京都三条通、衣棚通を上がった場所にある大きな町家「ちおん舎」で開催されている 書道家 川瀬みゆきさんの書と篆刻のお教室「かわせみスクール」のグループ展。そこで行われた「篆刻ワークショップ」に参加しているミモロ。
石材に彫る文字を決めたミモロは、いよいよ彫る作業に移ります。
デザインした文字を映した和紙を印面に、描いた文字を裏にしてかぶせます。
その上から、油性のペンで文字をなぞると、和紙を通して、インクが印面に移るのです。
「そうか~ハンコの文字って、書いたのを裏返したものだよね~。そうしないと、押したとき文字逆になっちゃうんだ~」とミモロ。
仕上げに、もう一度、ペンで文字を整えて、いよいよ彫りの作業に・・・。
「こうやって押すように彫ります」
使うのは、印刀(いんとう)という細い彫刻刀。篆刻で使うのは両刃のもの。「彫刻刀より持つとこ、細い~」と初めて握る印刀にビクビクのミモロです。
「うまく彫れてるかなぁ~」。ミモロがやったことがある消しゴムハンコづくりとは勝手が違います。
「なんか滑って、彫りすぎちゃったらどうしよう~」とツルツルした石材の表面に印刀を立てるのに馴れません。「もっと押すように力を入れて、やってみてください~」と川瀬さん。
ミモロは、全身の力を込めて、ちょっとずつ彫り進めます。
「ちゃんと彫れてるかなぁ~」と、歯ブラシで彫った部分を払って、彫り具合を時々確かめながら…。
参加者の方も真剣そのもの。みんな無言で作業に集中します。
どのくらい時間が経ったのでしょう。それも忘れるほど熱中したミモロ。
「どう、できましたか?あら、初めてにしては上手・・・ちゃんと彫れてますね」
いよいよ紙に押してみることに。使うのは、印泥(いんでい)という篆刻用の朱肉です。硫化水銀系の顔料に、もぐさの繊維とヒマシ油を混ぜた粘りのある朱肉です。それをまんべんなく印面につけてゆきます。
「ヨイショ ブチュ~」
ミモロは、全身の力を込めて、彫った印を押します。「よく付くように、しっかり押してくださいね~」「は~い」
「できた~う?なんか文字の輪郭がはっきりしてない~」とミモロ。そこで気になる部分を再度彫ってゆきます。
「どうかな~」
「う~まだダメだ~」
彫っては押しを繰り返します。
何度か繰り返したミモロ。「あの~なんかシャープにならないの~」と、お教室で篆刻を学んでいるベテランの方に相談。
「どれどれ~ちょっと見せて~」
「そう、その部分、うまく彫れないの~」と、助けていただくミモロです。「こんなでどうかな~押してみてください」
「わ~キレイになってる~」
前より、輪郭がはっきり。「わ~い、やった~」と、作品に満足するミモロです。
仕上げてもらったのに、なぜかドヤ顔。
参加者の方々も、素敵な作品ができました。
「すごく楽しかった~」とミモロ。初めての篆刻。その難しさと深さを知った経験に。
「どう篆刻、面白いでしょ」と「かわせみスクール」のメンバーの古田さん。「はい、篆刻見る目が変わっちゃいました」とご挨拶して、ミモロは、「ちおん舎」を後にすることに。
「あれ、2時間半もいたんだ~」
「お世話になりました~」と玄関のお見送りに手をふって・・・。
「楽しかった~」
ミモロの顔には、篆刻で「み」を彫った達成感が浮かびます。
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