フードの中のいのち | 4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

4コマ漫画「アメリカは今日もアレだった」

アメリカ暮らし漫画と昔の日本での愛犬物語です。

 

 このメイドさんは、ピピ様の食べ物やおやつも買いに出かけます。

スーパーマーケットには、かわいいモデル犬たちの写真を使ったカラフルなパッケージの品々が、たくさん並んでいました。

でも、わたしは時々、そんな陽気であかるい風景の中でぞっとしました。

 

「ビーフ」「チキン」「シチュー」・・・・

 

もし、ピピが・・・・
わたしは、想像します。

もしピピが、このウシやニワトリたちと、生きていた時に会ったとしたら。

きっとピピは、なんとかしてかれらと友だちになろうとするだろう。

しっぽを降って、にかにか笑顔でぴょんぴょん飛んで、それともハナにしたみたいに低姿勢で、それはもう必死に努力するだろう。

(だって、ピピは近所の冷たいネコたちにさえ、もう長いこと片思いしているのです) 

 

そんな「ともだち」の命を取って、ピピは生きている。
人間は、こうして自分のイヌに食べさせ、このわたしだって、同じようにして生きているのです・・・