冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

秋の奥多摩 紅葉散策

2017-11-09 21:22:00 | 息抜き
11月5日の日曜日、快晴で気温が比較的低くてハイキングしやすいお天気だったので、半年ぶりに奥多摩に繰り出しました。ちょっと膝の調子が悪かったので無理せず、御前山だけを登るコースです。
週末の朝の奥多摩駅は相変わらず登山者がたくさん。バスは2台とか3台とか出ますが、それでも今回は座れませんでした。


まあ、いいんです。どうせ小河内ダムまでの15分程度ですから。さて、小河内ダムのバス停についたら放水を見ながら渡り、御前山の登山口へ。




このサス沢山ルートは、私が山歩きを始めた2013年の春に初めて奥多摩の山に登った懐かしいルートです。ある意味原点。
登山口から急登なのは奥多摩らしいです。まあ、実は奥多摩を余裕で歩くだけの体力があれば、登山道の整備された北アルプスや八ヶ岳は問題なく歩けるでしょう。奥多摩の急登を舐めてはいけません。
それはともかく、紅葉シーズンですからね。ゆっくりペースで景色を楽しみましょう。




植林の杉も多いですが(杉は紅葉しませんが、香りがよいので好きです)、奥多摩らしいブナやナラの広葉樹は素敵です。






そして足元にはドングリ。熊さんの冬ごもりには欠かせないドングリ。つまり、広葉樹林帯では熊さんに出会うリスクはあります。


1時間くらいでサス沢山に到着です。ここは奥多摩湖の展望が良いところです。


左奥に見える一番高いのが大菩薩嶺です。何だかんだで一度も登っていません。10月に行きたかったのですが、雨が多かったのと膝が悪くて断念。


なお、ここからは雲取山は位置的に見えません。手前の山に隠れてしまいます。
さて、このサス沢山コースのよいところは、アップダウンがほぼ皆無なところですね。急登続きなので体力がないと息が切れるでしょうけれど、アップダウンでやられるよりは精神的に楽だと思います。そうは言っても急な坂は厳しいですが。


まあ、紅葉に癒されつつ進めばいいんです。落ち葉の香りもいいものです。小鳥さんも鳴いているし。正面に太陽を臨む感じで進みました。








大きな木。ブナでしょうかね。とても写真に納まりません。


ということで2分割。上部はこのように見事な紅葉。オレンジ色の紅葉も綺麗ですね。


黄色い葉を持つ樹もたくさんあります。いろは楓でしょうかね。


紅葉を拡大。


更に拡大。


道は結構広いところも多く、広葉樹林帯は日差しが入ってキラキラして明るいのでとても気持ちがよいです。気温が低いので汗だくにならないのも秋のよいところ。


縦にして見るとこんな感じ。


やや開けたところに出ました。


落ち葉がふかふか。登山道は踏み跡があるので、ある程度固く踏み固められていますが、それでも落ち葉の感触を楽しむことができます。独特の香りもよい。熟成した赤ワインの香りは森の香りや木の香りなどに例えられることがあると思いますが、そんな感じ。


自分の影も。


いろんな紅葉を楽しめます。






道の左右で紅葉の状態が異なる。いろんな種類の広葉樹が生きている証拠です。


カラマツも少し出てきました。落葉する針葉樹。黄色く燃え上がる感じで、群生しているとこの時期は大迫力です。


これは大きな広葉樹。やはりブナでしょうか。


標高1,200メートルくらいの紅葉が一番見頃だったようです。






空を見上げると、快晴の青が美しい。


さて、御前山山頂から15分ほどにあるチェックポイント、惣岳山に到着です。ここからは道が分岐しており、御前山の山頂へ向かう道と小河内峠への道があります。小河内峠を越えて陣馬尾根を下るルートは2年前の10月後半に歩きました。紅葉とドングリを楽しみました。今日は御前山の向こうに回って湯久保尾根を下りるつもりです。


惣岳山の辺りには赤色が目立つ樹が幾つかありました。


カエデの中には赤くなるものや黄色、オレンジ色など、いろんな色になるものがありますね。同じ種類のカエデが日光や水の関係で違う色になるのか、違う種類のカエデが違う色になるのか、私は知りません。


この葉も赤いですが、樹の種類は特定できず。


御前山の山頂手前には、北側の展望が開けるところがあります。奥多摩の名峰である鷹ノ巣山が見えます。




更に進むと、南側の展望が得られるところがありました。当然富士山が主役です。


そして、登山口からちょうど2時間くらいで御前山の山頂に到着です。奥多摩三山では、御前山と大岳山は何度も登頂しています。ルート的にいろいろと行きやすいんですよ。三頭山は一度登っただけ。10月に考えていたのだけど、お天気的に行けずでした。


山頂にはカラマツが数本あり、綺麗に黄色く色づいていました。


結構大きくて迫力ある樹ですね。




時間的には10時半前で早いのですが、山頂なので行動食を食べたりして景色を楽しみつつ休憩です。南側は丹沢方面が見渡せ、紅葉の林も見事でした。




山頂付近はだいぶ葉が落ちている樹も目立ったので、紅葉を愛でるのであればこの週末が最後のチャンスだったかもしれません。もちろん、登山口から中腹まではまだまだ楽しめるでしょう。
さて、この日は膝に少し不安があったので、大岳山方面などに縦走することはせず、今まで歩いたことのない湯久保尾根を素直に下って檜原村方面に下山します。湯久保尾根は比較的斜度が緩い代わりに距離は長めですが、下山で急峻なルートだと膝への負担が大きいですから、この日はこれがベストな選択だと思いました。
で、湯久保尾根。特に上部は安定の杉植林帯です。奥多摩らしいですが、時期が時期なのでやはり広葉樹が欲しいですね。


ちょっと広葉樹が混ざるところもあります。


針葉樹の香りは好きなのですが、植林帯だと木と木の間が詰まっているので日光が入りにくくて暗いのが難点ですね。広葉樹が多いところに出るとホッとします。


左手を見ると、大岳山が見えます。紅葉しているブナ帯と緑の植林帯がくっきり分かれる山肌が奥多摩らしい。


進む道も、左右で広葉樹林帯と杉の植林帯が分かれています。


湯久保尾根でも、中腹の紅葉は綺麗でした。




そして、この日は数多くのリンドウを見ることができました。リンドウは晴れていて乾燥していないと花が開かないのですが、この日は快晴だったのでかなりの花が開いていました。




そして、不思議なのは登山道の脇に多くのリンドウが咲いているのに、どれだけ注意して見ても登山道から離れた林の中には見つけられないこと。道に咲いていると、登山者に踏まれてしまうリスクも高いと思うのですが。




時期的に花は少ないのですが、一輪だけアザミが咲いていてくれました。


シロヨメナは散りかけのものが大半で。これはその中でも比較的形のよかったものです。


里が近くなってくると、杉の植林に交じって違う種類の針葉樹が目立つようになりました。松の一種だと思います。それにしても、大木。最初に1,2本出てきてた時は、山の守り神のように保存されているのかと思いましたが、同じような巨木が結構見られました。奥多摩の自然もいろいろです。


午後1時ごろに小沢の集落に下山しました。


あいにく、1時台はバスがなく、2時20分頃まで待ちぼうけになってしまいます。それなら、数馬方面からもバスも合流する払沢の滝のバス停まで歩いた方が効率的と考え、一般道を45分くらい歩きました。天気が良かったのでこれもハイキングの一環として悪くなかったです。北秋川沿いなので沢は綺麗だし、途中に小さい滝とかたくさん出てきたし。


最後は、いつもの瀬音の湯で汗を流して終了です。


奥多摩はほどよい急登なので運動になるし、何だかんだで土の香りや樹の香り、小鳥の声など景色プラスアルファで楽しいところです。冬前にもう一度くらいハイキングに来てもいいですね。


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