ビタミンA,B,CはFoxOという転写因子を活性化して皮脂分泌を抑制し、美白作用を発揮します | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

ニキビ、赤ら顔のおおきな原因の一つが過剰な皮脂分泌です。

最近皮脂分泌がFoxOという転写因子により制御されていることが判明しました。

 

転写因子というのは特定の遺伝子の情報の発現(DNAの情報を蛋白質に変換することなど)を調節している蛋白質です。 

 

FoxOは空腹、運動などで活性して皮脂分泌を抑制します。

 

運動や空腹以外にビタミンB3の摂取は体内のNADというビタミンB3の代謝産物の活性を上げSIRTという遺伝子を活性化させ、

全身の細胞のミトコンドリアの活性をあげて、筋肉増強、脳神経活性化、皮膚代謝促進すると同時に、皮脂分泌をFoxO3を介して抑制するのです。

 

またレチノイン酸は

内服したり、外用すると皮脂分泌を抑制することが知られています。

 

これはFoxOを活性化することにより皮脂分泌を抑制しているのです。

 

ビタミンCの皮脂分泌抑制作用はなぜ起こるのか不明でした。

 

つい最近ビタミンCがFoxOを活性化して美白作用を発揮するという論文がでました。

FoxOが活性化するとメラニン産生の鍵となるチロジナーゼという酵素を抑制して

メラニン産生を抑制するのです。

 

FoxOは皮脂分泌を抑えます。

 

ということはこの論文を深読みすると、

 

ビタミンCは、ビタミンAやビタミンB3同様にFoxOを介して皮脂分泌を抑え、

ビタミンAやビタミンB3はビタミンC同様にメラニン産生を抑制するということに

なるのです。

 

本当にそうなることは青山ヒフ科クリニックではすでに確認しております。

 

外用剤やトリートメントメニューでもうすぐご紹介する予定です。

なお高濃度ビタミンCとビタミンB群はすでに

毛穴レスローション、カクテル美白リフトアップローションに配合されています。

高濃度ビタミンAはリフティングエッセンスに配合されています。

これらの外用剤は皮脂分泌抑制、美白作用を高いレベルで発揮します。