原点に返るとはプロセスを振り返ること | 老舗ニット会社三代目社長岡崎博之の自分らしく事業承継

老舗ニット会社三代目社長岡崎博之の自分らしく事業承継

東京の下町・墨田区・両国で、糸とセーターを売っている [丸安毛糸]の3代目社長です。 経営者の視点、後継者の視点、アパレル業界人の視点・・で気づいたこと、そして、自分らしく事業承継していく方法を書いています。みんなで一緒に元気になれるようにお伝えしていきます!


こんにちは。

私たち中小企業は、日々迷います。
その時は「原点に返る」と言いますが、、、
さて、会社の原点とはどこでしょうか?

先代の起業時が原点?
創業時の想いや精神が原点?

中小企業の創業時って、どんな感じでしょう。
想いはあるだろうけど、毎日食いぶちを稼ぐのに精一杯のはずです。

マーケティング、財務、、、
そんな勉強よりも、明日のお金を稼ぐこと、お客様をさがすのに一生懸命。
創業時って、そうなんでしょうね~。

だから、スタート地点には原点はないのです。

では、何処にあるのか?

それは、創業時から今までのプロセスにある、、、
師匠の二条先生はそう言われました。

つまり、今までのプロセスの中で培ってきたこと、それが「原点」なんです。

原点に返るとはプロセスを振り返ること

そう言えば、私もかなり迷ったことがありました。

どうしたらいいか、、、
何をしたらいいのか、、、

その時、父親に話を聴いたことがありました。
9年前になるかな。

私たちの会社は、どんなプロセスで今に至っているのか。
話を聞いて、私は3つあることが改めてわかりました。


私が幼少の頃は、会社と自宅が同じ場所。
事務所の2階が自宅でした。

毎日、ランドセルをしょって、会社の玄関からただいま~。
階段を上がって自宅へ帰りました。

そこには、いつも父、社員そしてお客様が世間話をしながら、笑って商談を
していました。
仕入先、染め工場、そして問屋さん(今で言うアパレルメーカー)と
「みんなで一緒」にモノづくりをしていたのです。

そして、今は60周年を迎えた会社ですが、創業当時は糸屋としては後発でした。
もっと大きく、古い糸屋さんがたくさんありました。
そこで私たちは、常に今で言う「独自化」を目指してきました。

やっとセーターが、ファッションの一部として認められてきた頃、高級ファンシーヤーンに絞り、他にないお洒落なオリジナル素材開発、編地の作成に力を注いでいました。

また、当時から大手の大量オーダーではなく、ファッション性が高い、中小の問屋さん、私たちと一緒に、大切にモノづくりをしていく会社と、その関係性で商売を
していた。

そう、創業時からのプロセスには、

私たち、仕入先、お客様、「みんなで一緒に」つくること。
ファンシーヤーンのモノづくりで独自化をすること。
量を追わず、関係性の深いお客様としっかりやっていく。

この3つが、私たちの原点。

私は、原点を理解し、そこに返ったことで、それからの経営の基盤ができて
迷いがなくなったかもしれません。

原点を継承しながら、時代に合わせていこう。

時代はどんどん変化しています。
昔とやっていることは当然同じではありませんが、実は原点は全く変わっていないんです。

原点に返るとはプロセスを振り返ること

迷った時は原点に返る。
創業者も後継者もプロセスを振り返ってみる。

特に後継者は、なかなか聞きづらいかもしれないけれど(笑)

先代が覚えているうちに、、、話は長くなるかもしれないけれど、、、(笑)

時間を作ってしっかり聞いてみることをオススメします。

何かしらのヒントがあるし、自分の体験と合わせると、
ああ、あの時はそう言うことだったのか~と思うことが、きっと沢山ありますよ。


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