ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

広島熊野町から、京都寺町通へ。昨年10月オープンの「筆」の専門店「白鳳堂」の京都店。

2015-01-27 | 美容

ミモロおすすめの大人の散歩道「二条寺町」。歩道のある通り沿いには、骨董店、老舗茶店、紙屋、書店、美術商などをはじめ、ケーキショップ、ファッション雑貨店など、上質の品々を扱うお店が並ぶ通りです。

ミモロのブログでも何度も訪れているこの通り、最近、また新しいお店を見つけました。
それは、まるでギャラリーのようなモダンなお店。
  
「ここなんのお店だろ?」と、ミモロは、思い切って中へ。
「いらっしゃいませ~」と、ホテルのフロントのような雰囲気のところに、スタッフの方。「あの~見てもいいですか?」
「はい、どうぞごゆっくり~」

ミモロの前には、整然と並ぶ化粧筆が…
 「ここ筆の美術館?」とミモロ。
「ここは、広島に本社をもつ筆の専門店なんです」とスタッフの方。

このお店「白鳳堂」は、日本の筆の産地である広島市熊野町に1974年に創業した筆の専門店。創業の歴史は、京都の老舗とは比べ物になりませんが、月産約50万本の筆を自社工場で生産。伝統技術を応用した工程の細分化などにより、機械化ではなく、職人による筆づくりをしているのだそう。
国内外の有名化粧品メーカーのコスメブラシも生産。また、プロのメークアップアーティストが愛用する筆としても知られます。

   
素材となるリス、イタチ、馬、ヤギなど、さまざまの動物の毛を、用途に合わせ使用し、最適な筆に。

パウダーブラシ、眉ブラシ、紅筆など、さまざまな用途の筆が見事にそろっているのです。
  

アイシャドウやチークなど、小さな付属の筆よりは、数段美しく仕上がる本格的な化粧筆。
「ここに来れば、自分が使いやすい筆を見つけられるね~」とミモロ。
「わ~ソフトな肌ざわりで気持ちいい~」
化粧品をつけることはできませんが、肌触りは試せます。

すでに東京の青山にもお店がある「白鳳堂」ですが、昨年10月に京都の寺町通に「京都店」をオープンしました。寺町通りには、一昨年、漆器の専門店「象彦」が岡崎から移転。寺町通は、さらに上質の品々が揃う通りになりました。
この一帯には、「リッツカールトン ホテル」や「京都オークラホテル」などがあり、外国人観光客も多い場所。すでに世界的に知られる良質の化粧ブラシの評判から、買い求める外国人旅行者も多いそう。

「これなんか特別の筆?」と、ミモロは、りっぱな桐箱にはいった筆を見つけました。
「薩摩切子との組み合わせです」と。
「わーこれも特別製?」「そう、蒔絵になってます」

「キャ、こっちも高級感ある~」「そう、キティちゃんの化粧筆です」
蒔絵で描かれたキティちゃん。
「こういうのお金持ちの観光客が買ってゆくのかな?」と。最近は、円安もあり、日本中がディスカウント状態に感じる外国人観光客。その購入意欲は、驚くほど…。

「白鳳堂」は、化粧筆だけではありません。「面相筆」といわれる日本画や人形の顔を描くのに用いられる筆など、さまざまな用途の筆も種類豊富に揃っています。
 
「いろんな筆があるんだね~」とミモロが見たことのない筆もたくさん。

「え~写経用の筆っていうのもあるんだ~」
水含みがよく、コシがあるのが特徴で、きっちりした文字を書くのに適しているのだとか。

陶器などに絵を描くのにふさわしい「陶画用絵付け筆」もあります。


技術が進むほどに、使いこなす筆の種類も増えるもの。日本のさまざまな技は、こうした優れた道具に支えられていることを改めて知りました。

「ホント、いろんな筆ってあるんだね~」


ミモロが、このお店に入った時感じた、筆の美術館…。それはあながち間違いではありません。ここに来れば、本当にさまざまな筆に出会えるのですから…。

*「白鳳堂 京都本店」京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前715-1 075-253-1245 10:00~18:00 (臨時定休あり、事前に電話をおすすめ) 










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