本、ふたたび
今年も余すところ、2週間弱。
古本屋より古道具屋の色が濃くなってからというもの、
何かに急き立てられるように走り回っている。
その上、どうでなくても慌ただしい年末に、
三男の進路相談が佳境を迎えている。
学力に問題があるものだから、コトはそう単純に進まず、余計な神経を使う。
当の本人は、悠長なものでTVを観てゲラゲラ笑っている。
そんなこんなで、久しぶりに記事を書いている。
本の方は、5月の悪夢以来、Aマーケットプレイスから手を引くべく在庫を吐いていっていた。
積極的な買取をしなくなったのだから、
本の品揃えは日を追う毎に貧弱になっていく。
そんな風にして、成穂堂から本が消えて行くのだろうと思っていた。
ところが、思いもしない一本の電話があった。
電話はブログでお世話になっているPさんからで、大量の本を引き受けないかとの内容だった。
かつてPさんにも、大量の本と面白商品を譲って頂いた。
Pさんは面倒見がよい姐さん気質の方で、お話をしていても竹を割ったように気持ちがよい。
今回はPさんの機転で、そういったお話を頂けた。
これは、まだ本を扱い続けなさい、という天の啓示なのだろう。
「成穂堂よ、往生際が悪いのう」と言われそうだが、
本のない成穂堂はどうも想像しがたい。
本があるのが当たり前の仕事場に何十年もいるのだ。
やはり本も扱っていたいというのが、正直な所だ。
恐らく、これからも僕は本とは縁が切れない世界で、生きていくのだろう。
多分、これが今年最後のブログ更新になると思う。
では皆さん、よい新年をお迎えください。