目立つ毛穴、開いた毛穴を治すには皮脂の分泌を抑えることです。
皮脂分泌を増加させるのは、高脂質食事、高糖質食です。
高糖質食を食べると、インスリンの分泌が増加します。
皮脂腺細胞においてはインスリンは糖や血液中の中性脂肪の取り込みを促進して、
細胞内に主としてトリグリセリドよりなる脂肪滴を形成します。
皮脂腺の細胞では、何もないところから皮脂を合成するのではなく、血液中の中性脂肪を皮脂腺細胞内に移動させて、皮脂の原料とするのです。
その結果皮脂分泌が増加します。
さらにインスリンは皮脂分泌を促進する男性ホルモンの分泌を促進します。
皮脂分泌は血液中の脂質がそのまま、血液中から皮脂腺細胞に移行して、
皮脂となります。
血液中の脂肪の主体はトリグリセリドですが、食後2時間で約1.5倍の濃度に増加します。増加する程度は食事の皮脂の量に依存しています。
ですから、食事中の脂質が多いと、皮脂の分泌が増加します。さらに、糖質が多いとインスリンも増加して皮脂分泌がさらに増強されることになります。
上の図は血液中の脂質と皮脂分泌のイメージです。
血液中のトリグリセリドからなる中性脂肪が、そのまま皮脂腺に移動し皮脂となります。糖質はインスリンなどを分泌してこの反応を促進します。
糖質は過剰になると脂質に変換します。
皮脂分泌には食生活が大きく関与しているので、ニキビや毛穴の開きで悩んでいる方は特に、意識して気をつけましょう。
青山ヒフ科クリニックをニキビや毛穴に開きで受診される方の約半数の方が
チョコレートを食べています。
糖質、脂質の少ないビターチョコレートをとる、
皮脂分泌を抑えるビタミンCと一緒に摂るなどの工夫が必要です。