腾讯(テンセント)社が2015年第3四半期の業績を発表しました。
Screenshot from 2015-11-10 23:10:41










今回発表されたソーシャルメディア系の数値は以下になります。

- QQの月間アクティブユーザー数は前年同期比5%増の8.60億
- QQのモバイル端末月間アクティブユーザー数は前年同期比18%増の6.39億
- QQの最大同時オンライン数は前年同期比10%増の2.39億
- 微信+WeChatの合計月間アクティブユーザー数は前年同期比39%増の6.50億
- QQ空間の月間アクティブユーザー数は前年同期比前年同期比4%増の6.53億
- QQ空間のモバイル端末月間アクティブユーザー数は前年同期比14%増の5.77億
- 増値サービスの有償ユーザー数は前年同期比増減なしの0.89億

今回まず注目しなければならないのは、微信+WeChatのMAU(月間アクティブユーザー数)が6.5億に達すると同時に、ついにQQのモバイルユーザーのMAUを初めて上回ったということでしょう。

日本などでは特に最近、微信(WeChat)の方が話題性も高いので意外に思われるかもしれませんが、 当ブログでは何度かお伝えしてきたとおりQQ人気は根強く、モバイル利用でも常に微信+WeChatを上回ってきました。
wechatvsQQ 













上の図はテンセントがQQのモバイルユーザーのMAUを公表し始めた2013年第4四半期からの推移ですが、2014年第1四半期の9400万差を最大にその後は徐々に差を縮め、2015年第3四半期についに微信+WeChatのMAUがモバイルQQのMAUを上回りました。

微信(WeChat)は同ブログでも何度かお伝えしているとおり、お膝元の中国では特に単なるコミュニケーションツールから、微信独自の電子マネー(微信支付)が着実に普及し、光熱費の支払いやケンタッキーなど多くの実店舗で利用可能になるなど生活プラットフォームに性格を変えてきていますが、O2Oを中心としたマーケティングツールとして製品やサービス提供側の活用も急速に進んでいます。

今後の統計数値的な注目点としては微信+WeChatのMAUがQQ全体の8.6億を超える日が来るのか、またモバイルを中心としたQQの巻き返しはあるのかなどになりますが、微信(WeChat)の製品としての注目点はどういった分野で更に利用用途を広げていくのか、ということと社内SNS的なビジネスツールとしての適用、そして最近はあまり関連ニュースを聞かなくなりましたが、中国国外での展開になってくるかと思います。


2015年第4四半期、つまり年度末の統計も継続注視しなければなりませんが、今回の発表はテンセント社の微信(WeChat)チームにとっても1つのマイルストーンになったのではないでしょうか。 以降も関連動向には注目していきたいと思います。


情報元 => テンセント社第3四半期業績報告(中国語版)同英語版



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