久しぶりの「稽古」 相手は・・・ | あたま出版ブログ 禿頭席(とくとうせき)

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長い間下火になっていた総合格闘技が最近また脚光を浴びつつあり、TVも地上波でたまに放映するようになりました。
キックボクシングや総合格闘技の試合を観ると、学生時代にやっていた日本拳法を思い出し、つい熱くなります。
50歳に手が届く年齢になり思うように体は動きませんが、気持ちだけは学生時代に戻ります。
体が動かないのも当然で、大学を卒業してから稽古と試合を合せてもほんの数回しか道着に袖を通しておらず、20数年間稽古をしていないのです。想乱(シャドーボクシング)はストレスが溜まった時などたまにしていましたが(笑)

一昨日、なんと20数年ぶりに稽古をしました。
私と一緒に稽古をしたのは、小学1年生の息子です。

「お父さんがやってた日本拳法やりたい! 教えて!」と言われたのがきっかけです。

幼稚園の頃は格闘技よりも仮面ライダーが好きで、ライダーキックやら特撮ヒーローが使う技を良く使っていました(笑)年長さんになると他の男児は特撮ヒーローの真似をしなくなるのに息子はずっと「(特撮ヒーロー)たたかいごっこ」を飽きずにやっていたものです。日本拳法の試合を観に行った際には「イヤ!帰る!」と泣き出し空手の道場の見学も嫌がった息子。
なのに小学生になってから徐々に変わり、あれだけ好きだった仮面ライダーも「もう飽きた。お父さんもそろそろ卒業したら?」と言う始末(笑)
空手を習っている同級生に影響されたのか、最近「空手を習いたい」と言い出しました。
妻が言うには、本当は「お父さんに日本拳法を教わりたい」らしいのですが、ブランクが長すぎる私が教えるのはあまり良くないと思い、どうしようか迷っていました。
他の武道でも良かったのですが、紆余曲折あって、結局私が息子に日本拳法をマンツーマンで教えることになったのです。

押入れにずっとしまってあった拳法着。入部時からずっと着ていたものがボロボロになったので大学4回生の夏に新調したものです。引退前に新調したのできれいなままです。
久しぶりに袖を通すと、懐かしい感触。嗚呼!
帯を締めようとすると・・・膝あたりまで垂れていた帯が柔道着みたいに短くなっています(笑)
太り過ぎました(苦笑)

拳法着を着て構えるとテンションが上がります。頭の中では何かの音楽が流れています(笑)
脳内では若き日の「カッキー」が蘇り、心なしか足取りも軽くなったようで、酷い腰痛もマシになった感じです(笑)
1階に息子を待たせ、拳法着を来たお父さんが階段を降りてきます。かっこいい!(笑)
息子は驚いた表情で私を見て「お父さん、かっこいい!!」と言ってくれます。もうそれだけで(生きてて良かった!!)と実感。

簡単な体操とストレッチそして基本の形の初歩中の初歩を小一時間一緒に稽古しました。
稽古が終わった後、息子は目を輝かせて喜び、妻に今日の稽古を一生懸命説明していたのが印象的でした。

「お父さん、ありがとう!!」と言ってくれた息子。
20数年ぶりに拳法の稽古をさせてくれただけでなく、息子と一緒に稽古をするという予想外の喜び、生き甲斐をプレゼントしてくれた息子にこちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです。

息子よ、こちらこそありがとう!
これから一緒に強くなっていこうな!