銀之丞のバースデーディナー at ステーキハウス「CUT」 | COCOのおいしい話

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*Gin's Birthday Dinner at Steakhouse "CUT"*

先月26日は夫の誕生日でした。

「もう全然メデタイ年でもないんだけど~」と言いながら、今年は当日の木曜、翌金曜と休みが取れて4連休になったので、夫は張り切っていました。

ちょっと遠くまでドライブして、ピクニックや釣りをしようか、船に乗って行く海釣りもいいなぁ…と数日前から色々プランを練りながら楽しんでいたようです。

でもここ最近、彼は仕事が詰まっていて大分お疲れの様子だったんですよね。

「結局家で過ごすことになるような気がするな…」というキョーレツな予感がしつつも、私はバースデーケーキを(今年はチーズケーキにしたので、2日前に)焼き、ピクニックのお弁当の準備をしたのです。

が、案の定、26日当日、銀之丞は「今日はのんびりしたい」と言って日中は家で過ごし、結局外出したのは夕食の時だけとなりました。

その外食ですが、夫の希望はやっぱり「ステーキ」。^^

ビバリーヒルズのビバリーウィルシャーホテル内にある、ウルフギャング・パック氏のステーキレストラン「CUT」に行って来ました(ビバリーヒルズの他に、ラスベガス、シンガポール、ロンドン、ドバイにも支店があるそうです)。

ホームページです。→「Cut Beverly Hills;; Wolfgang Puck Steakhouse Restaurant」


最近アメリカでは「Wagyu(和牛)」が流行りです。

「ワギュースタイルで飼育した」と言う、日本の物よりは大分控えめにサシが入ったお肉を、レストランやお肉屋さんで見かけることが多くなりましたが、この「CUT」では日本から空輸した本物の和牛が食べられると言うのです。

久々に、口に入れたらとろけちゃうようなステーキが食べられる…と私もワクワクして出掛けました。


CUT Dinner、店内


ポップなアートで飾られた店内は、お肉を食べようとする人達が醸し出す、独特の賑わいが感じられました。

最初にサービスされたひとくちサイズのポップオーバー(塩味のシュー生地で出来たパンのようなもの)はパルメザンチーズ味。


CUT Dinner、ポップオーバー
*Cheese Pop Overs

まわりはかりっと芳ばしくて、中はしっとりしていておいしくて、つい沢山食べそうになっちゃったんですが、ダメダメ、和牛があるのよ、和牛が…と自分に言い聞かせ、グッと堪えて一つだけにしておきました。


前菜に頼んだ「骨髄(ボーンメロー)のフラン、マッシュルームママレードとパセリのサラダ添え」は骨を容器にして出て来ました。


CUT Dinner、ボーンメローフラン
*Bone Marrow Flan with Mushroom Marmalade & Parsley Salad

「フラン」というお料理は、つまり甘ければカスタードプリン、塩味なら茶碗蒸しですよね。

骨髄のコクがふわふわとろっとした卵と一体になって、これをマッシュルームのペーストと微かに赤ワインの酸味のきいたソースと一緒に薄焼きのパンに乗せて食べるともう…!


CUT Dinner、ボーンメローフランアップ


前菜にしてはこってりした一品でしたが、量がぽっちりなのでよかったです。

ここでも私はひたすら「和牛、和牛…」と唱えて、パン等でお腹がいっぱいにならないように、細心の注意を払っていたのですが。


いざステーキを頼む段になって、ウェイターが席まで持って来てくれたお肉の見本を見ると(すみません、写真はありません)、その宮崎県産だという霜降り肉は、見事すぎるくらい細かくサシが入っていて、殆ど白く見えるくらい。

う~む…。

実は私、しばらくアメリカ暮らしをするうちに、脂が入り込んだ柔らかいお肉より、硬めでも牛肉本来の味がする物の方が好きになったみたいなんですよね。

和牛を楽しみにしていた夫も「これはあまりにも脂肪が多すぎるなぁ…。僕はアメリカンワギュー(ってとっても矛盾した言葉ですよね^^;)でいいや。」

見るとそのアメリカ産の方も十分サシが入っていたので、結局そのアイダホ産和牛の「ポーターハウスカット」(一切れで二人前)をもらうことにしました。

「ポーターハウス(Porterhouse)」というのは、フィレミニョンと骨付きロイン(ニューヨークカット)の部分が一緒になっているカットのことだそうで、これだと柔らかいフィレも、旨味の強い骨の側の部位も両方味わえるわけです。

焼けたお肉(夫も私もミディアムレアが好みです)はゲリドンサービスで切ってもらいます。


CUT Dinner、ゲリドンサービス
*American Wagyu Beef From Snake River Farms, Idaho, Porterhouse Cut

塩の華、マスタード(粒入りと粒なし)、グレープマスタード(赤ワインの風味があって、おいしかった!)が付いて来ましたが、これの他に自家製ステーキソースとベアルネーズソース(卵黄とバターがベースのタラゴン風味のソース)ももらいました。


CUT Dinner、ソース4種
*Fleur de Sel, Mustards and Grape Mustard
*Montelena Estate Cabernet Sauvignon, Napa Valley for Gin, Feraud-Brunel Chateauneuf-du-Pape, Rhone, France for Coco

おっと、ワインは夫はカベルネ・ソーヴィニョン(ナパ・ヴァレー産)、私はシャトーヌフ・デュ・パプ(フランス、コート・デュ・ローヌ産)を飲んでいました。

夫のお皿です。


CUT Dinner、銀’sポーション


全てを切って盛ってもらったわけではなくて、大皿にまだ残っていたんですよ。

私の分はこれでも控えめに盛ってくれたみたい…。


CUT Dinner、ココ’sポーション
*Wagyu Steak with Béarnaise & House Made Steak Sauce, Tempura Onion Rings and Sautéed of Green Beans & Sun-Dried Tomatoes

サイドディッシュはオニオンリングの天ぷら(夫は今まで食べた玉ねぎの天ぷらの中で一番だと言いました^^)と、インゲンとサンドライドトマトのソテーを頼みました。

さすが、ステーキは噛むと脂がじゅわっと滲み出て来て、今まで食べたどの「アメリカンワギュー」よりも柔らかかったです。

ソースもどれもおいしかったけれど、やはり塩だけで食べるのが一番だったかな…。

でも、やはり脂肪の味に牛肉本来の味がくるまれてしまっていて…特にフィレミニョンの方は、お肉を食べているという充実感があまり感じられなかった気がします。

それでも久々の、食事の後の方になってもアゴが疲れて来ない(笑)柔らかいステーキ、堪能しました!


さて、最初にお店の人に「夫のバースデーなんです」と言っておいたので(夫は言わなくてもいいよ、と言ったのですが)。

デザートの「桃入りベイクト・アラスカ」(アイスクリームをメレンゲで包みフランベしたもの)はこんな風に出て来ました。


CUT Dinner、BDケーキ
*Baked Alaska with Peach Ice Cream


この頃はもう日が落ちて店内が薄暗くなっていたので、写真が暗くてごめんなさい。


CUT Dinner、BDケーキアップ


牛肉を食べて体温が上がったのか、二人とも冷たい物が欲しかったのでおいしかったです。

中はアイスクリームの他に、桃のシャーベット(多分)も入っていてちょっと酸っぱかったのも、牛肉の脂にまみれた舌には嬉しかった(笑)。

本当はここの自慢メニュー(?)であるらしいチョコレートのスフレが食べてみたかったのですが、それは涼しくなった頃にでももう一度来て、食べてみることにしましょう。

今度はワギューではなく、アメリカンギューを…。


こちらは7月になった途端、夏めいて来ました。

現在午後5時前の気温、36℃。

明日4日は独立記念日で祝日で、全米的に「BBQの日」です(オフィシャルではありません)。

我が家ではさすがに牛肉ではなくて(この日食べきれなかった分をお持ち帰りにして、後日夕飯2回で食べ切りました^^)、きっと豚のスペアリブあたりを夫が焼いてくれるのではないかと思います。

少し早いですが、皆様もどうぞよい週末を。






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