よっちんのフォト日記

The Old Track Of Fukuchiyama Line, Nishinomiya City, Hyogo Pref.

さてさて、家人と一緒に兵庫県西宮市の旧福知山線廃線跡を
ワタクシは興味深く歩いて行きました。歩くにつれてかつての福知山線を思い出します。


大都市近郊路線とは思えない単線未電化の福知山線は、ローカル線のような路線でした。
しかし、国鉄がJRに変わると福知山線は近代化され、通勤路線として乗降客が増えます。
ところがこのエリアには阪急電車という巨大なライバルがあるんですよね。
その阪急電車に追いつくために、JR西日本はスピード化に力を入れます。
その結果、2005年4月に107人もの死者が出た脱線事故が起こったことは、皆さんもよく覚えていることでしょう。
国鉄の民営化により大幅な人員削減が行われました。その結果、鉄道事故が増加したのは事実です。


廃線跡ですので、放置された枕木が残っています。ここが鉄道跡なんだということを実感します。
今の時代、新たな鉄道路線が敷設されることは無いでしょう。
一方、北海道などは廃線が相次ぎ、20年ほど前に比べると路線が半分ほどになってしまいました。


客車列車の窓を開け、この景色を眺めていたことをなんとなく思い出しました。
今では列車の窓を開けるということが、出来なくなりましたね。


ガタンゴトン…鈍行列車の揺れ具合や車輪の音が好きでした。
油の軋むような音が「鉄道の旅をしているんだ」という気持ちになりました。
最近、「ななつぼし」「四季島」というような超豪華列車が話題です。
でも、一泊二日で32万円とか三泊四日で90万円というような列車を走らせるんだったら、
もっと違うところに企業努力をしてくれよ…と思ってしまいます。


こんな素敵な景色の中を、ガタンゴトンと鈍行列車が走っていたことを懐かしく思います。
廃線になったのは残念ですが、その後がハイキングコースとなり、多くの人たちが
「ここを昔は列車が走っていたんだよ」と知ってくれることは嬉しく思います。


ワタクシ達が歩いた廃線跡には6カ所のトンネルがありました。
トンネルの壁には黒い煤がこびりついています。蒸気機関車の時代の名残りですね。


そして、こんなものが線路わきになりました。「制限速度50km」を表す表示です。
こんなものが残っているのを見ると、元鉄道少年は嬉しくなるのでありました。


ではでは、まだ先に向かうとしましょうか。実に気持ちのいいハイキングコースです。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


車で遠出をすると「旅行」という気分になるのですが、鉄道で遠出をすると「旅」に行くという気分になるのです。
その違いを言葉で説明するのは難しいのですが、私の気持ちをわかってくれる人は多いのではないでしょうか。
私の中では「旅行」と「旅」は、ちょっとニュアンスが違うんですよねぇ。


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