チベット人元政治犯の母が中国当局から脅迫・尋問される | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

チベット人元政治犯の母が中国当局から脅迫・尋問される


チベット人元政治犯テンジン・オーセルの母と家族が、中国政府から嫌がらせを受けている。オーセルは2000年にインドに亡命しているが、当局は、オーセルを帰国させるよう要求している。

 
オーセルの母モンラム・キ(69)は心臓疾患を患っている。母親は、オーセルの状況を明かさないとして、尋問、脅迫を受けている。
 
1997年、当時14歳の僧侶であったオーセルは、チベットの人権状況改善と自由を求めるパンフレットを印刷したとして投獄された。その後、オーセルは再教育(訳注:ダライ・ラマが悪、中国政府が正という教育)を受けた。刑期は当初5年であったが、未成年であったことから6か月に減刑された。

オーセルは、Voice of America に対し、次のように語っている。
「6か月の投獄後、学校や僧院に戻ることは規制されました。また、18歳になったら厳刑に処されると言われました。毎月警察署に来るようにともいわれました。」
 
5月23日から6月6日にかけて、母親は尋問、嫌がらせを受け、オーセルの失踪の理由について聞かれた。
 
オーセルには5人の姉妹がいる。姉の夫は採掘企業働いていたが、解雇された。また、母親は、当局から、年金、配給を無効にされた。当局は、家族の通信機器を押収した。
 
オーセルは亡命後、チベット子供村スージャ校で学んだ。その後、デラドゥンのシュリ・マハント公立学校に通った。現在は、チベット子供村セラクイ校で働いている。
 
VOA のインタビューに対し、オーセルは、母親が尋問を受けていることにショックを受けていると語った。オーセルは、チベットにいる家族、特に、心臓疾患をかかえている母親の安全を懸念しているとも語った。父親が若くして亡くなった後、母親は子供たちのために懸命に働いてくれたという。
 
【亀田浩史訳】
 

 

 
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