1/2、或いは一口のしあわせ-銀之丞の誕生日2016-おうちごはん編 | COCOのおいしい話

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*Gin's Birthday Dinner 2016 at Home*

 

前回に引き続き、先週の夫のバースデーディナーの話です。

 

 

誕生日当日の26日の日曜日はレストランの予約ができなかったこともあり、私の手料理で祝うことにしたのでしたが。

 

実はこの前々日、24日の金曜の夜は、日本風居酒屋に出かけてたらふく串焼きの類を食べ。

 

そして翌25日は、前回記事にした通り、フレンチレストランでコース料理を腹12分目まで堪能した銀之丞と私。

 

そんなわけで、「26日は極力軽めに行こう」ということで意見が一致したのでした。

 

「軽め」の「夫の好物」と言ったら、メインはこれしかありません。

 

「チキン」です。

 

しかも夫から「チキンは僕が作ろうか?」という有難い申し出があったので、一も二もなくお願いすることにして。

 

私は前菜と、スープとデザートを作ることにしました。

 

 

デザートは、「COCOの手作りのバニラアイスでピーチクリスプが食べたい」と夫からリクエストがありました。

 

以前手作りのアイスクリームに凝ったことがあったんですが、そういえばここ数年は作っていませんでした(年がら年中ダイエット中ですしねぇ)。

 

久しぶりに戸棚の奥からアイスクリームメーカーを出して来て、日曜の午後にやかましく(この機械、モーター音がすごいんです)アイス作りをしました。


でもね、何が美味しいって…。

 

 

 

 

この、ソフトクリームのかたさくらいにやっと固まった、出来立てのアイスクリーム程美味しいものはこの世にはない!と私は思っているのですよ。

 

 

*Homemade Vanilla Ice Cream

 

3時のおやつに、夫に出来立てのバニラアイスクリームを出しました。

 

久しぶりに作ったのでカンが鈍っていないか心配だったんですが、カスタードの火の通し加減も、機械に入れる前のカスタードと生クリームの泡立て加減も上手く行って、満足の行く味に仕上がりました。

 

夫のコメントは、ハイ、言うまでもなく。

 

「今まで食べたアイスクリームの中で…(以下省略)」。

 

 

さて、銀之丞の55thバースデーディナーです。

 

軽く、シンプルに、こうなりました。

 

 

 
軽…く…。
 
…のつもりが、鶏のもも肉が思ったより大きくて、迫力いっぱいです(笑)。
 
ナパバレーのソーヴィニョン・ブランで乾杯(美味しいけどお手頃価格です)。
 
 
 
 
サラダを兼ねた前菜は、エビとオレンジ、アスパラガスのきゅうりと生ハム巻きです。
 
 
*Cucumber & Prosciutto Roll with Asparagus, Cocktail Shrimp and Orange
 
茹でたアスパラガスとオレンジ、カクテルシュリンプをピーラーで薄切りにしたきゅうりで巻き、その上から更に生ハムで巻きます。
 
小さなダイスに切ったトマトときゅうり、アスパラの茎の部分を散らし、オレンジジュースと粒マスタード、オリーブオイル、白バルサミコ酢、塩…を混ぜたドレッシングを全体にかけました。
 
これはナカナカ軽めに仕上がった♪と思うのです。^^
 
そしてこの素材の組み合わせは初めて食べたのですが、とっても美味しかったんですよ(リピ決定です!)。
 
 
ガラスのカップは冷たいキャロットスープです。
 
 
*Cold Carrot Soup
 
玉ねぎと人参は薄切りにしてバターで炒め、小麦粉を振り入れて更に炒めたらチキンストックとベジタブルストックを半々に、ひたひたになるまで加えてベイリーフを入れ、柔らかくなるまで煮ます。
 
煮えたら牛乳少々を入れて温度を下げ、ミキサーにかけます。
 
鍋に戻して更に牛乳を加えて固さを調節し、塩、こしょうで味を整えたら、鍋ごと氷水につけて冷やします。
 
クレソンを浮かべてサーブしました。
 
生クリームは使わなかったので、こちらも軽めの味わい。
 
人参の甘さの中にベイリーフのスキッとした香りが一本通っていて、この組み合わせもまたリピートしたい発見となりました。
 
 
そして、バースデーボーイ自ら腕をふるってくれたメインディッシュは…。
 
 
*Garden Herb Chicken with Pommes de Terre Macaire
 
題して「ガーデンハーブチキン」だそうです。
 
チキンのもも肉は塩、こしょうして、付け合わせ用の長玉ねぎ(スプリング・オニオン)とマッシュルームと一緒にオリーブオイルを引いたフライパンで表面に焼き色をつけます。
 
そして白ワインを加えたら、その名の通り、庭から摘んだセージ、ローズマリー、タイムを入れて(刻まずに枝のまま)蓋をして弱火で40分程蒸し煮にします。
 
ハーブを取り出し、ソースの味を見て塩、こしょうして、仕上げにパセリを散らして出来上がり。
 
さらりとしたソースでしたが、スカボローフェア(古い歌です…分からない方はスルーして下さい)ミックスハーブと白ワインのおかげで香りよく、またコクがあって美味しかったです。
 
中央のチャイブがかかっているのはこれも夫得意の「ポテトのマケール風」です(→「卵と野菜と子羊と-イースター・コラボディナー2016」)。

 

このポテト、ネギの風味が香ばしくて私も大好きなんですが、味見とは言えおやつにアイスクリームを食べてしまったので、半分だけいただきました(特大のチキンも、私は半分だけにしておきました)。

 

いいんです、1/2でも十分シアワセでした…。(‾^‾°)°。

 

 

そしてお待ちかねのデザートは…。
 
 
*White Peach Crisp with Homemade Ice Cream
 
白桃のピーチクリスプ、バニラアイスクリーム添えです。
 
2、3人分として、桃2個(私は焼くなら少し固めのものが好きです)を1cm幅くらいのくし切りにして、無塩バターを塗ったグラタン皿に並べます。
 
シナモンシュガーを軽く振り(甘い桃ならシナモンだけ、あるいはなしでも)、無塩バター大さじ2を溶かしてブラウンシュガー1/4カップ、更に小麦粉1/4カップを混ぜてポロポロの状態にしたものを桃の上に散らしかけ、350℉(175℃)のオーブンで30分程、焼き色がつくまで焼きます。
 
焼き上がったら室温で20~30分程冷まし、上のクッキー生地がカリカリになったところでアイスクリームを添えてサーブします。
 
 
メインは夫任せだったので楽ちん…だった筈なんですが、アイスクリーム作りを始めた2時前頃から、結局夕飯まで殆どキッチンに立ちっぱなしだったので、ちょっとくたびれました…。
 
そしてピーチクリスプは、私は夫から一口だけもらってガマン…。(‾^‾°)°。。
 
でも、「オイシ~、オイシ~♪」と涙をこぼさんばかりに感激して食べてくれる銀之丞を見ていたら。
 
この顔を見るためならば、たとえ足が丸太ん棒^^;になろうと扁平足になろうと…。
 
たとえ火の中、水の中…。
 
という気になってしまいました。
 
ハッピーバースデー、銀之丞。
 
でも元気で長生きして欲しいから、これから当分は、またアイスクリームメーカーは封印します。
 
(でもきっとスーパーで買ってしまうんでしょうけど…。)
 
 
さて、こちらは今日4日は、独立記念日で祝日です。
 
 
 
 
ご近所さんの、愛国心溢れるディスプレイ。
 
ニラミを効かしてふんぞり返る巨大白頭鷲(推定体長2m)とは対照的に…。
 
 
 
 
愛嬌たっぷりでロケットにまたがるアンクル・サム(かわいい…)。
 
(アンクル・サムはアメリカ合衆国の象徴とされる、アメリカ合衆国を擬人化した架空のおじさんです)。
 
こんなバルーン人形を飾る家は稀ですが、国旗を掲げたり、赤、青、白のリボンや布で窓や塀を飾る家は毎年結構見かけます。
 
愛国心の発露…。
 
今読んでいる戦後間もない日本を舞台にした小説の中に、こんな一節がありました。
 
「お父さんはよくこう言いよってじゃったよ。(中略)隣近所の人に、ようしてあげえよ。知らん人にも親切にせえよ。そしてみんなが、ひどい貧乏をせずに、仲よう楽しく暮らして行けるようにすることが、それがほんとに国を愛するということよ」
 
(「カレーライスの唄」阿川弘之著)
 
こういう愛国心を全地球人が、自分の国に対して持てたなら…。
 
 
あれっ、最後が誕生日とは関係ない話になってしまいましたが。
 
どうぞ平和な、よい一週間となりますように。
 
 
 
 
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