試食 | こんぶ屋スーパーマン

こんぶ屋スーパーマン

昆布専門の店『中西昆布』の社長ブログ

『もっと昆布の美味しさを伝えたい!』

・昆布とかつおだけで取った『天然の一番ダシ』
・とろろ昆布の『おにぎり』







「実際に味わって頂くために、お客様に試食品を配ってみては?」
ある経営コンサルタントさんからの提案でした。

・『昆布屋が作った一番だし』として、ペットボトルに詰めて店頭で無料配布する。
・『昆布屋が作ったおにぎり』として、ラップに包んで店頭で無料配布する。

作業工程、配布の仕方などもイメージしました。
新品のペットボトルを手配するため、業者さんに見積の依頼もしました。

念のため、役所に確認の電話を・・・。

返事はなんとNO!
許可できないとの回答でした。。。

いずれも“試食”の域を超えているとのことでした。

まず、『天然の液体“だし”』を配布する件。
店頭での試飲程度ならOKだが、ペットボトルに詰めて持って帰ってもらうのはNGらしい。。。
たとえ無料と言えども。。。

次に、『とろろ昆布のおにぎり』の件。
ご飯を炊いて食べてもらう行為がNGらしい。
とろろ昆布だけ食べてもらうのが“試食”であって、
おにぎりにすることは、試食の域を超えているとの判断でした。

いい提案だったのになぁ。。。
残念です。



でも、その経営コンサルタントの先生は、こうもおっしゃってました。
「消費者の昆布離れを逆にチャンスと捉えて、いろいろチャレンジしてみては?」

化学調味料の味に慣れてしまっている消費者に、
『天然のダシ』を味わってもらう。
一度その“本物”を味わってしまうと、二度と“偽物”には戻れない。
そう信じて、他にいろいろチャレンジしてみます。

それでも、利便性、価格などを優先する消費者さんは、もう追いかけない。
はい、さようならです。





※注意
昨今、「天然の粉末だしパック」と称した類が販売され、重宝されているそうです。
昆布、かつお、煮干、椎茸などを粉末にして“だしパック”にしているアレです。
でも、裏表示をよくご覧下さい。
【食塩】【粉末醤油】【発酵調味料】と書かれてあるでしょ!
その類の粉末だしパックで出汁をとって、さらに味噌を加えて味噌汁を作る。
かなりの量の塩分摂取になっていますよ!
アレは、ホントの意味での天然ダシではありませんからね。

それと、元々の昆布原料を粉末にすること。
永年、昆布専門店を営んでいる経験上からの忠告です。
ご注意ください!








中西昆布ホームページ&ネットショップ|福井の昆布専門店|ご進物 おみやげ ご家庭用に







相変わらず、予想通り、役所の電話対応は無愛想で横柄でした。
上から目線でした。
でも電話だったので、実際にボクを上から見ていた確証はありませんが(笑)