香川真司の復活のキッカケはアギーレとの出会い  #日本代表 #サッカーメディア | ヒロ・ゴラッソ

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復活のキッカケはアギーレとの出会い

 香川「今までの日本代表で1番楽しかった」

 後半戦に入っても初戦で勝ちきれずに最下位へ沈むなど今季絶不調だったドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント。しかし、ここへ来てリーグ戦は4連勝。それも先週末はドイツで最も、いや欧州で最もサッカー熱が高いと言われるルール工業地帯を舞台にしてのレビア・ダービーで、宿敵のシャルケ04に3-0と圧勝。スコア以上にシュート数31-3という圧巻の試合内容でした。ドルトムントの日本代表MF香川真司は連勝が始まった試合以来、リーグ戦での先発出場を続けて好調のチームの歯車の1つとして完全復調の気配を見せています。


 この試合では香川が76分にベンチに退いてから3得点を奪ってのドルムントの勝利だった事を揶揄する日本のメディアとは対照的に、ドイツ最大のスポーツ紙「キッカー」の採点1.5(1が最高点で、6~1で採点)と高い評価を受けています。



 アジア杯準々決勝・UAE戦のPK戦で6人目のキッカーを務めた香川真司が失敗し、日本は1998年以来のベスト8敗退に終わりました。大会後に八百長疑惑の告発受理を受けて日本代表とハビエル・アギーレ監督は契約解除。UAE戦がアギーレ監督の最後の試合になってしまいました。アギーレ監督の契約解除後にコメントを求められた代表選手の中からこんな言葉がありました。


「すごく寂しいけど、素晴らしい監督だったし、僕は本当に代表が楽しかった。今までやってきた中で一番楽しかったし、情熱的な監督の指導が好きだったので、短期間で素晴らしい人に出会えたと思っている。

 必ずまずは無実を証明して、またサッカー界に、日本に携わってくれたらと思うし、それくらいの人だと思っているから。僕たちはそれを信じて、いろいろ騒がれているけど、僕たちは前を向いて、まずは結果で示していくしかない」


 言葉の主は香川真司。大会前から所属するドルトムントの低迷と自身もプレー機会が減っていた事、何よりもこのPK失敗もあって"不調"や"代表落ちが妥当"などと批判されていた日本代表の10番の言葉を目にして、僕は感動しました。


 アギーレ監督就任後の香川は、今までの日本代表でのサイドMFやトップ下とは違ってインサイドMFを任され、中盤で攻守に絡むポジションを任されています。初招集だった昨年10月のジャマイカ戦からずっと先発出場した際はこの役割を担っています。


 そして、新たなポジションで彼は確実に新境地を開拓していた。サイドチェンジのロングパスを供給するなど今までの彼とは違った一面を見せながら、時には真骨頂であるゴール前に飛び出してフィニッシュに絡むドリブルやシュートも見せていました。


 しかし・・・・シュートがことごとく枠を外れるか、あるいは相手GKの正面を突くモノばかり。アジアカップのグループリーグ第3戦・ヨルダン戦のゴールもGKの正面を叩いたものの、威力で勝って得点に至ったモノでした。


 その状況は準々決勝のUAE戦でも続き、PK失敗だけでなく120分間の戦いの中でも決定機を最も多く迎えながら決めきれませんでした。それ故にPK失敗も含めて敗因は彼にあるとなるのは確かだと思います。


 ただ、それと彼の不調が必ずしも重なるわけではありませんし、ボールに触れる回数の多さや身体のキレを見ても不調ではありませんでした。


日本代表で最も躍動していたアギーレ体制下

 ドルトムントでも活きたインサイドMFコンバート


 得点ができないから"不調論"が続くのか?しかし、ポジションや役割が変わったのですから、当然ながら要求されるプレーは変化します。インサイドMFへの適正を問うという事については、そもそもセレッソ大阪加入時の香川はボランチでした。レヴィ―・クルピ監督(現・ブラジル1部のアトレティコ・ミネイロ監督)に2列目へコンバートされてブレイクして得点を量産。ドイツでも大活躍して世界屈指の名門であるマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したわけですが、ユナイテッドや日本代表で左サイドやセントラルMFとしてフィットできず、いつしか"トップ下しかできない"選手のようになっていた香川。


 その香川がアギーレ監督と出会ってから、<4-3-3>のインサイドMFにコンバートされ、このポジションの適正が日本最高だと思われる遠藤保仁よりもボールタッチが多い、という事は"適正アリ"と見ます。


 そもそもアルベルト・ザッケローニ監督時代の日本代表での香川は、左サイドMFとして出場しているのに、「長友佑都の攻撃参加を促すように」中央へ侵入して・・・そのまま・・。特にボールに触れず。触ってもバックパスするか、サイドへ叩くか?何よりボールにほとんど絡めませんでした。長友の負担の大きさも半端なく、"日本最大の武器"と言われたホットラインは、言葉だけのようにしか僕には見えませんでした。そう思っていたヒトも多いんではないでしょうか?


 ドルトムントのイメージが強いからか?「活躍している」という事になっていた香川は、実際に日本代表では全くフィット出来ていませんでした。当ブログでも、「よりフィニッシュに特化するなら宇佐美貴史を入れた方が良い」と"香川外し"を何度も書いたと記憶しています。


 しかし、今の香川は違います。ドルトムントも香川がいた2010~2012年までのチームではなく、マルコ・ロイスとオーバメヤンという短距離陸上選手並みのスプリンターのスピードを活かす戦い方に変化していました。"第1ドルトムント在籍時の香川"はバイタルエリアで仕掛け続けて自らゴールを記録していましたが、現在の香川はロイスやオーバメヤンを活かすパサーとしての役割を担っています。これは日本代表でインサイドMFとしてプレーした事が活きているはずです。


 そして、上記の香川自身の「僕は本当に代表が楽しかった。今までやってきた中で一番楽しかったし、情熱的な監督の指導が好きだったので、短期間で素晴らしい人に出会えたと思っている。」という言葉。


 香川復調のキッカケは間違いなくアギーレ監督との出会いにあったと言えるんではないでしょうか?


ドイツで評価される選手は

  なぜか日本で評価されない


 ドイツのメディアでは評価されるのに、未だに日本では得点がないからか不調論や代表落ちを指摘される今の香川ですが、それは違うでしょう。思えば、内田篤人も全く日本のメディアでは評価されていませんが、ドイツではリーグ屈指のサイドバックと高評価を受けています。


 最近は欧州チャンピオンズリーグ出場試合数がダントツで日本人トップの数字を記録している事などを理由に内田の評価が高まっていますが、急にクロスが上手くなるというのではなく、岡崎慎司以外は内田の蹴りたいコースに走り込んでくれない日本代表と、ブンデスリーガやオランダ・エールディビジでの得点王の実績があるヤン・クラ―ス・フンテラールが常にゴール前にいるシャルケの違いだと言えます。


 酒井高徳もドイツでは高く評価されているにも関わらず、ずっと日本代表でデビューできなかった例もあります。いつまで経っても日本では評価されない細貝萌という典型例もあります。


 日本のサッカーメディアが観る眼がないとは言いませんが、読み手としては書き手の吟味として読まないといけないかもしれませんね。


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新アンケート実施


「信頼できる好きなサッカーライターは!?」



 と言う事で、このたび新しいアンケートを作成しました。


 日本のサッカーメディアは信憑性や考え方にも疑問を感じる事がよくあると思います。また、どれもこれも同じような記事が目立つ傾向にもあると思います。サッカーとは文化の産物であり、人それぞれが独自の視点を持つと言う意味ではもっと多様化して良いのではないか?と思うのです。


 そこで、今回は読者の皆様が信頼できるという好きなサッカーライターを調査したいと思います。()内にはそのライターさんの特徴を記載しました。選択肢にない場合は【その他】を選んでいただき、【コメント欄】にライターの方の記名をお願い致します。興味深い集計になると思いますのでご参加お願い致します。


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