みなさん、こんにちは。
うぇんじゅんです。
今年のトキ村は、3月20日から8月1日までが禁牧期間です。
この期間中は例年になく違法放牧の取り締まりが特に厳しく、
放牧中に護林員に見つかると、すぐに家畜を没収されてしまいます。
以前はまず警告があり、よっぽど悪質でなければ没収はされませんでしたが、
現在では護林員もピックアップの荷台に檻を設置した車両で見回っているので、
即没収となります。
村社会では身元がすぐにばれるので、逃げたり抵抗してもムダです。
しかも護林員は、禁牧手当、トウモロコシ栽培手当など、
世帯の人数に比例して支給される貴重な収入源である政府補助金の振込先である
口座カードを抑えることができるので、
収入を絶たれることを恐れる農民は無条件で従うしかありません。
(まあ、本来悪いことをしてるのだから仕方ないのですが。。)
備蓄していた牧草を食べつくしてしまい、どうしようもなくなった家庭では、
護林員が寝静まった夜中にこっそりと放牧することもあります。
しかし、護林員も交代で夜番をするようになり、
見つかってしっかりと罰金をとられてしまいました。
村によっては護林員に対する反感も高まっていると聞きます。
このまま厳しい取り締まりが継続されると、
牛を手放さざるを得なくなる家庭も出てくると思いますね。
暴動など起きなければいいのですが。
注)
そもそも、このエリア全体において、
禁牧とは名ばかりで
期間中も放牧しないと養えない程大量の家畜を保有していることがおかしいのです。
大量の家畜が食べっぱなしで資源回復もままならない状態を放置したため
急速に砂漠化が進んだのであって、
対処療法として放牧を禁止しても、また緑化しても根本的な解決には繋がりません。
緑地・森林の回復による草地資源の回復と、
持続可能な資源利用=放牧計画の策定実施が不可欠です。
保全と利用の両立を目指すべきです。
と、緑化ネットワークの考え方と活動をちょびっと宣伝してみたべいぷでした。
(おしまい)
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