンゲショウマの話題がチラホラ聞こえてくるので
数年前に見た森林公園管理棟まえの小庭園のものの偵察。
レンゲショウマはインレッドさんご推奨の鼻曲山に行けば良い事は
判っているが今の体力の爺イでは手前の氷妻山あたりでへばる事は
確実なので無理は出来ないのだ。赤城自然園なら七福神めぐりや
ザゼン草見物などで馴染みのルートの範囲なのであと半月後に予定している。
沿道はこんな花に囲まれているが他の夏花の姿は皆無。
管理棟前ではこれから森林公園にハイキングに行く小学生の団体が
準備中。
出迎えるのは豪華な山ユリ。手を加えられた植栽とはいえ何とも見事。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
しかし、探し物のレンゲショウマは影も形も無い。確かにかって見たのは
「ゆうやけ」さんの記事で読んで8月末だったから今は無理だったのか?
レンゲショウマの小群落を二つに分けている筈の万葉歌碑を見て退散。
第十四巻 3410: 作者: 不明
伊香保呂能 蘇比乃波里波良 祢毛己呂尓 於久乎奈加祢曽 麻左可思余加婆
いかほろの そひのはりはら ねもころに おくをなかねそ まさかしよかば
榛東村を目指して林道を其の侭走行。つつじヶ丘展望台付近から
西の雄岳・雌岳・相馬山。
南の水沢山を北から眺める。右の肩の電波塔、山頂への稜線などが
良く観察できる。
帰宅は予定通り正午、下界の暑さに辟易。尚、ウバユリは関東以西のもの
北海道と本州中部地方以北に「大ウバユリ」があるそうで丈が1.5m超
花の数が10-30という豪華版らしい。
その後の観察
9/25
11/6
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今回の記事は(みかんの花日記)や戸隠森林植物園のガイドウォークを
引用させて戴きました。
デジブック
戸惑った。当分天候は不順と決め込んでいたので午後には予定を組み込んでいたのだ。
とは云っても折角の晴天は勿体無いので短時間の徘徊として先日来、気になっている
「ウバユリ」の成長具合を見に行く事にした。
今まで知らなかったウバユリとの出会いは7/20に居鞍から掃部ヶ岳への縦走の
終盤、r-28の県道歩きの途中で繁茂する夏草の中で超然と屹立する植物を
見つけたのでブログの載せたら「奥利根山歩き2」のtomoさんから直ぐに
コメントが入りそれが「ウバユリ」と知らされた。その時の写真がこれで
つぼみは緑色の苞に包まれて、上を向いて伸びだしていた。
実はその後、7/29に深谷グリーンパークの帰途に一寸遠回りしてネット情報で知った
吉井・小串カタクリの里のウバユリを見に行き小振りながらも開花していることを
確認し、これなら榛名のウバユリも変化していると想像していた。
(吉井のウバユリ)
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
何時ものr-126で榛名に向かう途中、未だ本格的な山道に入る前の宗教施設の
前で突然路傍にウバユリを発見。但し、一株だけ。
写真を撮りながら漠然と疑念が涌く。ウバユリは「ユリ科」に属するが
ヤマユリなどが属する球根のある「ユリ属」ではなく、根っこに球根の無い
「ウバユリ属」で種子の四散によって増えていくと聞いているので
一本だけの姿にこれは自然ではなく植栽と思った。
特徴としての花数は2-5ヶは予想通りだし、つぶれた筒状で開いていなく
花びらは付け根まで大きく6つに裂けて先端がやや反ったラッパ型との
説明にはぴったり。
しかし、花名の由来で「花時期の葉は枯れる」も疑問、花は終盤の気配なのに
葉は緑を保ってしっかりと残っている。
隣に並んで山百合。何とも豪華でこれと花姿を比較されたら敵わないな。
前後に車の姿も無く、対向車も無いので気楽な運転で榛名湖、既にマンネリ
だが湖畔南岸から景観を撮る。尚、榛名富士の右に小さく写っているのは
榛名の雄・相馬山 1411m。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
r-28で湖畔を時計回りに半周して榛名吾妻荘から湖畔周回から離れて
吾妻へ向かって北上。約 1km地点の県道頂点1173mからP1005地点の
少し先までの約3Kmがウバユリ群落なのでノロノロ運転で花の様子を
撮影。成長の度合い毎にまとめて見た。
資料によるとこのウバユリの一生は蝉の一生に似ていると思う。
種子から芽生えたウバユリは、6年から8年の歳月をかけて少しずつ
大きくなり葉を数枚つけるようになる。或る年、輪生状の葉をつけると、
この株は見る見るうちに花茎を伸ばし一生にたった1度の花を咲かせる。
そして花を咲かせて実を結ぶとそれで命が終わり株は、すべて枯れてしまう
のだそうだ。だから今年見ている株は種子を作ったら永久にこの世から
消えてしまう訳で8年の雌伏のあと、一瞬の夏に最後の花を付けるのだ。
緑の苞に少し変化が見られるもの
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
苞が開いて蕾が現れる
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
蕾が真横になって開花準備
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
筒状でも開花の状態、山ユリのような絢爛豪華さは望めない。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
たった五日の開花期を終えると忽ち茶色になり間も無く散ってしまうが
葉は健在。「葉がない」→「歯がない」→「姥」の図式に疑問。
「枯れ始めの姿」→「姥」ではないか? それにしても「楢山節考」の時代ではあるまいし
精巧な入れ歯の時代だから「歯がない」なんて今の世代に理解できるかな?
又、花名ならよいが「姥」と書くと差別だと指弾されないだろうね!
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
r-28の烏帽子橋の手前でこの群落は姿を消したので、此処と似たような
環境の榛名湖北岸を偵察したら数は少ないが湿った日陰の林間に
矢張りウバユリが見つかった。但し吉井と同じく小振り。
先ほどの要領で若い順に並べてみた。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
榛名湖を後にして伊香保方面に少し下り、森林公園管理棟へ向かう。
最近、赤城自然園のレンゲショウマの話題がチラホラ聞こえてくるので
数年前に見た森林公園管理棟まえの小庭園のものの偵察。
レンゲショウマはインレッドさんご推奨の鼻曲山に行けば良い事は
判っているが今の体力の爺イでは手前の氷妻山あたりでへばる事は
確実なので無理は出来ないのだ。赤城自然園なら七福神めぐりや
ザゼン草見物などで馴染みのルートの範囲なのであと半月後に予定している。
沿道はこんな花に囲まれているが他の夏花の姿は皆無。
管理棟前ではこれから森林公園にハイキングに行く小学生の団体が
準備中。
出迎えるのは豪華な山ユリ。手を加えられた植栽とはいえ何とも見事。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)
しかし、探し物のレンゲショウマは影も形も無い。確かにかって見たのは
「ゆうやけ」さんの記事で読んで8月末だったから今は無理だったのか?
レンゲショウマの小群落を二つに分けている筈の万葉歌碑を見て退散。
第十四巻 3410: 作者: 不明
伊香保呂能 蘇比乃波里波良 祢毛己呂尓 於久乎奈加祢曽 麻左可思余加婆
いかほろの そひのはりはら ねもころに おくをなかねそ まさかしよかば
榛東村を目指して林道を其の侭走行。つつじヶ丘展望台付近から
西の雄岳・雌岳・相馬山。
南の水沢山を北から眺める。右の肩の電波塔、山頂への稜線などが
良く観察できる。
帰宅は予定通り正午、下界の暑さに辟易。尚、ウバユリは関東以西のもの
北海道と本州中部地方以北に「大ウバユリ」があるそうで丈が1.5m超
花の数が10-30という豪華版らしい。
その後の観察
9/25
11/6
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今回の記事は(みかんの花日記)や戸隠森林植物園のガイドウォークを
引用させて戴きました。
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