ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「粟田神社」の夜渡神事。知恩院の僧侶と共に行う神仏習合の「れいけん祭」。

2015-10-13 | 祭事・神事・風習

10月11日の夜、ミモロは、「わ~もう始まっちゃう急がなくちゃ~」と慌てて、黄色の法被を着て、三条通に飛び出してゆきました。
すでに三条通には、「粟田神社」の夜渡神事のお迎え行列が神社を出発し、知恩院の前の「瓜生石」へと進んでいます。
年々バージョンアップされている「大燈呂」が、夜の闇に浮かびあがり、祭りの雰囲気をいっそう盛り上げています。
  
「ミモロちゃん、カッコイイ法被着てるね~」と、知り合いの人に言われて、得意そうな顔に。

「大燈呂のメンバーとお揃いなの~。作ってもらったんだ~」と鼻を膨らませて自慢しています。

この夜は、京都の門川市長も見物にいらしていました。

「あ、ミモロちゃん、こんばんは~」と、すでに何度がお目にかかっているミモロ。粟田神社清々会の前田会長と中野市議と共に、「はい、ポーズ」記念写真を1枚…。

この大燈呂は、青森のねぶた祭のルーツとも言われる歴史あるもの。室町時代にすでに記録が残っており、人々が、見物に訪れていたそう。平成20年から、京都造形芸術大学の協力で180年ぶりに復活。その技術も、年々向上し、いっそう見応えがあるものに。
「わ~迫力ある~」とミモロが目を見張ったのは、牛頭大王=スサノウノミコトが、大蛇を退治している大燈呂。ほかに、青不動、鳳凰、青龍、来年の干支の申など全部で10基が、夜の町を巡行します。

さて、その前に、18時30分を過ぎた頃、いよいよ「れいけん祭」が始まりました。

「いよいよ門があくね~」とミモロは、知恩院の黒門を見上げます。
この「れいけん祭」は、今から400年以上前のある夜に、当時、青蓮院の門内にあった瓜生石の粟田神社の名の入った金札が現れ、それにより、瓜生石の前で、知恩院と共に、神仏習合の祭りを行うようになったそう。

知恩院の黒門の前の階段がライトアップされ、その中を、しずしずと僧侶たちが降りてきます。

神輿会の方々も、腰をかがめ、知恩院の皆様を迎えます。
 

神仏習合の神事…祝詞の奏上、般若心経の読経などが…初めて見る人には、とても不思議に映る光景…。ミモロもはじめは、ビックリしましたが、「みんな仲良し…こういうのいいよね~」と毎回感激してみています。


最後は、神職と僧侶、そして祭り関係者が、瓜生石の周りを、3周します。

そして、知恩院の皆様は、再び、黒門へと向かい、静かに扉が閉められます。


「さぁ、これから大燈呂の巡行…今年もがんばるよ~」と、世話役の西沢さん。


「あのね~ミモロ、これから、神輿の鳴り管の巡行をお迎えする準備、お手伝いするの~またね~」と、西沢さんのお宅へと、急いで向かいました。

「お祭りのお手伝いするの大好き~」と、地元の方々の仲間に入れてもらえるのが、うれしくてたまらないミモロです。

粟田神社の氏子町を、夜渡神事の行列が巡行します。
ミモロが向かった西沢家には、神輿の一部の鳴り管が、神輿の代わりに訪れます。その道を照らすライトの設置がミモロの仕事。
道の両脇にライトを置いて間もなく、夜渡神事の一行が近くを通ってゆきます。
 
剣鉾奉賛会の廉屋会長の姿もそこに…。

行列を見送ると、間もなく、鳴り管の一行が到着。ミモロも、大燈呂の黄色の法被から、神輿会の白の法被に着替えます。
 
鳴り管は、神輿の一部についていて、その部分を高くさし上げて音を出し、邪鬼を祓うのです。

西沢家では、鳴り管を持つ神輿会の皆さんを、おもてなし…。
 

神輿会の皆さんが休憩している間、「これが鳴り管だよね~」と近くで見せてもらうミモロ。

「ミモロちゃん、今年もお手伝いしてるんだ~」と、神輿会の桂さん。
「はい、お祭り大好きなんです~」と、地元の方に交じってお手伝いするのが楽しくてたまらないミモロです。

鳴り管の一行が、次の場所へと移動すると。「ミモロちゃん、お手伝いありがとう…」と、お寿司が振る舞われました。

「え~いただいていいの~」と、嬉しそうに鯖寿司といなり鮨を頂きます。

京都に暮らして、地元の方の仲間に入れてもらえる楽しさ…京都のネコ度を高めるミモロです。




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