チベット蜂起記念日を前に、中国当局が取り締まりを強める | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

チベット蜂起記念日を前に、中国当局が取り締まりを強める


1959年3月10日の蜂起から59回目のチベット蜂起記念日が近づいている。また、今年は、2008年の大規模な抗議活動から10年にもあたる。このような中、中国軍は、ラサで大規模な軍事訓練を行い、力を見せつけている。

 
訓練は、「鉄の壁」と呼ばれ、人民解放軍と人民武装警察が合同訓練を行っている。チベット人の抗議活動が起きた場合に、鎮圧するための準備だ。中国政府は、3月を「政治的に最もデリケートな月」と考えている。
 
3月に、ラサに大規模な中国軍が配備されるのは恒例となっている。中国政府は、チベットの「安定」を保つことが政治的に重要だと考えている。

軍が投入されているのはラサだけではない。クンブン僧院にも、モンラム・チェンモの祈りの際に、中国軍がなだれ込んだ。中国軍が行進をする様子が、ソーシャルメディアにアップロードされている。中国軍は、僧院の入口に、X線検査装置も設置した。
 
北京で開かれた第13回全国人民代表大会で、中国政府が防衛費を8.1 %増やし、1750億ドルとすることが発表された。
 
この動きを、李克強首相は、「国家の統治と安定を強固に、かつ、明確に守るため」としている。
 
「国家安全環境に大きな変化が見られる中、中国共産党統治ににる軍の絶対的な指導が必要だ。政府と軍、そして、民衆と軍の結びつきは石のごとく固いものでなければならない。」
 
中国政府は、230万人の人民解放軍を200万人に減らすと発表した。しかし、減らされたのは非戦闘要員だけだ。
 
【亀田浩史訳】
 

 

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