ビルマ(ミャンマー)カレン州内戦激化
29日、ミャンマー(ビルマ)政府軍とカレン人軍の戦闘が激化した。両者は停戦協定合意に向けて進んでいる最中であった。
この4日間、政府軍と民主カレン仏教徒軍の戦闘が続いている。場所は、モン州のチャイクマボーとカイン州のミャワディだ。
「両者の会合が行われているにもかかわらず、政府軍は攻撃を続けています。」
民主カレン仏教徒軍の報道官はこう述べた。
会合で両者は、攻撃の停止と武器の返還を協議している。
26日の会合では、軍備と自治権の面で折り合いがつかず、停戦合意に至らなかった。その直後に、衝突が起きた。
両軍は、迫撃砲やロケット砲を使用している。Irrawaddy によると、2012年の停戦協定以降、最大の戦闘だという。
戦闘は、チャイクマボーで会合が予定されていた26日に起きた。チャイクマボーでは、カレン人軍が政府の役人を拘束している。
政府軍は、拘束されている役人を奪還しようと、攻撃をしかけた。
膠着状態は、27日朝まで続いたが、民主カレン仏教徒軍が役人を釈放した後落ち着いた。その後、基地から離れた場所で戦闘が起きた。
また、ミャンマーとタイ国境の街ミャワディーでも戦闘が起きている。民主カレン仏教徒軍は、政府軍の車両に2度攻撃をしかけた。
ミャワディーの住人によると、ミャワディーには政府軍が駐留し、地雷撤去を行っているという。タイとの交易には問題ないという。
「高い警戒レベル」
この衝突を受け、29日、タイ政府は、国境地域が「高い警戒レベル」にあると述べた。バンコク・ポストによると、主要な交易ルートはタイ政府が遮断しているという。
27日朝、ビルマ政府軍は、ミャワデイーとタイ側の街メーソットの間の往来を禁じるよう求めた。しかし、同日午後、戦闘が落ち着き、往来は再開された。
政府軍は、カレン人軍と衝突が起きた地域で軍を増強している。
8月、民主カレン仏教徒軍は、タイからの商品の流入を妨害し、税金を払うよう求めた。その後、政府軍とカレン人軍の緊張は増していた。
政府軍はカレン人軍の兵士を足止めし、カレン人軍もまた政府軍の兵士を足止めしている。
9月22~26日に行われた停戦会合で、政府の平和委員会と12の少数民族を代表する停戦協定チームは、停戦に関する新たな協定に原則合意したと述べていた。
しかし、停戦協定チームのリアンムンサコンによると、軍の配備や徴兵の面で、詳細な協議までには至らなかったという。
政府側のアウンミン大臣は、期待ほど協議が進展しなかったと述べた。
「いくつか合意に達した点もありましたが、詳細な議論には時間がかかりました。」
「さらに協議を重ねることで、双方の信頼と理解が深まると思います。協議の最後の詰めが難しいのはよくあることです。」
「停戦はまもなくです。」
両者は10月に再び会合を持つことになっている。
【亀田浩史訳】
元の英語記事はこちら
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