前回の続きです。


 退院後のゴタゴタも一段落ついた頃にこの年本厄だった私にはまだまだ困難が待ち受けていた。


 退院後夏になった。京都と大阪の二重生活は続けながら車の運転練習を再開したことは過去の原稿で書いた。この頃原因不明の肩の痛みが襲ってきた。今までに経験したことのないような痛みで肩が上がらなくなった。肩が痛くて今まで背負っていたリュックサックも背負うことができなくなった。最初は右肩だけだったが時間が経過するにつれ両方の肩が痛むようになった。


 仕方がないので近くの整形外科がある病院で診てもらうことにした。両方の肩が原因不明で痛むことを告げるとレントゲン撮影をすることになった。それが終わると診察室に呼ばれた。医師は、


「レントゲンに異常はありませんねえ。四十肩だと思います。通常は数ヶ月で消えますが痛み止めの薬と湿布を出しておきますのでそれで様子を見て、あまりにも続くようであればまた来てください」


と言って処方せんを出してくれた。


 痛み止めを飲んで湿布を貼っても痛みはほとんど改善されず、リュックサックを背負えないほどの痛みは続いていた。仕方がないのでリュックサックの紐をゆるめて何とか背負える状態にして通院で京都に行く時は使っていた。


 肩が上がらない状態では日常生活にも支障を来たすがこの時期にマツタケを取りに山に行こうと言う話になった。それも傾斜のきつい山だと事前に聞いていたので行こうか否か迷っていたが結局行くことになった。この山は予想以上に勾配が強く、支えになる木も少ないのでまっすぐ進むのも大変だった。おまけに肩が痛いので腕に思っている力が入らず何度も転びそうになった。結局同行していた人がマツタケを取りにいき、私はマツタケの生えている場所まで行くことができなかった。


 この頃もう一度病院に行ったが痛み止めと湿布を出されるだけだった。関節痛に効くと言われる漢方薬を飲んだりもしたが痛みは和らがなかった。リュックサックを背負うのも痛くて大変という状態は数ヶ月続いたがこの年の秋の終わりごろには医師の言う通りきれいに消えたのでやはり四十肩だったと思われる。


 あまり運動しない私がひどい関節痛に見舞われるのは初めてでした。今も再発もなく肩は問題なく動いています。



 話は次回に続きます。





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