薄着のシーズンになると、自らの体形(型)をカバーして、プロポーションをより美しく魅せることが、「売る側」と「着こなす側」との課題。
近頃、賛同できないことがある…スタイリング関連で「骨格○○」なるものに惑わされている、商空間とユーザーが出てきていることだ。
各人各様のボディラインやスタイルを熟知した上でのスタイリングは、「骨格」のみに焦点を絞っていては事足りないのである。
まずは全身のパーツごとの肉付き、肌の色や張り、顔や頭の大きさ、面立ち、身長と手足のバランス他と、総合的な観点から「グッドサイズ」をチョイスする。次にスカーフやアクセサリー、シューズなど他を、TPOと衣服の色やシルエット・テイスト全体のバランスまでを考えた上でトータルにスタイリングさせていただく。
例えば、①焦点をはずす、②錯覚の活用…うんぬんその他のツボがある。「おしゃれの道」は奥が深くエンドレス!
また、男女ともに60才前後になると、身長が4~5㎝、人によっては7㎝ほど低くなる。
購買決定につながるエレメントの一つに、欧米人は「色とシルエット」を重視する傾向があり、一方でわが国ではマチュア層以上の大半は、「柄と構図」を気にする方が多い。
また、欧米の方は、ボトムを腰ではき、日本人はウェストではく傾向もある。
近年は、ずーっとベルトレスやローウェストのボトムが主流だったために、自らの胴囲の位置が分からない、お客さまと売り手側も多い。
〔 PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」
2015年5月号より
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