疲れた体をほぐすストレッチ「5つの秘訣」 | りぽりんの毎日コツコツ

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日々のパソコン作業、スマホの見すぎで全身がガチガチになっていませんか?  『すごいストレッチ』の執筆陣が、ストレッチの重要性とコツを、コリの仕組みから解説します。

■こんな人こそストレッチを! 

 すこし手を止めて、いまの自分の状態を観察してみてください。

 以前より呼吸が浅かったり、体が力みがちだったり、無意識に奥歯にギュッと力が入っていたりしませんか?  あるいは眠りが浅く、朝起きても疲れが取れていなかったり。

 これは、仕事や家事で体が働きすぎになり、交感神経優位の状態になっているせいかもしれません。交感神経優位とはすなわち戦闘モード。心が休まっておらず、体がつねに緊張状態のままなのです。

 そんな体を副交感神経優位の状態に誘導し、心も体も和らげてくれるのがストレッチ。ここでは、より効果的なストレッチで、働きすぎの体をほぐすための5つの知識をご紹介します。

1 そもそも「コリ」の正体は? 
 仕事やゲーム、読書などに熱中して同じ姿勢を続けていたら、肩や首が痛くなった、という経験は誰にでもあるはずです。本来、筋肉というのは収縮と弛緩(しかん)を繰り返すものなのですが、同じ姿勢を続けていると、収縮のみが行われ、弛緩することができなくなるのです。

 すると、体の中でなにが起こるかというと、

  ● 収縮した筋肉が血管を圧迫し続けるため、血流が悪くなる

  ● そのため、酸素や栄養素の運搬が十分に行われなくなる

  ● 乳酸といった筋肉内の老廃物も血流が悪くなることで、十分に排出されなくなる

 つまり、酸素や栄養は来ない、老廃物はたまっていくで、痛みが生じるわけです。これがコリの正体です。

静脈には心臓の力はほとんど及んでいない?

2 筋肉を動かせばコリは取れる? 
 これはそのとおりで、適切なストレッチによって筋肉を動かすことで、悪くなっていた血流がよくなり、酸素や老廃物の運搬も、老廃物の排出も十分に行われるようになります。

 血流というと心臓がポンプの役割をして生み出すもの、と思っている人が多いと思いますが、それは動脈の場合。静脈には心臓の力はほとんど及んでいないのです。

 では、どうやって静脈の血流が生み出されているかというと、筋肉の収縮と弛緩がポンプの役割を果たしているのです。

 筋肉の柔軟性を高めると「筋肉ポンプ」がスムーズに働くようになり、コリや疲労の軽減にもつながるわけです。

■筋肉の緊張が緩み、リラックスする効果も

 加えて、ストレッチをすることで、次のようなメリットがあります。

 ● 関節が大きく動くようになり、動きやすい体になる

 ● ゆっくり呼吸をしながらストレッチすることで副交感神経が優位になる

 これによって筋肉の緊張が緩み、リラックスする効果があります。寝る前に行えば、よりよい眠りを得る効果もあります。

3 凝っているところだけが原因ではない? 
 これもそのとおりで、凝っているところだけ狙っても、すぐにコリは戻ってしまいます。

 「症状とは結果である」

 自分の症状は何が原因か、考えてアプローチすることで、効果を高めることができます。

 たとえば、こんな感じです。

 ● 肩が凝ってつらい。デスクワークで一日中パソコンばかり

 目を酷使しているので、目の筋肉のケアが必要です。そして、肩が前に入っているネコ背姿勢による負担を取るために、腕・胸・首のストレッチをすることで、肩の疲労が取れやすくなります。

 ● 腰が重い。営業で外回りが多く、歩きや車の運転が多い

 足の筋肉の疲労が腰の重さを強めています。アキレス腱などの足首まわり、太もも、股関節まわりをしっかりと伸ばすことで、骨盤の動きがスムーズになり、血流も改善して腰の硬さが緩和しやすくなります。

 このように、痛い部分だけでなく、関係するまわりの部分からほぐしていくほうが、コリがスムーズに緩和し、よい状態が長く続きます。

 

体が硬くても効果はある?

 また、上半身のつらさで悩んでいる方は、血流を改善するために股関節や足首といった下半身のストレッチがオススメです。特にふくらはぎのポンプ作用は重要で、ここをほぐすと体全体の血流の改善が期待できます。

4 体が硬くてもストレッチに効果はある? 
 ストレッチは、体が硬い方でももちろん効果があります。自分の感覚で「伸びているな」と感じられればOKです。

 よく、ヨガなどで先生と同じポーズを目指してケガをする人がいます。でも同じポーズじゃなければいけないということはありません。

 あくまで自分の感覚で、伸びを感じる角度がベストです。力を抜いて少しずつ、気持ちよく行うことが大切。

 伸びやすいお風呂上がりがオススメですが、日中でも、気がついたときに伸ばす習慣をつけるのがいいでしょう。継続すれば、筋肉は徐々に柔軟性が増していきます。

■「体が硬い」と疲れやすい

 ただ「体が硬い」というのは、関節の動く範囲が狭いということです。これは動作をスムーズに行うことが難しいということであり、つまり疲れやすいということです。

 逆に言うと、軟らかさが出てくれば、体がスムーズに動くようになって疲れづらくなります。

 体が硬くてもストレッチはできるけど、軟らかいほうが疲れにくくてよい、ということです。

5 ストレッチの効果を倍増させる6つのワザ
 せっかくストレッチをするなら、同じ時間と労力でもっと効果を得たいもの。ここではストレッチの効果を倍増させる6つのワザを紹介します。

 (1)伸ばす筋肉をイメージしよう

 何も考えずにストレッチをしても思うような効果は得られないもの。伸ばす筋肉をイメージして行うことが重要です。

 (2)脱力すること

 ストレッチは安定した姿勢をとり、脱力して行いましょう。力んでいては、十分に伸ばすことはできません。

 (3)呼吸を意識する

 呼吸は吐くときが重要。ゆっくりと息を吐いていくと副交感神経が優位になってリラックスし、脱力もしやすくなります。

 ちなみに、息を止めながらストレッチをする人がいますが、あれはNG。「ゆっくりと吐きながら」がポイントです。

 

イタ気持ちいい」くらいがちょうどいい

 (4)動かすべき関節と固定すべき関節を意識しよう

 ストレッチは、目的となる関節だけを動かし、それ以外は固定することが重要です。その際、どの関節を動かし、どこを固定するかを意識しましょう。

 たとえば、肩まわりのストレッチをするとします。そのとき肩甲骨を固定したまま伸ばすのか、腕の土台となる肩甲骨ごと動かすのか、というように、伸ばしたい筋肉の場所を考えて動かすべき関節と固定すべき関節を意識することが重要です。

 つられて関係ない部分まで動いてしまうと、効果が薄れてしまいます。狙っている関節以外は動かさないよう、上手に固定する工夫をしましょう。

■ちょっとした時間に行う習慣を

 (5)強さは「イタ気持ちいい」くらいで

 ストレッチは「イタ気持ちいい」くらいがちょうどよい強さです。勢いをつけて伸ばそうとする人がいますが、体のセンサーが作動して、脳が「これ以上伸ばしちゃダメ!」という命令を出すため逆効果です。

 ゆっくりと伸ばしていき、イタ気持ちいいところまで伸びたら、15~30秒キープ。これを2、3セット繰り返しましょう。

 なにより継続が大事です。1日2、3回でもいいので、お風呂の中、寝る前、あるいはオフィスでの空き時間など、ちょっとした時間に行う習慣をつけましょう。

 また、十分に体が温まった状態で行うようにしましょう。冷えた状態で伸ばすと、筋肉がダメージを受ける可能性があります。

 (6)体全体の柔軟性のバランスを考えて

 いろいろなポーズをやっていると得手不得手が見えてきます。得意なポーズというのは、関係する部分がすでに柔軟である場合が多いのです。逆に苦手なポーズは関係する部分のどこかが硬いから苦手なわけです。

 ですので、苦手なポーズほど何度も繰り返して硬い部分を柔軟にしていきましょう。硬い部分を放置すると体がアンバランスになり、ケガや姿勢悪化の原因にもなります。

 ストレッチをして体が柔軟になると、「体ってこんなに軽いものだったんだ」と気づくことができます。

 柔軟性が高まると関節を動かしやすくなり、血流もよくなるので、体が軽くなりアクティブに動きたくなります。血流がよくなれば、頭も冴えるので、仕事の効率もよくなります。朝の目覚めもよくなり、思考もポジティブになります。

 ぜひ毎日の習慣として、ストレッチを取り入れてみてくださいね。