ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「北山杉の里」で体験した磨き丸太づくり。集落の人たちが大切に育てる杉の木

2017-09-28 | 京都

茶室の床柱などに使われる磨き丸太。高級丸太として数寄屋建築にも欠かせない材料です。

ミモロとお友達は、京北の「北山杉の里」で、その磨き丸太づくりを体験することに。

 「わ~高い所で作業してる」
真っ直ぐ空に向かって伸びる杉の木。美しい丸太のためには、さまざまな作業が必要です。「自然のまま育っても、真っすぐで美しい丸太にはならないんだって~」
ミモロ、そのお手伝いは無理だから梯子から降りて~。木登りの得意なネコなので、すぐに高いところに上がりたがります。「靴履いてるから、もうこれ以上登れない…」

さて、手間のかかる枝打ち作業は、伐採前の冬に行い成長を抑制し、年輪の幅を狭め、丈夫な丸太を作ります。
そして伐採した杉は、程よい具合に乾燥した時に、表面の皮をむくのです。

「では、これから杉の皮むき作業を体験しましょう」と、ちょうどこの日は、北山杉の里で活動する「中川村おこしの会」の皆さんが、子どもたちに北山杉のことを知ってもらうツアーを行っていたので、ミモロは、それに加えてもらいました。

「この丸太の皮むくの?」

「こうやって、皮と丸太の間に木べらをいれて、皮をはがしてゆきます」と見本を見せていただきます。
「わ~すごい」
皮をはがすと、中から表面がツルツルした杉が姿を見せます。
参加者は、次々に体験。

「ミモロちゃんもやってみる?」「うん、やる!」と木べらを抱えて杉の皮の間に「グ~ヨイショ」と力を込めて…
「むけた~」
「割とス~って剥けるんだね~」と。「ミモロちゃん、上手・・・」とそばで見ていたお友達。「まぁね~」と嬉しそうに鼻を膨らませるミモロです。

「わ~なんか杉のいい香りがする~クンクン」皮をはいだ杉は、まだしっとりと水分を含んでいます。「あの~剥いだ皮はどうするんですか?」と、そっちが気になるミモロ。「乾燥して薪にしたり、建物の外壁に使うこともあります」と。
山の恵みの杉の皮。決して無駄にはしません。

「作業を体験した人は、お昼の用意がありますから、準備してください~」と子どもたちに声が掛けられました。
「え?お昼ご飯だって…」と耳をピクピクさせるミモロ。

参加者のために、そばの小屋では、火が焚かれ、囲炉裏のようになっています。
「お魚焼くんだ~」
「わ~いい匂い~」ミモロは、ちょっと魚を焼くのをやらせてもらいました。「子どもたち喜ぶね~」と。残念ながらミモロは、参加者の数に入っていないので、食べることはできません。「匂いだけだって…」と、残念そうなミモロです。

皮を剥いた杉の丸太は、乾燥させ、次に磨きの作業へと進みます。

「これ、太陽と風で、丸太を乾燥させる立て干しの様子を再現したものだったんだ~」と、以前入った、「北山杉の里総合センター」の前にあった、櫓組の杉を思い出したミモロです。


北山杉をはじめ、京都の林業に興味を抱くミモロ。実は、9月30日に、「木育は地域を紡ぎ、暮らしを創る」をテーマに、「木育フォーラム」が二条の立命館大学朱雀キャンパスで13:00~17;00 入場無料で行われます。 そして、10月1日には、壬生寺で「木育こども縁日」が10:00~16:00に開催。木工作家のおもちゃや工藝品、植木なども揃う予定。「ミモロも行ってみよう」と。ぜひ足をお運びください。


「ミモロちゃん、次は、いよいよ磨き丸太づくりの見学ですよ」とお友達。「は~い。みなさんありがとうございました」と、杉皮むき体験をさせてくださった方々にお礼をいって、丸太が並ぶ川沿いの木造倉庫群エリアに戻ります。






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