ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「祇園祭」の神幸祭。3基の大きな神輿が氏子町を巡る熱い夜

2017-07-19 | 祭事・神事・風習

7月17日は、午前中、祇園祭の「山鉾巡行」の後、夕方には、「八坂神社」から3基の神輿が、四条河原町の御旅へお出ましになる「神幸祭」が行われます。

「祇園祭の中心は、実は、お神輿なんだよね~」とミモロ。華やかな「山鉾巡行」は、お神輿が町にお出ましになる前に、町を浄める役割を担っているのです。

一度、家に戻り、お昼寝をしたミモロは、夕方、再び町へ出かけました。
ちょうど三条大橋に来たとき、3基の神輿のひとつご祭神の素戔嗚尊を祀る「中御座」が到着。
東海道の京都の出発点となる三条大橋の上で、神輿を高く差し上げて、橋を浄めます。
「ホイットー、ホイットー」という掛け声が響く橋の上。祭り好きのミモロの血も騒ぎます。

神輿といっしょに橋を渡り、高瀬川沿いに北上する神輿に、しばし同行。ミモロも担ぎ手の気分・・・女の子は、担ぎ手にはなれず、また神輿に触れないのですが…。気分だけ~
 

夕方、「八坂神社」での神事の後、3基の神輿は、神社の西側の「石段下」から、それぞれ別のコースを巡り、夜21時ごろに、御旅所に到着。その後、後祭の24日まで、御旅所に鎮座し、町を見守るのです。

神輿を先導する神職などの行列が、河原町通に到着しました。
 

「へぇ~この行列、初めて見る~」と、河原町通に立って、じっと行列を見つめるミモロ。
 
神輿を先導する、久世稚児さんも馬に乗って、夜の町を巡ります。

行列に見惚れていたとき、「ミモロ~」と突然声が…「え?誰?あ、香月さん・・・」
八坂の塔の近くでゆば店を営み、祇園祭では、大船鉾などでもご奉仕なさっているお友達です。
「息子の大河もご奉仕してるんですよ~」と、ミモロが初めて見た裃姿でちょっと立ち止まりました。
「わ~かっこいい~」とその姿に思わず声が…。

「祇園祭」をはじめ、京都で行われるさまざまな祭りは、親子で奉仕していることが多く、子供は、父親の姿を尊敬のまなざしで見つめる場面によく出会います。祭りは、古くからの文化を次世代に継承するだけでなく、父親の心意気などを、息子に伝える、素晴らしい機会でもあることを実感します。もちろん、親子三代で奉仕する家族も多いのです。
子どもたちは、家族以外の大人の中で、祭りのことを学ぶと共に、厳しい規則なども教え込まれます。小さいときに祭りに奉仕した子どもたちは、成長しても、当時指導してくれた人との強いつながりがあり、生涯、そのつながりが続くのです。観光客では入り込めない、一種の強い京都人の結びつきは、子供のころから形成されているといえます。

「ミモロちゃん、そろそろ子供神輿が通りますよ~」とお友達に言われ、慌ててお友達のお家へ戻ります。
「これ着てみる?」
河原町通と高瀬川を結ぶ龍馬通に面した「酢屋」は、江戸時代から続く材木店。京都の町に潜伏する龍馬をかくまった店として歴史にも登場します。

「あ、来たよ~」
店の前で待っていたミモロは、お友達を大きな声で呼びます。子供神輿が唯一あるのは、素戔嗚尊の奥さんの櫛稲田姫命を祀る「東御座」で、子供神輿は「東若御座」といわれます。

 
お店の前で、毎年、神輿を拝む「酢屋」の皆さん。神輿は、神様が乗られているもの。「今年もおいでいただき、ありがたいこと…」と手を合わせます。

ミモロはちょっと神輿に随行。
そんなに神輿が好きなんだ~。

子供神輿が進み河原町通へと抜けると、三条通では、別の歓声が上がります。「ミモロちゃん、ダッシュ!」と、お友達が。「え?なに~」よく訳もわからず三条通に抜ける路地を猛ダッシュすると、そこには、櫛稲田姫命を祀る「東御座」の神輿が…。
 
ここでも行われた差し上げ。ミモロは、ただ見惚れるばかりです。

「え~とまだ見てないのが、「西御座」のお神輿だね~どこにいるんだろ?」と、巡行マップを確認。もうすぐ寺町通に来るということで、お友達とそちらへ向かいます。
「あ、来たよ~」
 
「錦」と書かれた半被姿の担ぎ手が、寺町のアーケードを進んでいます。

「お友達が担いでいるんだけど・・・どこかなぁ~」と、神輿に同行しながらお友達を探します。


「あ、いた~」「ミモロも来てたんだ~」と、京都でさまざま文化企画をする田村さん。
「ミモロもホントは、担ぎたいんでしょ」
「うん、でも小さいし、女の子だし、ネコだから…」「そうだね~。替わりに頑張ってくるね~」「うん、よろしく~」

神輿を見送るミモロです。


神輿は、夜の町を巡り、やがて御旅所へ。

そして24日夜「八坂神社」へ戻る還幸祭で、再び町を巡ります。



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