このままでは日本人の骨が脆くなってしまう!

日本人の骨の健康が大きな転換点に立たされています。

驚くべきことに、我々の98%がビタミンDの不足に直面しており、これが将来的に深刻な問題を引き起こす可能性があることが、東京慈恵会医科大学の調査で明らかになりました。

越智小枝医師によると、このままでは多くの日本人が骨粗しょう症に陥る恐れがあるとのことです。

調査を実施した東京慈恵会医科大学の越智小枝医師は「将来の日本人の骨が危ない。このままビタミンD不足が続けば多くの人が骨粗しょう症に近づく」という――。

 

骨粗しょう症とは、骨がもろくなり、簡単に折れやすくなる状態を指します。

通常、この病気は50代以降での発症が多いとされていますが、最近の調査では30代から40代の人々の間でも骨密度が低下し、危険ゾーンに達している人が増えていることが判明しました。

これは、若年層でも早期の老化が進む可能性があるということを意味しています。

しかも、早く老けるというのです。

30,40代でも骨粗しょう症

出典:早く老ける

 

日光浴の習慣を取り入れ、ビタミンDを豊富に含む食品を意識的に摂取することで、

骨粗しょう症のリスクを減少させ、より健康的な生活を送ることができるでしょう。

さらに、研究によると、牛乳を多く飲む国では骨折が多く、骨粗しょう症のリスクが高いことが示されています。

これは、バランスの取れた食生活と適切な栄養素の摂取が、骨の健康を維持する上で極めて重要であることを示しています。

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ビタミンDが不足すると

出典;news.yahoo.co.jp

ビタミンDの不足は、カルシウムの吸収不良を引き起こし、結果として骨粗しょう症や骨折のリスクを高めます。

慈恵会医科大学の調査結果でも年齢が低いほどビタミンD不足の割合が高いという結果という結果になっています。

高齢者よりも若年の働く世代のほうが、ビタミンD不足が深刻といえるのです。

ビタミンというと、ビタミンDよりもCやBの摂取を心がけている人が多いです。あまり知られていませんが、ビタミンDは健康な骨を維持していくために、私たちにとってなくてはならない栄養素です。

骨の老化の怖いところは、すぐには症状が現れず、骨がもろくなってトラブルが起きてから気づくこと。このままビタミンD不足が続くと、無言のまま骨の衰えが進行し、気づいた時には骨粗鬆症の一歩手前になる、ということも予測できます。

また、ビタミンDは骨粗しょう症以外に、男女の生殖機能や不妊との関係についても注目されています。

そのほか、ビタミンDには免疫を調整する役割もあります。

感染症に対する防御作用を高めて重症化を防ぐほか、血管の動脈硬化や自己免疫疾患の重症化予防、がんの死亡率が下がるといったこともわかってきました(東京慈恵会医科大学「ビタミンDサプリメントの摂取と癌の死亡率」報道資料)。

これらの事実は、ビタミンDが単に骨の健康だけでなく、全体的な健康維持にも欠かせない栄養素であることを示しています。

 

現代人のビタミンD不足は主に、屋外での活動減少と食生活の変化によるものです。

特に日本では、昔に比べてビタミンDを多く含む食品の摂取が減少しています。

この問題に対処するためには、積極的に日光浴を行い、ビタミンDを豊富に含む食品を摂取することが推奨されます。

ビタミンDは一部の魚やキノコ類に多く含まれています。食事が欧米化したことで、昔の人に比べてこれらの食べ物からビタミンDを摂取する機会が減ったことが考えられます。