佐渡の翼

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日本料理「大志満 椿壽(おおしま ちんじゅ)」(東京駅前丸の内ホテル内)   投稿者:佐渡の翼

2021年11月13日 05時10分27秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

2015年1月11日、筆者は愛車のBMW750ILを車検に出した。2016年の1月下旬頃に新車のi8に乗り換える積りなので、これが最後の車検になる。エンジンの点火系統が弱って来たため部品をドイツから取り寄せて修理する必要があり、修理完了まで二週間程度が必要で、費用の見積もり総額は100万円との診断で、軽自動車の新車が買える金額相当だった。この4ヶ月後にi8の納車を迎えようとは、この時点では夢想だにしていなかった。ディーラーを出た後筆者は真っ直ぐ東京駅へと向かった。そして丸の内ホテル内にある日本料理「大志満 椿壽」を訪ねてみた。このお店へは2014年07月06日にも訪ねた事があり、ほぼ半年ぶりの再訪であった。

午前11時の開店と同時にお店にお邪魔したら、前回同様東京駅丸の内駅舎の北口が見える窓際席へと案内された。先客は皆無だったが、遅れて、娘さんの誕生祝を兼ねた食事会とおぼしき親子4人連れがやって来た。筆者は、先付、前菜、御造り、煮物、焼き物、替り鉢、ご飯、味噌汁からなる昼会席「禄」(6990円)を注文した。先付は、小松菜のお浸しであり、これは前回訪問時にも出て来た。次いで前菜は、大根と鰊の白和え、数の子と菜の花、鯛の笹巻き寿司、あおさのしんじょうである。御造り(トップ画像)は、寒鰤(トッピングは黄身大根)、鯛、甘海老の三種盛り。佐渡で鰤の刺身と言うと鰤ばかりが大皿に盛られてどかーんと出て来るが、それは田舎料理である。煮物は石川県金沢市のお正月の代表的な郷土料理である治部煮(じぶに)。じぶにとは、鴨肉をそぎ切りにして小麦粉をまぶし、だし汁に醤油、砂糖、みりん、酒をあわせたもので、これに麩(金沢特産の「すだれ麩」)、豆腐、野菜などを混ぜて煮込んだお料理である。肉にまぶした粉がうまみを閉じ込めると同時に汁にとろみをつける。薬味はわさびを使う。筆者は鴨肉抜きの「じぶに」にしてもらった。

焼き物は寒鰤の西京焼きである。寒鰤の下に敷いてあるのは野捲き卵と言い、餡を巻いた卵焼きである。繰り返すが、鰤は刺身にするか煮るか焼いて食べるのが基本であり、揚げた鰤カツなどは邪道である。こんな物を佐渡グルメなどと称していまだに売り込んでいるから、佐渡への観光客は2014年度もときわ丸効果などは帳消しになり前年割れしたのだ。観光客は、2015年度2016年度も更に減り続けるであろう。

替り鉢は、昆布締めした鯛、茗荷、長芋、若芽の酢の物であった。最後は春を先取りした筍ご飯と味噌汁と香の物。デザートは柚子シャーベットで締めくくり、グルメマイルを貰った後に筆者はこの加賀料理を基本とする美味しい日本料理屋を後にした。

メニュー

テーブルセッテイング

東京駅丸の内駅舎

店内の様子

先付


前菜

大根と鰊の白和え

数の子と菜の花

笹寿司

しんじょう

笹の葉の中身は鯛寿司

甘海老



治部煮

寒鰤の西京焼き

酢の物

筍ご飯

味噌汁

香の物

デザート



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