ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

早春の祇園の町を舞台に行われた「祇園大茶会」。「ちょぼや」の店に設けられた楽しいお茶席

2015-03-16 | イベント

「ミモロちゃん、祇園の町のあちこちでお茶席が設けられる『祇園大茶会』があるから、来てね~」と、お誘いのメールを、祇園の下駄・草履のお店「ちょぼや」の櫻井さんからいただきました。「わ~ぜひ伺いま~す」と、ミモロは、3月8日のお昼頃、花見小路の北側に向かいました。この「祇園大茶会」は、祇園商店街振興組合が主催し、2日間だけ呈茶席を設け、特別な「おもてなし」をするというもの。八坂神社境内、円山公園などに、趣向を凝らしたお茶席が用意され、訪れる人たちをもてなします。
「こんにちは~」「いらっしゃい~ミモロちゃん…」。
「あれ~いつもと雰囲気違う…真っ赤な着物着てる…」とご主人の櫻井さん、いつもよりかなり派手は装い…。

「今日は、八坂神社さんからご神水を授与する行列が来るんで、そのお迎え…」と。ミモロがお店に到着してまもなく、花見小路をご神水行列がやってきました。ミモロは、ご主人といっしょに道の脇で行列を迎えます。
「来た来た~」
この日、八坂神社のご神水は、町のあちこちのお茶席に授与されます。「そのお水でお茶がいただけるんだって~ありがたいね~」と、ミモロ。
行列を迎えるために、おめでたいひょっとことおかめの面と装束でお出迎え…「なんかみんなで楽しんでる感じ~」
  
ミモロもお面をお借りしてかぶってみました。ひょっとこの面の口の部分にミモロの顔がすっぽりと…。

「おもてなし」する人も、される人も楽しんでこそ、本当のおもてなし。「なんかワクワクしちゃうね~」とミモロ。「おもてなし上手」の京都の人…格式高いおもてなしから、遊び心あふれるおもてなしまで、その幅の広さは、さすがです。長い歴史が、京都の人々に、おもてなしのDNAを植え付けたのかもしれません。

「ちょぼや」さんは、下駄や草履を扱うお店。花街の芸妓さんや舞妓さんも贔屓にするお店です。
ミモロが憧れる素敵な下駄や草履が揃っています。

お店に戻ったミモロは、さっそくご神水を頂くことに…。
 
「特別味はない…でも、ありがたいと思うとなんか美味しく感じられる~」と。ありがたくお清めを…。

今日は、そのお店の隅に、煎茶のお席が設けられました。
お茶席のテーマは「サイネンショウ」。「え?最年少?」とミモロは首をかしげます。「いいえ、再燃焼…」とご主人。
それは、使う器がポイントに…。家にある使われない茶わんやお皿に、特殊な釉薬を施し、再び焼くことで、新たな雰囲気の器に蘇っています。「もう一度焼くから、再燃焼…」「へ~蘇りの器なんだ~前のイメージとは、違う感じになるんだ~」
金や銀の輝く衣を新たにまとった器たちです。干菓子がのった器もピカピカです。
 
干菓子のひとつは、ゲタにつけられる金具を型に作ったお手製。「わ~『ちょぼや』オリジナルなんだ~」なんて素敵なおもてなし。

「お茶の葉も、再度、焙じて…これも再燃焼…」「なるほど~」
  
「ちょうだいいたします…」口の中に広がる干菓子の甘さと、お茶の味わいが、溶け合う瞬間…「美味しいね~」と思わずもれる言葉です。

ミモロと一緒にお茶を楽しんだみなさん。お茶席のすてきなお出逢いです。

「お菓子、お土産にいただいちゃった~」

「楽しい時間、ありがとうございました」「こちらこそ、ようおいでくださいました」

まだまだ冷え込みが続く京都…。「でも、もうすぐ炭の季節も終わるね~」
桜の蕾も、日に日に膨らむ京都の町、桜の便りも間もなく聞かれる季節を迎えています。



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